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第1671話

Author: 小春日和
立花はわずかに口を開いたが、何も言葉が出てこなかった。

「薬物は生理食塩水に換えておいた。今夜は我慢するしかない。お前が一度しか注射してないなら、まだ挽回の余地があるかもしれない。ここで死にたくないなら、しっかり克服しろ。馬場の死を無駄にするな」

冬城はそう言い残すと、立花の部屋を後にした。

立花はがっくりとベッドに座り込み、初めて馬場と会った時の光景が脳裏に浮かんだ。その後、馬場は命を懸けてずっと立花のそばにいた。

もし自分がいなければ、馬場は死なずに済んだはずだ。

一方、海外の中心病院では。

福本陽子は集中治療室の福本宏明を見つめ続けていた。

集中治療室の外には、黒服のボディガードが2人、入口を固めている。

手術が終わった後でさえ、この2人は福本陽子に父親の顔を見させようとしなかった。

「いつ入れるの?」

福本陽子は拳を握りしめ、目頭を赤くしていた。

入口のボディガードは彫像のように立ち尽くし、福本陽子を無視していた。

「あれは私のパパよ!私が付き添うの!どきなさい!どいてよ!」

福本陽子は拳を振り回したが、全力を尽くしても2人のボディガードに傷一つ負わせ
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