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第 5 話

Penulis: 水井柔子
果たして、2分もしないうちに明央のスマホが鳴った。

彼は画面を見下ろし、顔を曇らせた。

汐梨だった。

その番号は、あまりにも見慣れたものだった。

かつて私を一晩中眠れなくさせ、取り乱させた番号だ。

着信音が長く鳴り続けた。

ようやく明央はベランダへ向かい、電話に出た。

電話を受けながら、彼は顔を上げて私を見た。

「すぐ行く」

電話を切ると、彼は振り返って私を見た。

「すぐ戻ってくる」

私は淡々とうなずき、目を上げようともしなかった。

「うん」

明央は一瞬、戸惑ったようだったが、それ以上何も言わなかった。

ただ、上着を手に取り、ドアを開けて出ていった。

彼がいなくなると、私はスマホを取り出し、引
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