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第 558 話

Author: 柏璇
朝奈がうなずいた。「当然です。院長、遠慮なさらなくていいですよ」

そう言うと、彼女は由紀子に向かって言った。「では行きましょう、由紀子さん」

二人は食堂の建物へ向かった。

由紀子の視線はあちこちをさまよい、周囲を観察していた。

ここは、本当に牢屋みたいだ。

病院の壁には電網が張り巡らされていて、簡単には抜け出せそうもない。

仮に電網がなかったとしても、あの高さの壁を、贅沢な暮らしに慣れきった彼女が乗り越えられるわけがない。

由紀子の眉間はさらに深く寄せられた。

そのとき、朝奈のスマホが突然震えた。彼女は落ち着いた様子で取り上げ、弟からの電話に応じた。「うん、大丈夫だよ。心配しないで。暇になった
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