Lahat ng Kabanata ng 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル: Kabanata 11 - Kabanata 20

139 Kabanata

第11話 新しい話

 ステップアップを考えながらなかなか進めないでいるうちに、季節は春から夏になった。 気温が上がって、夜になっても暑さが続く。 海の向こうに見える雲はモクモクの入道雲。 真っ青な海と空はまぶしいくらいだ。 そんなある日、冒険者ギルドにちょっと変わった依頼が張り出された。『配達依頼。夏の結晶を隣村サザのライラばあさんまで届けてほしい』 配達依頼自体はけっこう出るものだ。 夏の結晶もありふれた石で、ちょっとした魔法の触媒になるらしい。 だがサザ村というのは初めて聞いた。「なあおっちゃん。隣村ってくらいだから、サザ村は近いのか?」 ここ数ヶ月で受付のおっさんとすっかり親しくなった。 軽い口調で聞いてみると、答えが帰って来る。「近いぜ。このカーティスの町から東に徒歩で丸一日ってとこだな。なにせ小さい村なんで、配達依頼もあまり出ない。ユウ、お前がやるには手頃じゃねえか?」「そうだな」 俺の実力では、もっと離れた町や村まではまだ行けない。途中で魔物に出くわしたらアウトだからだ。 だが、徒歩一日なら何とかなりそうだ。 持ち歩く食料も少なくて済むし、野宿も片道一泊だけ。身軽であれば逃げられる確率も高まる。 その分、一般的な配達依頼に比べると依頼料は安い。 けれど町の雑用依頼よりはずっと良い。 これを無事にこなせば、ぐっと貯金を増やせるぞ……!「よし、俺、この依頼引き受けるよ!」「その意気だ」 そうと決まれば準備をしなければ。 たった一日とはいえ、歩き詰めと野宿になる。何の備えもなく行けるものではない。「じゃあユウに、初挑戦のせんべつをやるよ」 受付のおっちゃんが言って、袋を取り出した。 首を傾げながら中身を見ると、冒険者ギルドに加入するときに銅貨の代わりに渡したポーションと巻物だった。「え、これって?」「取っておいたんだよ、ありがたく思え」 おっ
Magbasa pa

第12話 配達

 配達先のライラばあさんはすぐに見つかった。 なにせ全員で五十人くらいしかいない小さな村だ。畑仕事をしていた人に聞いたら、教えてくれた。 ばあさんの家は村の中で一番大きかった。村長の奥さんという話だったな。 ライラばあさんは真っ白な髪を長く伸ばした老婆で、目にも髪がかかっている。 夏の結晶――青っぽい小さい石ころ――と配達依頼票を渡すと、ばあさんは嬉しそうにニヤッと笑った。「ご苦労だったね。ほれ、これが依頼料だ」 おや。配達依頼はギルドで精算じゃなく、配達先の人がくれるのか。 ライラばあさんがくれた小袋の中を見ると、確かに依頼料の銀貨二枚が入っている。 銀貨一枚は銅貨十枚分。いつもの安宿に五日は泊まれる。 他の人にとっては小銭でも俺には十分な収入だ。「……あれ」 小袋の中をよく確かめていると、銀貨の他に何か入っていた。 銀貨と同じくらいの大きさのコインだ。だが銅貨ではないし、もちろん金貨などではない。 シンプルなデザインに星のマークが刻まれている。「この星のコインは何ですか?」 ライラばあさんに聞いてみる。「メダルだよ。何だお前さん、冒険者のくせに知らないのかい」「俺、まだ駆け出しでして……」 正直に言うと、ばあさんはちょっと呆れた顔をした。「あまりそういうことを言うもんじゃない。舐められるだろ。――メダルはね、冒険者や他の各種ギルドで使える特別なコインだ。ギルドごとのスキルを習ったり、色んなサービスを受けられたりする」 今まで俺がメダルを手にする機会がなかったのは、報酬が低すぎる仕事ばかりやっていたからとのこと。 せめて銀貨単位の依頼料でなければ、メダルはもらえないんだそうだ。 俺が港町でやっていたバイトレベルの依頼は、全部銅貨や鉄貨での支払いだったからな……。「詳しいですね」「そりゃあ、あたしはこの村の冒険者ギルド支部の責任者だからね。
Magbasa pa

