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第19話

リリ
白田志穂に会った瞬間。

全ての謎が解けた。

彼女の顔一面に広がる傷跡は、まるで奇怪な絵画のように、見る者の背筋を凍らせた。

私は隠すことなく、自分が深山南の娘だと告げた。

そして今日ここを訪れた目的も話した。

白田志穂は私にお茶を注ぎ、向かいに静かに腰を下ろした。

「深山さん、旧知の娘さんにお会いできて嬉しく思います」

「ですが絽刺繍について、申し訳ありませんが、ご協力はできかねます」

私は少し温かい茶碗に触れながら、探るように尋ねた。

「それは——母のせいですか?」

白田志穂の瞳孔が突然縮み、苦痛が一瞬目の奥を駆け抜けた。

私の推測は当たっていた。

白田志穂は頷き、両頬に手を当てながら。

「あの時、彼女はあなたのお父さまを手に入れるため、私をこんな人でなしの姿にしたのです」

「絽刺繍は私の家に伝わる技で、女系のみに伝えられてきました」

「残念ながら、私で途絶えてしまうことになりますが......」

「それでも、あの女の娘にこの刺繍法を教えるつもりは毛頭ありません」

私は静かに彼女の話を聞き終えた。

彼女には整った顔立ちがあった。

かつては端正で優
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