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第305話

Author: かんもく
マイクは「……」と無言になった。

「一、二……」とわこが数え始めた。

マイクは顔を真っ赤にして怒った。「とわこ!お前が好きにしろ!俺はもう関わらない!」

そう言うと、彼は警察署を後にした。

警察署を出ると、彼はスマホを取り出して周防に電話をかけた。

「周防!お前の上司は会社にいるか?ちょっと用事があるんだ!」彼は警察署の外で冷たい風に吹かれながら、心の中で特に不満を感じていた。

しかし、どんなに不満でも、とわこを放っておくわけにはいかなかった。

とわこの状況は非常に異常で、強い刺激を受けたときに何をするか分からないからだ。

今日殺人を犯すような状況で、明日自殺するかもしれない。

「今日は仕事が始まったばかりでちょっと忙しい。何か用か?」周防子遠は早口で質問し、その後気づいた。「お前、上司を探してるのか?とわこに何かあったのか?」

「彼女が今日おかしくなって、三千院すみれを殺しかけたんだ。今、彼女は警察署にいる。拘留されるかもしれない……お前の上司はかなりの人物だろ?すぐに知らせて、彼女を助けに行かせてくれ!もし今日のうちに彼女を助けられなかったら、俺はすぐに彼のスキャンダルをバラす!」

周防は怒鳴った。「お前、頭おかしいんじゃないのか!俺の上司に何のスキャンダルがあるって言うんだ?そんな言い方をするなら、明日には日本から追い出されるぞ!」

……

警察署。

警察は白い紙とペンを取り出してとわこに渡した。

「三千院さん、今あなたの気持ちは辛いことは分かりますが、暴力は良くありません」警察は彼女の冷たい表情を見て、優しく説得した。「反省文を書いて、後で三千院すみれの医療費を支払えば、大丈夫です」

とわこは白い紙を見つめ、冷笑した。「なんで私が反省文を書かなきゃいけないの?私が殴ったのは彼女だけど」

警察は黙った。

「医療費を払えと言うなら、彼女が死んだら、焼いてあげるわ」とわこは続けた。

警察は何もいえない。

彼女は細い指で紙とペンを押しのけ、「あなたたちの手続きを進めてください!」と冷たく言い放った。

警察は眉をひそめた。「三千院さん、あなたがどう思っているかはわかりますが、現時点で把握している証拠では、三千院すみれとは関係がないことが確認されています。もし少しでも三千院すみれに疑わしい点があれば、必ず取り調べを行います」

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