Compartir

157話 未来へ

Autor: 子猫
last update Fecha de publicación: 2026-06-30 23:59:13
"この声ってあなたのものじゃないですか?"

そう書かれたコメントには、1つの投稿が引用されていた。

有美は嫌な予感に瞼が痙攣するのを感じながら、その投稿を確認する。

一定間隔でアップされた他の投稿とは遅れ、数分前に投稿されたそれには音声データが添付されていた。

データの重さが録音時間の長さを示し、有美の背中に冷たい汗が流れる。

震える指で再生ボタンをタップすると、聞き覚えのある声が車内に響いた。

『単刀直入に言うわね。さっき私が遭遇した暴走タンクローリーは、あなたの差金かしら。』

『…動揺したわね。それは認めたということ?』

それは先ほどの屋敷でした優希との会話。

有美の背中に一気に汗が吹き出した。

タンクローリーのことは明確に肯定していないが、優希の子供がいなくなることを願う言葉ははっきり言っている。

これではイメージが悪くなってしまう。

呆然とする有美の目には、その投稿がものすごい勢いで拡散されていくのが映る。

"え、本物?これは殺人幇助になるのでは?不倫よりエグくて草"

"自分の子どもすらどうでもいいって、ヤバイでしょ。"

Continúa leyendo este libro gratis
Escanea el código para descargar la App
Capítulo bloqueado
Comentarios (3)
goodnovel comment avatar
康子
いよいよ明日かなー...️
goodnovel comment avatar
あらまあ
更新日お知らせありがとうございます! その間に復習しておきます 続き楽しみです♪
goodnovel comment avatar
トラ子
更新日をお知らせいただき、ありがとうございます。 あと1ヶ月……長いけど、楽しみに待ってます。
VER TODOS LOS COMENTARIOS

Último capítulo

  • 白月光は妹?私が死んでから元夫は泣いて後悔しました   174話 まさか

    悟の話では、例の投稿から4ヶ月経ってもなお、井竜グループの評判は落ちたままで、役員の間でも不安が広がっているという。そこで桃子は、前社長の色を払拭するための経営体制の刷新と、昔から取引実績のある鳥居コーポレーションとの連携強化を打ち出した。経営の安定化を対外的に示すためだと説明され、役員たちも承諾したそうだ。「現状では、特に利用者の信頼が重要な医療部門で、新体制への移行を強く打ち出すようです。その一環として鳥居コーポレーションとの資本業務提携を進め、鳥居側から役員を受け入れる方向で調整しています。実際、鳥居コーポレーションは井竜グループの医療関連会社の株式を取得し始めています」「綺麗に言葉で飾った企業侵食だな」暁春は鼻で笑う。この状況で、鳥居コーポレーションが動くことは想定内だった。そもそも、井竜グループにほとんど利益をもたらさない鳥居コーポレーションとの取引は、長年グループの膿となっていた。大きな損害はないものの、利益が出ないのなら、経営者として切り離したいもの。しかし老人が良しとしなかったのだ。老夫人が絡むと途端に弱くなる彼は、鳥居コーポレーションを切った後の報復を恐れていた。何があっても老夫人に知られたくないことを、都が握っていたから。だから暁春は、鳥居コーポレーションを切る正当な理由を炙り出すために西地区の開発の情報を流した。都と桃子が、より多くの利益を得るために食いついてくると思ったから。案の定2人は暁春と老人に、鳥居コーポレーションと契約を結ぶようお願いしてきた。特に桃子は、親族の会社を助けるよう、暁春にしつこく言ってきたのだ。しかし暁春は鳥居家を親戚とは思っていない。厚かましい彼らは、力も無いのに井竜グループのものは自分たちのものでもあると思っていた。その厚顔さが嫌で、自分にもその血が流れていることが虫唾が走るほど嫌だった。暁春の目は冷たく光る。その時、階段下で有美が暁春を呼ぶ声がした。「電話

