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第1181話

Auteur: 小春日和
その時、立花家の中。

「兄さん!今日どれだけ怖かったか、兄さんには絶対に想像できないでしょ!あいつら、本気で私たちの命を狙ってきたのよ!何人も行方不明になってるし……早くパパに言って、全員捕まえてもらってよ!」

福本陽子は福本英明の腕を掴んで泣きついた。

福本英明はというと、福本陽子に引っぱられてすっかり頭がぼんやりしていた。深夜、眠りの最中からたたき起こされた時点でかなりまいっていたが、それ以上にこたえたのは、福本陽子が耳元でまくしたてる内容があまりに支離滅裂で、何が起こったのかまるで把握できなかったことだった。

「兄さん!お願い!お願いってば!」

福本陽子が彼の腕を揺さぶると、福本英明はたまらず声を上げた。「ストップ!ちょっと待て!」

完全に目が覚めた福本英明は、ため息まじりに言った。「なあ、お姫様。せめてそのあいつらが誰なのか教えてくれないか?」

さっきからずっとあいつら・あの人たちばかりで、もう三十分も聞いてるのに、いったい誰の話なのかさっぱりだ。

福本陽子は言った。「首謀者は綾香よ!」

「彼女はどうなったんだ?」

「……死んだわ」

「じゃあ他の連中は?」
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