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第587話

Auteur: 連衣の水調
その言葉に、宗一郎は怒りで胸が苦しくなったのか、心臓を押さえながら言った。

「貴様!この親不孝者が、反逆でもするつもりか?言うことを聞かぬのなら、今すぐ秦野家から出て行け!我が秦野家に、貴様のような人間は必要ない!」

棟也は言った。

「僕は彼女に指一本触れていません。だから責任は取りませんし、ましてや結婚など!」

彰人は可笑しそうに言った。

「棟也、証拠はもう目の前にあるんだ。今さら言い逃れをしても、何の意味がある?

一人前の男なら、自分のしたことには責任を取るべきだ。秦野家の笑いものになるような真似は、やめてくれよ」

棟也は彼を深く見つめ、拳を固く握りしめた。

「他の人間が知らないのは当然ですが、兄貴まで知らないとでも?

この写真の背景は、君が前回、僕を招待してくれた個室ですよ。あの時、君もその場にいた。僕が君の目の前で、この女と何かするはずがないでしょう?」

彰人は笑っているのかいないのか分からない表情で言った。

「棟也、言いたいことは分かるよ。俺に助け舟を出してほしいんだろう?だが、俺が君の肩を持てば、このお嬢さんに対してあまりに不公平だ。

確かに俺たちは
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