  • 白月光は妹?私が死んでから元夫は泣いて後悔しました   173話 世界が揺らぐ

    目に見えて有美の肩が震えた。 「ああ、心配しないで。下手したらおばあさんも大怪我をしたかもしれないから、おじいさんが怒っていたんだ。だから一応確認したいだけだ。あの録音の感じだと、君は関わっているのかな。」 再び顔を真っ青にした有美は言葉を詰まらせ、額から汗を滲ませると、突然席を立って暁春に抱きついてきた。 「ごめんなさい!!ごめんなさい!!私、あんな大事故になるなんて思わなかったの!!ちょっとお姉さんを怖がらせたくて……。」 額を暁春の肩に押しつけて泣き叫ぶ有美の背中を優しく撫でながら、暁春は自分の胸が冷えて行くのを感じた。 有美は昔から独占欲が強く、暁春が女子と話しているのを見ると、翌日にはその子へ堂々と牽制しに行くような子だった。 当時の暁春は桜と有美にしか関心がなく、その女子が有美からどういう仕打ちを受けても気にすることはなく、むしろ有美が怪我をしていないかを気にしていた。 しかし階段からの突き落としといい、タンクローリーの件といい、今は「よくも」という気持ちが強い。 その気持ちは、無意識に声にも表れてしまう。 「じゃあ、指示役の男とはどんな関係?鳥居 安忠だ。指示役はそいつだと、運転手が言っていたそうだ。」 「……っ桃子おばさんから紹介されたの……。信じて!誓って彼とはなんの関係もないわ!!私はあなただけのものなの!!お腹の子も、あなたの子で間違いないわ!!」 有美は、暁春が、自分が知らないところで男性と繋がったことに嫉妬していると思ったのだろう。 見当違いな訴えに、暁春は自分が呆れていることに気づいた。 しかしそれを訂正することはせず、冷たい感情を押し殺して両手で有美の顔を包み込むと、以前のように彼女の目を見つめて囁く。 「そんな心配はしていない。大丈夫、おじいさんには、おばあさんを傷つけようと思っていなかったと伝えて

  • 白月光は妹?私が死んでから元夫は泣いて後悔しました   172話 マザコン??

    新居での暮らしは、一言で言えば空虚だった。 有美は暮らしていくうちに機嫌を直し、日々内装を自分好みに変えていくことに精を出しているが、暁春はそれが落ち着かなかった。 慣れた間取りと配置だからこそ、前の家との差を感じてしまい、そのたびに暁春の胸はひどく空しくなるのだ。 なぜなのか。 その「差」というのは何なのか。 有美が壁に飾った写真たちを眺め、暁春は思考の底に沈んでいく。けれど、その答えは出ないまま時間だけが過ぎていった。 「私、子供を産んだらまた秘書に戻りたいわ」 その日の夕食時、ダイニングテーブルの向かいで、有美はフルーツを食べながらそう言った。 最近はつわりで気持ち悪いと言う日が増え、今日も日中は寝室で休んでいた。 暁春も食欲が無いので、同じフルーツの盛り合わせをつまんでいる。 「専業主婦もいいけれど、若いのに家に籠ってばかりいるのは勿体ないわ。ねえ、私をまた社長秘書に戻してくれるでしょう?」 暁春は苦笑いを浮かべる。 有美を社長秘書にしたのは暁春だ。 優希への復讐のために一度別れを切り出した時、有美は愛人役でもいいから協力させてほしいと言った。 それをとてもいじらしく感じ、貴重な若い時間を愛人役に費やさせる詫びとして、住居の他にもキャリアをプレゼントした形だった。 そもそもそんな理由で秘書にしたのだから、正直、能力には期待していなかった。 それでもただのお飾り秘書として終わらせるよりも、ある程度の力はつけてあげたいと思い、暁春自ら指導をしていた。 しかし実際のところ、キャリアウーマンとして見られたいらしい有美は、周囲の目があるところでは勤勉な態度を見せていた。だがそれもほとんどが見せかけで、実務能力だけでいえば、厳しい面接や試験を突破した一般社員にも及ばない。 暁春はそれも可愛いと気にしていなかったが、桃子はそう簡単にはいかないだろう。 「知っているだろう?俺はもう社長

  • 白月光は妹?私が死んでから元夫は泣いて後悔しました   171話 既視感のある新居

    - 綾子は複雑な気持ちで、抱き合う有美と暁春を見ている。 2人の血縁関係は隆一から聞いていた。 有美の父親、つまり娘である麗華を苦しめた人物が、鳥居家の人間である可能性があることを知った時、綾子が気になったのは、有美がどこまで知っているのか、だった。 鳥居家の血を引く桃子は、随分と鳥居家に肩入れしているようである。そして聞くところによると、有美はその桃子と親しいらしい。 自分が保有する三滝製薬の株を譲るほどに。 もし有美が自分の出生を知っていて、それでも鳥居家と私欲のために関わっているのだとしたら。 もし犯人を知っているにも関わらず、親しくしているのだとしたら。 (…私は有美を許せないわね) 結局、孫は我が子の子供だから可愛いのであって、我が子の尊厳を踏み躙るような孫には愛情なんて湧かないのである。 綾子は娘の最期の目を思い出し、口を引き結んだ。 - 「何この家…」 火事から3ヶ月後、怒りと驚きが混じった声を出す有美の横で、暁春は呆然と新居を見ていた。 隣では馴染みの施工業者が心配そうな目をしている。 目の前には完成したばかりの新しい屋敷。 今日初めて目にする屋敷だが、その外観は、細かいところは異なるもののとても見慣れた形をしていた。 今にも懐かしい人が玄関ドアを開けて出迎えてきそうな、そんな既視感のある家だった。 「本当にこの家を暁春がオーダーしたの?本当に!?」 「え、ええ、外観と間取りを事前にお聞きして、そのように建てています…」 「…っ暁春!!」 有美と業者の会話を、どこか遠いところで聞いていた暁春は、有美の叫び声にようやく家から目を離した。 「何この家!こんなっ、前と同じ家!!私と一緒に住むのに!」 「……前の家も俺がデザインし

