星月は一気にいくつもの遊びの名前を挙げたが、男の子はそのたびに首を横に振っていた。もう泣くことはすっかり忘れて、目をまん丸に見開きながら星月に好奇心いっぱいで尋ねた。「さっき言ってたやつ、全部なに?ぼく、ひとつも聞いたことないよ」「一緒に幼稚園行けばわかるよ。幼稚園にはお友だちがたくさんいるから、僕が言ったゲーム、全部できるよ」星月はあえて今は全部説明せず、わざと期待を持たせた。男の子はすっかり惹きつけられてしまった。彼は地面から立ち上がり、星月の手を握って言った。「じゃあ、僕も一緒に幼稚園行く!そのゲーム、ぜんぶやってみたい!」男の子の両親はその様子を見てほっと息をつき、海咲のとこ
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