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第 671 話

Author: 水原信
海咲の詰問に、竜二は少し困惑した様子を見せた。

「夫人、深く考えすぎです」竜二は州平の意向を守るため、事実を隠すことに決めた。「隊長は公務を処理中です。会えないのは普通のことですよ」

海咲はさらに問い詰めた。「美音はどうしたの?」

竜二は答えた。「それについては私も詳しく知りません」

竜二はこれ以上話を広げたくない様子で、海咲が何か聞きたいことがあっても、それ以上追及するのは無駄だと悟った。

「それなら、紅のそばに付き添うのは許されるの?」海咲が尋ねた。

竜二は少し戸惑いながら、「あのう......それは……」と答えを濁した。

「ダメなの?」海咲は竜二の顔をじっと見つめた。

「いいです」竜二は
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