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172話

Auteur: 東雲桃矢
last update Dernière mise à jour: 2026-02-03 16:05:59

「首……、誰かに見られたらどうするの」

 カミリアは不満げな目をしてラウルを見上げた。ラウルは笑みを深めるだけで、反省している様子はまったくない。

「大丈夫だよ、あと1週間はここにいるんだから。それまでには消えるさ。その時は、見えないところだけ、つけ直してあげるよ」

 ラウルはカミリアのバスローブを完全に脱がせてしまった。カミリアは胸を両手で隠し、足を閉じて大事なところを隠す。

「こーら、隠したらダメだろう? それに、1回見てるんだから」

 催淫剤の件を思い出してしまい、羞恥で全身が熱くなる。あの時のことは、思い出さずにいたかった。

「な、なんでそんなこと言うの……」

「あの時は素直だったのにね? ねぇ、今からあの時以上のことをするんだよ。だから、手、どかして」

 当時のことを意識させられると、余計に身体が強張って、手をどかすどころではない。ラウルはそんなカミリアの心情を察したのか、申し訳なさそうに眉尻を下げる。

「ごめん、意地悪しすぎたね。優しくするつもりでいたのに」

 ラウルはやんわりとカミリアの手をどかした。形のいい豊満な胸が、ラウルの眼下に晒される。火傷しそうなほど熱い視線に
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