地上のパイロットは同期の私に塩対応が過ぎる

地上のパイロットは同期の私に塩対応が過ぎる

last updateTerakhir Diperbarui : 2026-02-02
Oleh:  水守恵蓮Ongoing
Bahasa: Japanese
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日本エア航空 オペレーションコントロールオフィス 運航管理部 入社以来の念願だった異動が叶った私 八巻藍里の指導担当に任命されたのは 同期のディスパッチャー・氷室穣 ところがデキる同期はいきなりの塩対応 まともに指導してもらえないまま三ヵ月 痺れを切らし 憧れの存在だった彼を 酔った勢いでホテルに連れ込んじゃいました!? 「私の身体を対価にするから、 氷室さんへの立ち入りを許可してください!」 「どこまで立ち入りを認めるかは、 満足度次第。 ……どうぞ?」 ディスパッチャー――運航管理者 地上のパイロットと呼ばれる彼と 身体先行のちょっと危険なオフィスラブ 仕事も恋も波瀾万丈です…!?

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Bab 1

第 1 話

氷室ひむろじょう、三十一歳。

日本最大手の航空会社、日本エア航空のオペレーションコントロールオフィス……通称OCOに所属する、入社九年目のディスパッチャー――運航管理者。

彼は一応、この春入社以来の念願が叶って、営業部からOCOの運航管理部に異動してきた私、八巻やまき藍里あいりの『指導担当者』だ。

年次で言ったら同期だけど、私の手が届かないほど、遠く遠く高い高い、雲の上の人。

同じ職場になる前から、陰ながら目標にしていた人だった。

モデル並みの小顔に、百八十センチ越えのスマートな長身で、美しくバランスの取れた理想的な八頭身。

スッと通った鼻筋、信じられないくらい整った端整な顔立ちのイケメン。

知的でクールな印象を強める、スクエア型のシルバーメタルフレームの眼鏡が、トレードマークだ。

レンズの向こうの涼やかな切れ長の目、リムで隠れる位置にある小さな泣き黒子が、ちょっぴり意外でチャーミング。

普段、あまり表情を動かさないことにも、常に冷静で鋭い観察力と洞察力が求められるディスパッチャーに相応しい資質が表れている。

運航管理者の国家資格を得て、それより厳しい社内試験を経てディスパッチャーになって五年。

様々なデータから、気象条件や状況に沿った飛行ルートを分析して、彼が作り上げるフライトプランは、どれも緻密で完璧。

ディスパッチャーとしての経歴はまだまだ浅い方だけど、自分の仕事に自信を持っているから、どんなベテラン機長相手でも、臆さず意見を闘わせる。

フライトプランへの修正もほぼないため、彼の仕事は常にスムーズで、現在我が日本エア航空OCOでもっとも多忙なエースディスパッチャー……。

完璧すぎて、OCO内では孤高の狼。

そんな彼から直々に指導を受けられるのは、身に余るほど光栄なこと。

業務上は偉大な先輩だけど、私は一応同期だし。

打ち解けて、仲良く仕事したい。

目指すは絶対的バディ!! ……なんて。

私は異動が決まってからずっと、ワクワクとドキドキで期待に胸を弾ませていた。

ところが……彼の方からは、全然歓迎されていなかった。

喋るのが面倒臭いのか、一言一言、ノンブレスでとにかく短い。

余計なことはもちろん、大事なことすら話したがらない。

むしろ、私に対して『話しかけるな』オーラを発する、根っからの塩対応――。

私は彼の隣のデスクで、運航支援者として補佐しつつ、運航管理者資格取得を目指して指導を仰ぐ身だけど、業務中はもちろん、業務時間外も、雑談の一つも交わしたことがない。

