彼はバスローブからガウンに着替えていた。お昼過ぎに着ていたものよりも、体のラインがはっきりと出るタイプ。色は黒で、彼の男性的な部分を一層引き立てている。 飲み物を用意すると言ったのにそれをせず、彼の部屋の前で壁にもたれて欲を感じていたことを、ごまかす暇はなかった。私は、服の上から自分の胸を触ろうとしていたのだから……。クリーム色のワンピースは雲のようにふわふわと軽く、小さな動きでも大きく揺れる。 ガウンの下に、彼は何も着ていないように見える。全身から匂い立つような色気を、隠すのではなく強調するために、そのためだけにガウンを纏っている……そう思える。少しでも動けば露わになりそうな胸元から、目を離すことができない。ゆっくりと浮かべた笑みは、昨夜以上の嵐の訪れを予感させる。「どうしたのかな? リン」「え……」「続きを」 腕を組んで、今出てきた扉に背を預けた晧司さん。彼の意図するところがわからない。いいえ、わかってしまうのが、怖い……。「怖がることはない。ここにいるのは君と私だけだ。……さあ、見せてごらん」 彼の言葉を、頭よりも早く心と体が理解した。自分でも驚いたことに、私は彼に見せつけながら自らを官能の海へと誘い始めた。「はぁ……ん……」 全身が感じやすくなっている。早く触りたくて、恥ずかしいけれど服をずらそうとすると、「まだだ。我慢しなさい」と制止される。もどかしさも興奮の材料となり、熱が高まっていく。見られながら自分を慰めることに、戸惑いつつも悦びを感じて止まらない。焦らされれば焦らされるだけ、欲しくなる……今日、私に対して遠慮がちにしていたのも、プレイの一環だったのかと勘繰ってしまいそうになる……。「今夜は休ませてあげたかった……そのつもりでいたんだが、これでは難しいな」「あっ……」 壁と彼との間に挟まれ、体が密着した。彼が本能的に私を欲しがっていることが、押し当てられた部分から伝わってくる。
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