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第274話

Author: ラクオン
服部、星華と裏で何かあったんだろうか。

そんな疑問が浮かんだ私に、彼はまぶたを重たげに下ろしながら、気の抜けた口調で答えた。

「勘違いすんなよ。俺もあいつに一発かましたかっただけ」

「じゃあ、今回の件はあなたの手柄ってことで。私、借りなしね」

私はあっさり乗っかった。

星華に仕返しできて、自分の手は汚さずに済む。最高じゃないか。

服部は私を横目で見て、くくっと喉の奥で笑った。

「お前さ、もうちょっと遠慮ってもんないの?」

「まあね」

軽く笑いながら、私は問いかけた。

「で、いつから知ってたの?」

彼はまるで私が何か見当外れなことでも言ったかのように、呆れたような目でこっちを見た。

「金沢が動く前に、俺に一言なしでやると思う?」

眉を寄せて少し考えたあと、私は小さく頷いた。

「……そっか、そういうことね」

金沢にとって、私の依頼はあくまで服部の後ろ盾ありきのものだった。

服部が了承すれば、彼に恩を売ることができる。

逆に、服部が反対すれば、手を引くだけ。どちらに転んでも損はしない。

そういう立ち回りが、あの人らしい。

鹿児島マンションに着き、エレベー
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