「え?本当みたいだね」「……麗奈、君には本当に参ったよ」旭登は、麗奈の大雑把な神経をどう表現すればいいのかわからなかった。旭登は言った。「少しでも頭があれば、まず学校の周りの売店を疑うだろ」「あ、そっか!いい考えだ!」麗奈は旭登の腕を掴むと、売店の方へ走り出した。旭登は仕方なく、麗奈の後ろについて行くしかなかった。ほんの少しの間で、二人はもう売店の入り口にたどり着いていた。店主は次々と生徒に、ガラスケースの下にある商品を手渡していた。その中に、綺麗に包装された小袋の菓子があった。様々な色があって、名前は「ドリームドロップ」という。キャッチコピーは、「高得点を取りたければ、ドリームドロップを食べよう」「おじさん、それ2つちょうだい!ピンクのやつ!」麗奈は一目でそのピンクの包装に惹きつけられた。旭登は信じられないという顔で、横にいる麗奈を一瞥した。ピンク?旭登は呆れを通り越して笑いそうだった。「色まで選ぶのかよ」「悪いね、ピンクは売り切れだ。男の子なら青が人気だよ」そう言いながら、店主は青い包装の菓子を2袋、麗奈と旭登の前に置いた。「合計1,000円です」「一袋500円?そんなに高いの?ただの飴でしょ?」麗奈は驚いた。海城全体を探しても、一袋500円もする飴なんてない。それに、有名な菓子メーカーの商品でもない。「仕入れ値が400円なんだから、500円はもう格安だよ。買わないなら後ろがつかえてる。お嬢ちゃん、商売の邪魔しないでくれ」海城高校に入れるのは、みんな金持ちの子供ばかりだ。店主は普段から、そういう学生相手に商売している。500円すら出せないなんて、絶対に金持ちの家の子じゃない。麗奈はまだ反論しようとしたが、旭登は既に二千円を放り投げて、「4つだ。受け取ったら行くぞ」と言った。店主は相手が金を出したのを見て、また丁寧に4袋のお菓子を渡した。金を出す客こそ神様だ。来た客を逃す理由はない。麗奈は旭登について売店を出ると、不満そうに言った。「なんであいつにお金を払うの?そのまま捕まえればよかったじゃない?」「捕まえたら、この後どうやって調査し続けるんだ?」「どう調査するの?」「今から僕が倒れる。意味、分かるな?」旭登との長年の連携プレーで
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