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第 473 話

Penulis: 江上開花
彩枝は自分を抱きしめるようにして、小さく頷いた。

躊躇った末に、彼女は打ち明けた。幼い頃、誘拐されて山奥へ売り飛ばされたことがあるのだと。ようやく家に帰れたものの、以来、こうした人里離れた深山に対して異常な恐怖を抱くようになったのだ。

亜夕美はベッドから降り、窓から外の景色を眺めた。「山奥の景色を見たことある?」

彩枝は首を振った。

誘拐された数日間、彼女は毎日光の届かない地下室に閉じ込められ、言うことを聞かないと殴られた。後に救出された時、両親は彼女が心理的なトラウマを抱えていることを心配し、彼女の顔を胸に押し当て、外の景色を見せないように庇った。

彼女にとって山はただの「人を喰らう化け物」
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