いつも彼の視界は、デスクに置かれた五つのモニターに占領されていて、私はその端っこを掠めることもできない。

常に冷静沈着、ブリーフィングの時以外は寡黙で、私には清々しいほど無関心。こんなギスギスの『師弟』関係も、早三ヵ月。

彼との距離が縮まらないことにも、諦めモードだった。

なのに、今。

オフィスのある羽田空港から、一番近い繁華街の駅ビルにある居酒屋で――。

私は、彼に、壁際に追い詰められている。
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第 9 話
翌朝。 目が覚めて一番に、ベッドの下に脱ぎ散らかされた服が視界に飛び込んできて、一瞬にして血の気が引いた。 自分の身体の状態は、誤魔化しようがない。 昨夜、私から吹っ飛んだものすべてが、一気に戻ってくる。 脳裏に蘇る、一部始終の記憶――。いくら酔ってたからって……なんてことをしたの、私……。 激しい自己嫌悪で、二日酔いとは関係のない頭痛がする。どうしよう。 ほんと、どうしよう。 ズキズキと痛む頭を抱え、無意識にきゅうっと身を縮めた時。「……起きた?」背後から気怠げな声をかけられて、ギクッとして硬直した。 反応してしまった以上、無視も寝てるフリもできない。「は、はいっ。……おはよう、ございます……」振り返ることもできず、朝の挨拶も尻すぼみになる。「おはよ」氷室さんは、普段と変わらない抑揚の乏しい声で、さらっと返してくれた。 ギシッとベッドが軋んで、彼が上体を起こしたのがわかった。 彼の動きに合わせて、身体にかかっている布団が持ち上がる。「ひゃっ……」私は彼に背を向けたまま、なにも身に着けていない身体を隠そうとして、さらに小さく身を縮めて……。「今日、何番?」欠伸交じりに問いかけられて、そおっと肩越しに振り返る。そして、上半身裸のまま寝乱れた髪を掻き上げる、壮絶セクシーな彼に心臓が飛び跳ね、勢いよく正面に向き直った。「? 八巻さん?」私の態度が不審だったのか、訝し気な声が続く。「お、同じです。氷室さんと。遅番……」ディスパッチャーの仕事は、二十四時間三百六十五日、四交替のシフト制勤務だ。 指導してもらっている立場の私は、よほどのことがない限り、彼と同じシフトで組まれている。「そ」自分で聞いておいて、氷室さんはそれほど関心を持った様子ではない。 と言うか、今までもそうだったのに。 もしかして、存在自体無視されてたんだろうか……。地味に落ち込む私に構わず、氷室さんはもう一度ベッドを軋ませた。 ベッドから降りたのか、先ほどよりも大きく布団が持ち上がって、私はビクッと身体を強張らせる。「八時か……。先、シャワーもらう。俺、一度家に帰るから」そう言いながら、ベッドの足元を通り過ぎ、シャワールームの方にスタスタと歩いていく彼は、ボクサーパンツ一丁という姿。「は、はいっ……」私は頭から布団を被って視界を遮断
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第 10 話
今後も、彼の塩対応が続いても、自己責任としか言いようがない。 私のディスパッチャーへの道も、一寸先は闇――。「うー、うー……」私は無自覚のうちに唸りながら、寝乱れた茶色い髪を、ぐしゃぐしゃと掻き回した。 できることなら、時間を巻き戻したい。 そう……昨夜、化粧室に立つタイミングが、もう少し違っていたら、こんなことにはならなかったはず……。激しい自責の念にジタバタしながら、自分の思考に引きずられて、はたと思い出した。 昨夜氷室さんと物々しい空気を醸し出していた、女性管制官の姿が浮かび上がる。確か、名前は立花実可子さん。 私たちより二つ年上の三十三歳。 ワンレングスの長いストレートヘアがよく似合う知的な美人で、うちの運航管理部の男性からも人気がある。私は昨夜、氷室さんに『付き合ってるとか?』なんて聞いてしまったけど、よくよく考えてみたら既婚者のはずだ。 初めて管制塔との懇親会に参加した時、男性の先輩が、『二年前、多くの男が立花ロスに陥って、運航管理部は闇だった』と、笑い交じりに話してたのを聞いたことがある。氷室さんも、ロスに陥った多くの男の一人なんだろうか。 いや、でも、私が『喧嘩』なんて言った所以は、二人から張り詰めた険悪な空気を感じたから。 昨夜の様子を見る限りでは、彼の方がよそよそしくて、迷惑そうだった。 だったら……『元カノ』とか?「あんな美人が元カノ? どれだけリア充なのよ……」なにか打ちひしがれて、声を消え入らせた時。「誰が、リア充だって?」「!?」いきなり頭上から声が降ってきて、私はギョッとして顔を上げた。 そこに、タオルで髪を拭っている、バスローブ姿の氷室さんを見つけて、ドッキンと心臓が飛び跳ねる。イケメンの濡れ髪エフェクト、半端じゃない。 シチュエーションがシチュエーションだし、朝っぱらからダダ漏れの色気に当てられる。「先、どうも。あんたも浴びてくれば?」不審そうに眉根を寄せて言われて、私は無意味に何度も首を縦に振った。 急いでベッドから降りようとして、ハッと我に返って身体を固まらせる。「あ、あの。氷室さん、あっち向いててもらえますか。私、裸のままで……」布団を喉元まで持ち上げて、身を竦めながらお願いする。「ん……? ああ」氷室さんは、表情こそ動かさないものの、納得
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