第13話 クマー

 魔道具のスキル取得はあっさり済んだ。 まず最初にライラばあさんから「魔道具とはなんぞや」という講義を小一時間ほど聞く。 魔道具は、杖や巻物といった魔力を込めた道具を使いこなすためのスキル。 これら道具は魔道具スキルの他、魔力が高ければ高いほど成功率が上がる。 さっきライラばあさんが使った鑑定の杖などはそんなに難しくないが、魔道具スキルと魔力を極めて行かないと使いこなせない道具もたくさんあるとのこと。 で、一通り学んだら、「破ァ!!!」 と謎の魔力注入をされて完了。 これで本当にスキルが身についたのか? と思ったが、ステータスを開くと確かに魔道具スキルがレベル1になっている。 それに何となくだが、魔道具の使い方が分かった気もしている。 上手くいったに違いない。「ライラさん。この村で解呪の巻物は売ってますか?」 今ならきっと、このいまいましい剣と盾の解呪もできる。 そう確信して聞いてみたのだが。「ない。田舎にそんなもんあるわけなかろ」 あっさり撃沈した。 この剣と盾、まだお別れできないのかよ……。 港町に帰るしかないか。俺ががっかりしていると、ライラばあさんは小首をかしげた。「だが、ダンジョンに落ちてるかもしれんのう」「ダンジョン?」 俺は顔を上げる。「ちょうど村の裏手にグミの巣ができたところじゃ。うっとうしいから潰すつもりだったが、おぬしのような駆け出しにはいい訓練場になるぞ」 毎度おなじみのあいつらか!「グミの巣じゃ大した実入りはないだろうが、解呪や鑑定の巻物程度なら落ちていてもおかしくない」 ライラばあさんはダンジョンの基本を教えてくれた。 ダンジョンは自然発生する魔物の巣窟。 中は何層かの構造で、一番深い場所にボスがいる。 難易度に応じて各種のアイテムが落ちている。武器や防具などが落ちているときもある。ダンジョン内のアイテムは早い
Magbasa pa

第14話 クマー

「あーあー、こりゃ。熊よ、どうしたんじゃ」 でかい生き物の後ろから、じいさんが焦った様子で追いかけてくる。 熊。 目の前にいるのは、たしかに熊だった。 俺よりも一回りもデカい体に、茶色の毛。ぶっとい手足には立派な爪が生えている。こわい。「この子がいきなり走り出したんで、びっくりしたわい。普段はおとなしいのにのう」 熊が? 熊っておとなしいの? 俺の内心の問いを知ってか知らずか、熊はガウガウ言いながら顔を舐めてくる。 おいやめろ、俺の顔にハチミツなんぞついてないぞ。 食われそうで怖いからやめろ! じいさん助けて! じいさんに必死の目を向けると、彼はぽんと手を叩いた。「もしかしてお前さん、こいつの元の飼い主かい? この子は春のはじめに村に迷い込んできてな。人懐っこくておとなしいから、飼い熊なのは間違いない。……熊や、飼い主に会えてよかったなあ」 いや勝手に決めないでくれるか。 そりゃ春のはじめといえば、俺が乗っていた船が難破した時期と一致する。 でも熊なんて飼っていた覚えはない。ていうか熊が飼えるとは知らんかった。 ……でも待てよ。俺は記憶喪失で、船から放り出される前のことは何も覚えていない。 ということは、本当に俺がこの熊を飼っていた可能性もある……? 熊はペロペロと俺の顔を舐めてくる。 太い手足はきちんと俺の体を避けていて、傷つけるつもりはないらしい。 う、うーん?「俺が飼い主なんでしょうか。実は前のことをあまりよく覚えていなくて」「これだけ熊が喜んでいるんじゃ。他の人間にこんな態度は取らない子だから、飼い主に間違いない」「はあ」「よかったなあ、熊。わしもこれで毎日の散歩や餌やりから解放じゃ。やれやれ」 なんか厄介払いをされた気がしなくもないが、俺の旅の仲間に熊が加わった。  
Magbasa pa

