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第19話

Auteur: ラフター
ただ、私の復讐はまだ終わっていない。

高橋昇一が浮気を突き止めた当日、私が雇った私立探偵がこっそり尾行し、現場の映像を撮影していた。

その映像は非常に鮮明で、音声もクリアだった。

高橋が力強くドアを開けた瞬間、武と伊藤がまさにピストン運動をしている場面が映し出されていた。

驚いた武はすぐに伊藤を背後にかばった。

そこからは血みどろの暴力シーンが続き、最後には武の血まみれの姿で映像が止まった。

この映像には、私は大いに満足している。

これがあれば、私は武をさらに完全に破滅させることができる。

……

武は退院後すぐに仕事に復帰した。

伊藤がどのように彼に説明したのかは分からないが、武は会社に伊藤を解雇させなかったし、高橋に対しても責任を追及しなかった。

息子とペニスを失った以外、武の生活には何の変化もなく、相変わらず会社の高層幹部として振る舞っている。

だが、私が彼をそんなに楽に過ごさせるはずがない。

年末が近づき、武の会社は毎年恒例の年次総会を準備していた。

今年はちょうど会社設立20周年の記念行事でもある。

私は混乱に乗じて、年次総会の会場のスクリーン操作担当者を買収した。

そして、彼に最後の一撃を与える準備を整えた。
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