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第 1996 話

Author: 水原信
その後、香織が作った焼き鮭や卵焼きにも箸をつけてみた。味は悪くない。高級料亭の料理には及ばないものの、どこかほっとする家庭の味がした。

もちろん、あの味噌汁もそうだった。

彼は一さじ、また一さじと口へ運び、味噌汁をすべて飲み干した。

……

一方、優華のほうは。

兄を見つけられず、彼女はひどく落胆していた。ちょうど立ち去ろうとしたとき、スマホに匿名のメッセージが届いた。

彼女がメッセージを開くと、そこには腕時計の写真があった。

腕時計一つなら、どうということはない。だが問題は、それが彼女の兄の腕時計だったことだ。

優華は写真を拡大し、腕時計の内側にある刻印をじっくり確認した。そこには二人の名前の
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