第15話 グミダンジョン

 地下二階も一階とそんなに変わらない。 クマ吾郎は俺の後を歩くよう指示して、俺は慎重に歩みを進めた。クマ吾郎は心得たもので、トコトコと俺の後をついてくる。 細い通路があったので入ってみる。 通路の向こう側は部屋になっていて、何匹かのグミがいた。白の他に赤の姿も見える。「よし。例の作戦をやってみよう」 クマ吾郎は通路の出口で待機してもらう。 それから先の部屋に行って、足元の小石を白グミに投げつけた。「よう、最弱野郎ども!」 ついでに剣を振って挑発してやれば、グミたちはいっせいにこちらに転がってくる。 急いで通路に引き返した。 振り返ってみると案の定、狭い通路を一匹ずつの列になって追いかけてくる。「ていっ」 俺は毒薬の瓶を投げつけた。 先頭の白グミを狙ったのだが、あいにく俺の投擲スキルが低いせいで手前に落ちてしまった。 パリンと音がして瓶が割れて、緑色の毒薬が地面に水たまりを作る。 勢いよく追いかけてきた白グミは、水たまりに突っ込んだ。「プギー!」 毒薬をもろにかぶってしまって苦しんでいる。 それでも硫酸のときのようにそれだけで死んだりはせず、ヨロヨロしながら通路を進んできた。「あらよっと」 弱りきった白グミを剣で突き刺すと、ぶちゅ! と弾け飛んで息絶えた。「よしよし、目論見どおり」 グミどもは知能が低い。 目の前に毒の水たまりがあっても、その先に敵である俺がいれば追いかけてくる。 体力満タンの白グミを倒すには時間がかかるが、こうやって弱らせておけば問題ない。 グミたちは愚かにも次々と水たまりを踏んで体力を減らし、俺はどんどん仕留めていった。 最後に赤グミがやってきた。こいつはちょっと手強い。 弱らせているとはいえ、正面から戦えば俺もダメージを食らうだろう。 ダンジョンはまだ先がある。体力は温存しておきたい。「食らえ!」 そこで俺は、推定麻痺のポーショ
Magbasa pa

第16話 グミダンジョン

 地下三階へ降りると、今までと空気が違うことに気づいた。 上手く言葉にできないが……張り詰めた緊張感が漂っている。 そういえば、ライラばあさんが言っていた。「ダンジョンはボスがいる」と。 この階にボスがいる可能性が高い。「クマ吾郎、慎重に行こう。敵を見つけても突撃はやめろ」「ガウ」 クマ吾郎の肩をぽんと叩いて、俺も気を引き締めた。 部屋にいるグミをしっかりと片付けてから、次の場所に行く。 そうして何個か部屋を確認していると、とうとう見つけた。 通路の中からそっと覗いてみる。 何匹もの白と赤グミを取り巻きにして、黄色……いや金色か。金色に輝くグミが部屋にいる。「どうするか……」 俺は考えを巡らせた。 クマ吾郎と二人とはいえ、正面切って殴り合うには敵の数が多い。それに金色グミの強さも未知数だ。 できるだけ安全策を取って、万が一の場合は撤退も視野に入れながら戦おう。死んでしまったら人生終了だからな。 なら、やることは地下二階と同じだ。 通路に引き込んで毒薬や硫酸を投げつけ、グミどもの体力を削る。 金色だけは俺では攻撃を受け止めきれない可能性があるので、クマ吾郎と一緒に戦う。「よし。これで行こう」 クマ吾郎に作戦を伝えて手前の部屋で待機してもらう。 俺は通路を抜けてボスがいる場所へと踏み込んだ。   金色グミのいる部屋に踏み込んだ途端、ヤツは俺に気づいた。 取り巻きを引き連れて一直線にこちらに跳ねてくる。 俺は慌てて通路に引っ込んだ。 グミどもが押し合いへし合いしながら通路に殺到した。 ボスの金色グミの前に五匹、後ろに二匹ってとこか。 ここまで来た以上は総力戦だ。ポーションを惜しむつもりはない。 俺はありったけの毒薬と硫酸を投げつけた。「ピギ
Magbasa pa

