LOGINヴァルクールの王女リアナは、民を救うため、幼い頃から愛するエリクを諦め、冷酷な《氷の王》カエルと政略結婚する。初夜、カエルは無理強いせず「自らの意思で来るまで、毎夜ともに床につくように」とただ一つの掟を課す。そうして静かで官能的な駆け引きが始まった。エリクへの想いと、氷のように冷たかった王が呼び覚ます身体の間で、リアナは揺れる。やがて弟と元愛人による王位簒奪の陰謀が動き出し、リアナはカエルを救う。王は初めて心の傷を開き、二人の氷は溶け、真の伴侶となる。最後に自由の身となったエリクが駆け落ちを乞うが、リアナは拒む。彼女は犠牲の王妃から、愛を選んだ幸福な王妃へと変わったのだった。
View Moreリアンナが私に寄り添う。頭は私の肩のくぼみに、手は私の胸に。それが彼女の場所。彼女が私に寄り添って眠った最初の夜からそこにいる。悪夢の後の夜、疲れ果てて。決して離れたことがない。 「ねえ、さっき、エリクが妻と踊っているのを見ながら何を思っていたか知ってる?」,彼女はつぶやく。 「教えて」 「すべてがよく終わればすべてがよい、と思っていた。彼は平和を見つけた。イサドラは修道院で自分のそれを探している。私たちの息子は幸せで健康。王国は繁栄している。もう敵も、陰謀も、脅威もない。私たちは勝った、ケイル。すべての面で。戦争に勝ち、平和に勝った」 「それ以上に勝った。幸せになる権利に勝った。恐れなく、障害なく愛し合う権利。共に老い、息子の成長を見、私たちが築いたものを彼に伝える権利」 長い沈黙が訪れる。心地よく、なだめる。私は彼女の髪を撫で、彼女の匂いを吸い、私の体に対する彼女の体の温もりを味わう。それから一つの考えが浮かび、微笑む。 「ねえ、儀式は本当には終わっていない」 彼女は肘をついて起き上がる。驚いて。火の光が彼女の顔に踊り、頬骨を強調し、灰色の目を照らす。 「いいえ?でも、長い間段階を踏んでいないわ」 「儀式は決して終わらない、リアンナ。それは進化し、変容するが、終わらない。毎日が新しい段階。交わすあらゆる視線、あらゆる愛撫、共に乗り越えるあらゆる試練、分かち合うあらゆる喜び——すべてが儀式の一部。最後の息まで続く」 彼女は私を見る。目が潤むのを見る。これらの涙はもはや悲しみでも、恥でも、恐れでもない。純粋な喜び。感謝。溢れ出るしかないほど広大な愛。 「儀式は、なら、私たちの人生?」 「そう。毎朝目覚めて、相手を選ぶこと。何度も何度も。毎日、共に築いたもの以上に大切なものはないと決めること。学び続け、発見し続け、驚き続けること。最後まで」 「最後まで」,彼女はつぶやきで繰り返す。「最後の息まで」 私は身をかがめ、キスをする。柔らかく、ゆっくりと、無限のキス。すべての約束、すべての記憶、すべての夢を含むキス。それから彼女のそばに横たわり、シーツの上で彼女の手を私の手に、目を閉じる。 明日、息子がベッドに飛び乗り、喜びの声で私たちを起こすだろう。明日、大臣評議会が待っている。解決すべき問題と下すべき決定と
ケイル 五年。 アルドリクが生まれてから五年が経った。目覚めを恐れる夢のように過ぎた五年。時々、謁見の途中、評議会の途中、軍隊の視察の途中で立ち止まり、これがすべて現実か自問する。私が送っているこの人生——平和、繁栄、愛の人生——が、最初の風で消える幻想ではないかと。 しかし違う。現実だ。彼女は現実だ。リアンナは現実だ。 彼女はそこにいる。庭で、私たちの息子と笑っている。アルドリクは今日五歳。五年の笑い、絶え間ない質問、すりむいた膝と抱擁。彼は父の茶色の髪と母の灰色の目を持ち、私たちの人生の宝物。彼が「パパ」と呼ぶたび、喜びの叫びとともに私の腕に飛び込むたび、私の氷の心——人生をかけて凍らせたこの心——幸福で砕けそうになる。 王国は今日、ヴァルクールとの平和条約の記念日を祝う。庭は正装の貴族、曲芸師と音楽家、食べ物で溢れたテーブルでいっぱい。二王国間の同盟はかつてなく強固。リアンナが始めた改革——民の子供たちのための学校、病人への無料医療、農民への減税——が王国を変えた。私の民は今、私を愛している。私、恐れられ憎まれた暴君を。彼女のおかげで。 テラスから群衆を見る。エリクが妻と踊っている。毎年、祝祭のために来ている。彼の存在はもはや脅威ではない。同盟者、ほとんど友人。彼の妻は優しく美しく、彼らの小さな娘——昨年生まれた——は愛らしい金髪の巻き毛の塊。彼は幸せ。