1ヵ月後、私は泰一と晴美の墓に行った。泰一と晴美の墓の前に、すでに乾いていた果物をたくさん見つけた。ウルトラマンとプーさんの人形があった。また一通の手紙もあった。そこにはこう書かれていた。【泰一、晴美、ごめんなさい、パパは最悪のパパだ。お前たちが許してくれるなんて思っていない。でも、お前たちの仇を取るさ」康一は海外に逃亡していたが、現地の警察に捕まった。訴えが成功した。裁判所は両親の家を私に返してくれた。家を引き取りに行った日、私は和馬の筆跡が書かれた付箋を見つけた。「あと1ヶ月……あと1ヶ月で、ちょうど二人分の……」最後の一文字は、「命」という文字が書き残されていた。まだ書き終わっていないが、私はその続きを知っている。和馬が1ヶ月後に梨奈を階段から突き落とすことを選んだのは、梨奈が康一の子を宿っていたということを知ったからだ。彼は泰一と晴美の仇を取るために、梨奈の二人の子供の命を奪うつもりだった。その日、私が両親の家から出てくると、突然激しい雨が降り出した。雨が上がった後、どこからともなく飛んできた2匹の蝶が私の肩に止まり、ずっと離れようとしなかった。「陽翔、早く見て!2匹の蝶だよ」「うん。愛に満ちた人は蝶になって、親しい人に別れを告げに来るって聞いたけど。もしかしたら、彼らが生まれ変わるんだ」私は涙を浮かべた。「泰一と晴美はまだ私をママに選びたいと思うかしら」2匹の蝶は羽を振り、飛び去っていった……私が蝶を追いかけようとしたとき、陽翔が私の手を強く握った。「どうしたの?」「俺の人生で最大の過ちは、お前が結婚する時にお前を止めなかったことだ。もしあの時、お前がこれほど辛い思いをすると知っていたら、心の内を明かしたはずだ。絵里、俺は高校生のときから、お前が好きだ。15年間、ずっと思いを寄せてきた……」空は青く、今度、私も陽翔の手を強く握った。(終わり)
Read more