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第116話

Author: 小春日和
真奈は茂の意図を読み切れなかったが、一つだけ確かなことがあった。茂は彼女がこのバルコニーに近づくことを望んでいないのだ。

真奈はもちろん茂に逆らうつもりもなく、礼儀正しく会釈をすると、階下へと降りていった。

階下に戻ると、佐藤が階段の近くで一人、悶々と酒を飲んでいた。真奈が階下に降りてくるのを見ると、彼はすぐに手に持っていたグラスを置き、駆け寄って尋ねた。「どうして上に行ったんだ?」

「ただ、ちょっと息抜きがしたくて……」

真奈は佐藤の目に一瞬の緊張が走るのを見て取った。彼女は言った。「お兄様は、人が二階に上がるのを嫌がるのですか?」

「そういうわけじゃないけど……あそこは兄さんが話し合いをする場所なんだ」

佐藤は暗に言った。

真奈は以前佐藤家の晩餐会に来たことがなく、佐藤家のしきたりを知らなかった。

しかし先ほど上がった時も茂の部下に止められなかったということは、茂が黙認していたのだろう。おそらくあの一件を見せることで、弟に近づくなという警告をしたかったのだ。

「遅くなりましたね、私そろそろ帰りますわ」

「送るよ!」

「いいえ、結構です」

真奈が帰ろうとした時
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Comments (2)
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良香
茂兄ちゃん、マジ分からん。強者感満載なんだが、ほん怖の人やん。
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kyanos
何なんだ冬城って。 散々浅井を優遇しときながら今更夫ヅラしないで。
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