第17話 グミダンジョン

 肩越しに振り返ってクマ吾郎を見る。彼女は押されながらも善戦していた。 混乱のポーションの効果は出たか分からない。 だが、俺にできるサポートはデバフポーションを投げるくらいだ。 もう一本、混乱のポーションを投げつけた。 命中。金色グミがぐらりと揺れる。効果が出ている!「ピキーッ!」 もう一匹の赤グミが飛びかかってきた。くそ、うっとうしい。 横合いから体当たりをくらったせいで、よろけた。 だが踏みとどまり、間を置かず赤グミに肉薄する。「これでどうだ!」「ピギャーッ!」 まだ体勢が整っていなかった赤グミに、剣を思いっきり振り下ろす。 ぷちゅ、と潰れた。「クマ吾郎!」 振り返れば、金色グミはもう混乱の影響から抜け出している。やはり回復が早い。 けれど混乱のポーションを一本命中させれば、クマ吾郎が体勢を立て直して一撃を与える時間が稼げる。 俺は最後の一本の混乱ポーションを握りしめた。 これは効果的に使わなければ。 剣と盾を構えて金色グミに近づいた。 俺にクマ吾郎ほどの力はないが、牽制くらいならできる。ポーションも距離が近いほうが命中率が上がる。 クマ吾郎の攻撃の合間を埋めるように剣を突き出す。 未熟ながらも連携プレーだ。 俺たち二人の攻撃に、金色グミは次第に苛立ったような様子を見せ始めた。 動きがだんだん粗くなる。 と、金色グミは今までにない大振りの構えを取った。体の一部が大きく伸びて、刃物のようになる。 思うように動けなくて、賭けに出たようだ。 だが――「隙だらけなんだよっ!」 俺の投げつけた混乱のポーションが、今まさに大技を繰り出そうとしていた金色グミに当たる。「ピ、ピ、ピ……」 金色グミの体がぐらぐらと揺れる。 刃物の部分はむなしく地面に叩きつけられた。「ガウッ!!」 クマ吾郎がすかさず
Magbasa pa

第18話  ユウの現在

 グミダンジョンを攻略してから、少しの時間が経過した。 あれから俺は港町に戻って、配達の依頼を中心に請け負っている。 配達先もサザ村だけでなく、片道三、四日くらいのちょっと離れた町や村だ。 白や赤グミ、それに野生動物くらいなら俺とクマ吾郎で撃退できるようになった。 だから割の良い配達依頼を受けて、お金を貯めている最中である。 当面の目標は装備をきちんと揃えることだ。 そうそう、グミダンジョンで拾った靴を鑑定してみたら、『紙製の靴』と出た。 紙製って。 防具で紙とか、そんなことってある? 防御力はもちろんゼロ。 軽いのがウリだが、耐久力に難がある。 いらないな、と思って売ろうとしたら、二束三文だった。 駆け出しの俺がいらないと思う性能じゃ、誰も欲しがらないようだ。それはそうか。 いつかまともな防具をダンジョンで拾ってみたいものだ。   いくらかお金に余裕が出たおかげで、宿賃や食べ物に困ることはなくなった。 とはいえクマ吾郎が大きい体にふさわしくよく食べるので、町の果物の木にはまだお世話になっている。 クマ吾郎はリンゴとブドウが好きみたいだ。おいしそうに食べている。 たまには肉も食べさせてやりたいから、そういうときは店で買っている。 配達の傍ら、手頃なダンジョンを見つけたら攻略もしている。 グミダンジョンは難易度が一番低かったようで、それ以外はなかなか苦戦中。 ボスのいる階層に行ったはいいが、逃げ帰ったことも一度や二度じゃない。 でも、生きてさえいれば何度でも挑戦ができる。 俺の一番の願いは、この世界で生き抜くこと。 死ななきゃかすり傷ってやつだ。 だから前向きな気持ちで日々を過ごしていった。 いつしか季節は夏から秋へ移り変わろうとしていた。  +++ ユウの今のステータス
Magbasa pa

