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第14話

Auteur: 九条舞
正式な離婚手続きが済むまでは、余計な波風を立てたくなかったのだ。

どこまでも他人行儀でよそよそしい琴葉の態度に、碧斗はふと、去年の今頃を思い出さずにはいられなかった。

あの時、墓参りに付き添って帰省した彼女は、目に見えて上機嫌だった。

墓参りを終えた翌日には、嬉々として彼を連れ回し、毎年夏休みに帰省した際のお気に入りの遊び場を案内して、果物狩りにも連れ出してくれた。

革靴にスーツ姿だった彼を見て、彼女は笑いながら言ったものだ。「その格好じゃダメね。次は動きやすい服で来てよ。そしたら木に登って採れるから」

あの頃の彼女は、いつも目をキラキラと輝かせていた。今のように、冷ややかな目で彼を見つめ、あろうことか彼の訪問を疎ましがるような真似などしなかった。

あの日、役所で顔を合わせて別れて以来、琴葉は碧斗と一度も会っていなかった。今こうして不意に目の前に現れられ、どう接していいのか戸惑いを隠せない。

「ええと……とりあえず、ここで少し休んでて。私、叔父さんに用があるから」

彼の返事も待たず、背を向けて足早に出ていく。

碧斗は遠ざかる彼女の後ろ姿を見送ったあと、運転手にメッセー
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