清司のメッセージを送信した直後、グループ画面から、辰也がチャットを離れたアラートが表示される。【……】清司はすぐに辰也をグループに再招待し、返信した。【ちょっとした冗談を言っただけなのに、そんなにカッとなるなよ】辰也の返事を待たずに、またグループに書き込んだ。【結局、お前たちが悪いんだよ。昨日も今日遊びに行くって言ってたのに、みんな都合が悪いから。一人じゃ全然楽しくない】昨日清司がグループで流星群の観測とキャンプの話をした時、辰也は用事があると断っていた。実際のところ、清司が玲奈もいると言った時点で、辰也の心はすでに乱れていた。辰也はグループチャットを見つめ、スマホを握りしめ、一瞬ためらってから、ようやく清司に返信した。【場所】清司は軽く愚痴をこぼしただけで、本当に智昭や辰也の気が変わるとは思っていなかった。辰也のメッセージを見て、清司は半秒くらい呆然とした後、急いで場所をグループに送信し、さらに確認した。【ってこと、辰也はマジで来るんだよね?俺をからかっているわけじゃないよな?】【少し遅れて出発する】清司はようやく機嫌を直した。【了解!先にテントを準備しとくよ】【うん】辰也はメッセージを送った後、一秒躊躇してから、智昭にもメンションした。【一緒に来ないか?】清司も同じく智昭にメンションした。智昭からの返信は意外と速かった。【いいや、楽しんできて】清司が返した。【……わかったよ】清司はメッセージを送った後、もう一人のグループメンバーでありながら、まだ現れていない優里にメンションした。【着いたか?】数秒経ってから、優里の返信があった。【もうすぐで着く】そう、智昭は来なかったが、優里は来ていた。グループチャットも、最初からすべて目を通していた。清司が辰也の長期欠席を愚痴るのを見た時、優里の目には嘲笑が浮かんだ。辰也が来ると決めたのを見て、スマホを握り締め、冷たい笑いを堪えるのが精一杯だった。辰也が急に気を変えたのは、玲奈がいるからだ。しかし明らかに、智昭と清司は辰也の考えを知らない。智昭は玲奈もいると知っても、考えを変えなかったが、彼がここ二日間、本当に忙しいことを優里は知っている。忙しくなければ、智昭はどうするだろう——一方その頃。間もなく、玲奈たちはテントを立ち上げた
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