第19話 ユウの現在

 秋になって、新しいことにチャレンジしてみようと思った。 それは魔法だ。 この世界の魔法は、魔法屋で売っている魔法書を読んで学んで使うと聞いた。 魔法書を読むことでその魔法を使うための魔力が体に蓄積される。 魔法を使うと蓄積された魔力が消費される。 魔力を使い切ってしまうとその魔法が使えなくなる。 なので定期的に魔法書を読む必要がある。 誰が考えたのか知らないが、魔法屋ボロ儲けの仕組みだな。 噂で聞いた話だと、森の民は魔法に長けた種族であるらしい。 森の民は二十年前に故郷を各国連合に攻め滅ぼされて離散したが、それまでは高い魔法文化を築いていた。 ということは、俺も魔法の適性があるんじゃないか。 魔法と剣の両方を使いこなす魔法剣士。 めちゃくちゃカッコイイ! 俺はさっそく港町カーティスの魔法屋に行ってみた。「こんにちは。魔法書がほしいんですけど、初心者にいいやつあります?」 店で挨拶をすると、魔法使いらしいフードをかぶった店主が応対してくれた。「いくつかありますよ。マジックアローの魔法、これは魔力の矢を飛ばして攻撃する最も基本的な魔法です。他は戦歌の魔法、こちらは戦いのポーションと同じ効果で腕力と器用さを一時的にアップさせます。初心者ならこのどちらかが鉄板ですね」「へぇ~。攻撃とバフですか」 どちらもなかなかいい感じ。 マジックアローは武器の弓矢で、戦歌は戦いのポーションで代用可能ではある。 武器の弓と矢はちょっと高くてまだ買えていないんだよな。 戦いのポーションも拾ったらだいたい使ってしまうので、手持ちはあまりない。こちらも買うとそこそこ高い。 ならやっぱり、魔法で代用するのもアリか。どちらにしようかしばらく考えて。「よし。じゃあマジックアローの魔法書をください」「毎度あり。銀貨五枚ですよ」 おおう、思ったより高い……。 しかしカッコイイ魔法剣士になる夢を諦め
Magbasa pa

第20話 激闘!港町

この世界はたまに倫理観が理不尽な感じになっています。+++   ついさっきまで平和だった港町の表通りは、今や阿鼻叫喚に包まれている。 六本腕の魔物は容赦なく刃を振るって町人を斬殺した。 俺は情けなく震えながら、建物のかげから眺めていることしかできなかった。「駄目だ、こいつ強い! 衛兵を呼べ!」「もう呼んだ! すぐ来る、持ちこたえろ!」 冒険者たちが叫んでいる。 ……ところでどうでもいい話だが、普通の町の人が案外強い。俺より全然強い。 冒険者たちが果敢に戦う中、投石やらマジックアローの魔法やらで援護している。 その威力はなかなか強力で、六本腕の魔物に傷をつけている。 やがて衛兵隊が到着した。 衛兵隊は国の兵士で、町の治安を守っている。 鎧兜に身を包んだ彼らはとても強くて、六本腕の魔物を包囲して追い詰めた。「囲め囲め!」「逃がすな!」 そして衛兵隊は六本腕の魔物にトドメを刺した。「ギャアアァ!」 魔物はまるで人間のような断末魔の声を上げて、息絶えた。 血しぶきと肉片で汚れた表通りを、みなが「やれやれ」という顔で歩いていく。「あー、道路が汚れやがった。清掃依頼を冒険者ギルドに出さなきゃ」「ったく、誰だよ。こんな魔物を町に連れてきたやつ」 ……俺です。 俺は周囲を見回した。人死にも出たというのに衛兵も町の人もそんなに気にした雰囲気ではなく、粛々と片付けをしている。 なんだこれは……。 罪悪感と同時に大きな違和感を感じた。 俺に悪意がなかったのは確かだが、こんな騒ぎになったのに誰も追求しようとしない。おかしいだろ! すると、片付け途中の表通りに楽師がやって来た。「おやおやこれは大変ですね。皆さんの心をなぐさめるべく、この私が一曲
Magbasa pa
PREV
123456
...
14
I-scan ang code para mabasa sa App
DMCA.com Protection Status