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第 54 話

Autor: 柏璇
先頭の二人は、紫と黄の羽織をそれぞれまとっていた。

一目でただ者ではない清廉さが伝わってくる。

中に座っている慶真さんとやらより、どれほど正統かは言うまでもない。

「こちらです、どうぞお入りください!」木村が客を招き入れる。

ちょうど真理が笑顔で歩み寄り、「どなたですか?」と尋ねた。

だが相手の顔ぶれを見た瞬間、彼女の表情が一変した。

本物の雨森占術協会の占い師だ。

彩乃が姿を現し、出迎えて言う。

「霊真さん、幻斎さん。お久しぶりです!」

紫の羽織の占い師・九条 霊真(くじょう れいま)がにこやかに答えた。

「奇遇だね。桜峰市の占術協会で御祓いがあってね」

そのせいで羽織を着替える暇がなかった
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