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第813話

Auteur: 浮島
「佑人、さっきどこへ行ってたの?おじいちゃんもおばあちゃんも見つけられなくて、心配でたまらなかったのよ」

佑人は何も答えず、ただ泣き続けるばかりで、その泣き方に二人は胸が張り裂けそうだった。

久米川典子は子どもを抱きしめ、心配と怒りをにじませた顔で言う。

「こんなにびしょ濡れて......おばあちゃんに言ってごらん、誰かにいじめられたの?」

久米川慎介も重い声で続けた。

「何があった、佑人」

蒼空はその場に残って、祖父母と孫の情深いやり取りを見ているつもりはなかった。

だが背を向けて立ち去ろうとした瞬間、涙と悔しさで顔を歪めた佑人が彼女を指差し、喉を張り上げた。

「あの人だ!あの悪い女がぼくをいじめた!」

蒼空「?」

彼女は思わず自分の横を見回し、周りに誰もいないことを確かめる。

指されているのは、どう見ても自分だった。

蒼空は怒り半分、呆れ半分で笑ってしまう。

命を救ってやった礼も言わないどころか、目の前で堂々と汚名を着せてくるとは。

「誰だ?」

慎介と典子が振り向き、怒りを帯びた険しい表情でこちらを見る。

二人が蒼空を認めた瞬間、顔色が一気に沈んだの
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