  • 白月光は妹?私が死んでから元夫は泣いて後悔しました   170話 悪意の笑顔

    (夢…?) どこからが? 薄暗い部屋の中で混乱する頭を抱え、どこからが夢だったのかと考える。 もしかしたら最初から?なんて頭をよぎったものの、指先に触れた冷たい壺に気づき、暗い穴に落とされた気分になった。 暗い部屋でもわかる白い壺に喉が一瞬痙攣し、鼻に感じる不快感も無視して暁春はベッドから飛び起きる。 これ以上この部屋にいることは危険だと思ったのかもしれない。 (家、まずは家を建て直すべきだ) そうすればきっと、この焦燥感も、変な夢も消え去る。 (……そう、絶対にそうなんだ) 暁春は何かを振り切るかのように足早にリビングへ行くと、執事を呼んだ。 - “あ……笑” “やっぱ愛人は所詮妻の代用品。1番にはなれないよね” “うわー、今頃顔真っ赤じゃない?あんだけ本命ヅラしてたのに、蓋を開ければこれだもん” 有美はSNSのコメントを読み、奥歯をぎりりと噛み締める。 記者会見は当然有美も見ていた。 暁春は必ず、有美が家庭を壊した第三者ではなく、あくまでも本命なのだと世間に伝えると思っていたからだ。 そして予想通り、暁春は有美を庇った。 有美は結婚するという言葉を信じていただけの、どちらかというと加害者でありながら被害者でもある、というのが世間の認識となるだろう。 だがそれ以上の痛手も負った。 (どちらのって何よ…!?なんで暁春ははっきり言わなかったのよ!!) はっきり有美だと言わなければ、自分の立つ瀬がないじゃないか。 有美は苛立ちから髪を掻きむしる。 (上手くいかない…何もかも上手くいかない…!) なぜ自分がこんな目にあうのか。 (暁春は明らかに子供に関心がないわ…) もともと子供嫌いだったのか、それとも…。

  • 白月光は妹?私が死んでから元夫は泣いて後悔しました   169話 夢現

    「…どちらが?」 暁春の口からは、意図せず掠れた声が漏れた。 それまで淀みなく答えていた暁春が初めて見せた戸惑いに、会場では今日一番の勢いでフラッシュが焚かれる。 眩しさに目を細めることもなく、暁春は呆然としていた。 そして真っ先に浮かんだ姿に、顔から血の気が引いた。 「会見は終了です!カメラを止めてください!!」 突然、司会者がそう叫び、それでも足が動かない暁春は、悟に背中を押されてようやく席を立った。 (違う……違う) 悟が一生懸命声をかけているのが聞こえるも、暁春はそれに応える余裕はなかった。 自分が大切なのは有美。 そう強く念じる。 (そうじゃないなら、俺は……) その瞬間、暁春の手足が急に冷たくなったように感じた。 それに恐怖を感じ、思わず声を張り上げてしまう。 「違う!!」 上擦った情けない声が廊下に響き、そこでようやく我に返る。 自分の失態に気づき、暁春は目をきつく閉じると、激しく上下する胸を鷲掴んだ。「……すまなかった」なんとか平静を取り繕い、暁春は悟に車を回すよう頼んだ。もう考えたくなかった。
考えれば、自分の中から決して認めたくない答えが出てきそうだった。 - 肌寒い部屋の中、ストーブの前に座って温かいルイボスティーを飲みながら、優希は何気なくテレビを見ていた。 新しい生活を始めて2日目。 将生が用意してくれたマンションは清潔で、防音もしっかりしており、広さも申し分ないものだったので、優希はとても快適に過ごしていた。 もう暁春や有美と関わりのない、自分自身の人生を始めようと思っていたところに、突然顔色の悪い暁春が映ったのだから、優希はカップを落としそうになるほど驚いた。 内容は不倫に

Más capítulos
Explora y lee buenas novelas gratis
Acceso gratuito a una gran cantidad de buenas novelas en la app GoodNovel. Descarga los libros que te gusten y léelos donde y cuando quieras.
Lee libros gratis en la app
ESCANEA EL CÓDIGO PARA LEER EN LA APP
DMCA.com Protection Status