想像したのとは違う形で、しかし幸せ。視線が交わる時、彼は敬意のこもったうなずきで挨拶し、私も返す。 人生にはかなり注目すべき皮肉の感覚がある。 リアンナが近づき、私の手に手を滑らせる。これほど年の後も、この単純な仕草がいつも心臓を速く打たせる。彼女はかつてなく美しい。年齢と母性が彼女を開花させ、自信と静けさを与え、オーラのように放っている。彼女は私の妻、私の女王、私の子の母。彼女はすべて。 「彼を見て」,エリクを指して彼女は言う。「五年前、彼はあなたを殺したかった。今日、彼は妻と娘とあなたの宮殿で踊っている」 「人は変わる。君のおかげで。ただ君のおかげで。君は触れるすべてを変える試金石だ」 「自分の役割を軽んじないで、ケイル。あなたも変わった。もうずっと氷の王ではない」 「君が氷を溶かしたから。君なしでは、孤独な暴君のまま、すべてに恐れられ憎まれ、死まで」
「前よりずっと美しい」,彼の声は絞り出され、私を揺さぶる感情に満ちている。「自分を見て。これらの印を見て。それらは私たちの子の封印、息子を与えるために君が travers したものの証。その一つ一つが名誉の勲章。私はそれらを美しいと思うだけでない、リアンナ。神聖だと思う」 涙が込み上げる。彼は一言で、一瞥で、私のすべての不安を消す。彼は私の腰に手を置き、親指で真珠の線を、息をのむような献身で撫でる。彼は私の腹にキスをする。私たちの子が育った場所に。そしてこのキスは祝福。 それから彼は私をベッドに横たえる。多くの夜の舞台となったこのベッド——恐れ、欲望、情熱、優しさ、悲しみと喜びの。今夜、それは祝祭の舞台。 私たちはゆっくりと、感謝と、情熱をもって愛し合う。それはもはや最初の夜とは何の関係もない。もはや征服も、降伏も、欲望と意志の闘いもない。互いを心から知る二人の存在がいる。共に地獄を travers し、王国と家族を築き、言葉を必要としない唯一の言語でこの愛を祝う。 彼の手は私を知っている。あらゆる曲線、あらゆる隅、あらゆる敏感な場所。私の口は彼を知っている。あらゆる傷跡、あらゆる震え、あらゆるため息。私たちはもはや一つ。完璧な聖体拝領、相互の捧げ物、私たちがそうであったすべてと、そうなったすべての祝祭。 絶頂が私たちをさらう時、私たちの混ざり合った叫びが、絡み合う体の彫刻された天井に向かって昇る。それは勝利の叫び。自由の。愛の。 その後、互いの腕の中で横たわり、満たされ、震え、幸せで、彼は私の髪にキスをしながらつぶやく。 「もう何も強いられない。すべては捧げられる。すべては選ばれる」 「私があなたのところに来た日のように」,私は微笑みながら言う。「禁じられた図書館で、初めて愛していると言った日のように」 「あの日から毎日のように、そしてこれからの毎日のように」
彼は振り返る。その嵐の目が私に、私のネグリジェに落ち、打撃を受けるのを見る。感情と欲望の波が彼を飲み込み、彼は制御するために目に見える努力をしなければならない。 「ネグリジェを着た」,彼はつぶやく。 「ええ。歩んできた道を思い出すために。私たちが乗り越えたすべてを祝うために」 「儀式はとうに終わった、リアンナ」 「わかっている。でも今夜、もう一度始めたい。最初からではなく。私たちが今いる場所から」 彼は微笑む——心臓を速く打たせるあの稀な微笑み。 「なら今夜、もう段階はない。規則もない。儀式もない。ただ君と私、このベッドで、私たちが互いから学んだすべてとともに。今夜は、氷の王とその生贄の王妃ではない。ケイルとリアンナ。愛し合う男と女」 彼は身をかがめ、私にキスをする。 このキスは盗まれたものでも、儀式的でも、コード化されたものでもない。自由なキス。与えられ、受け取られ、条件なく、恐れなく、罪悪感なく。私たちが生きたすべての味がするキス——涙と笑い、恐れと勝利、情熱の夜と孤独の夜、私たちの子の誕生、敵の敗北、回復した平和。 彼の手がネグリジェをほどく。仕草はゆっくりで、無限にゆっくり。一瞬一瞬を味わいたいかのように。永遠にこの瞬間を待っていたかのように。シルクが肌を滑り、足元に落ちる。私は彼の前に裸だ。そして隠れない。 彼の視線が私の体を巡り、息を止める。彼が何を見るかわかっている。授乳で重くなった胸、広がった腰、銀の妊娠線。母性の印。私たちの子の痕跡。目をそらしたい。しかし彼の視線に耐えるよう強いる。彼が何を思うか知る必要がある。本当に。