Semua Bab 私たち期限付き夫婦でしたが愛に包まれ本物の夫婦となりました。: Bab 31 - Bab 34

34 Bab

【エピソード31〜俺を頼ってほしい〜】

 夕食が出来上がった頃、爽太さんが仕事から帰ってきた。そしてすぐさま、私を抱きしめてくる。   「爽太さん……?」「ただいま、紅音」「おかえりなさい」 爽太さんのその温もりは温かくて、なんだか安心する。「赤ちゃん、元気にしてるか?」    そう聞かれて私は「はい。とても元気ですよ」と答えた。「それは良かった。 少しだけど、お腹大きくなってきたな」「はい。少しだけ、ですけど」「産まれてくるまでにまだたくさん時間はある。ゆっくりと成長してくれたら、それでいいさ」 そんな爽太さんの言葉に、私は「そうですね」と答えた。 私たちの赤ちゃんは、必ず元気に産まれてきてくれるに違いない。 そして元気に育ってくれるはずだ。「それより、腹減ったな」「じゃあ、ご飯にしましょうか」「ああ。手を洗ってくるよ」 爽太さんは一旦部屋に戻り、着替えてからキッチンにやってきた。「「いたただきます」」   と手を合わせて夕食を食べ始める。「うん。美味い」「良かった」 こうやって二人でご飯が食べれるのも、残りわずか……。 カウントダウンは、もうすでに始まっている。「……あの、爽太さん」「なんだ?」「離婚届の、ことなんですけど……」 カウントダウンが始まった今、離婚するという選択肢にきっと、変わりはない。 だからこそ、今という瞬間を大切にしたい。……だけどまた、プロポーズしてくれるというその言葉を信じて、私は爽太さんのことを待つ。「……紅音」「はい」「そのことで、俺から話があるんだ」  「話……ですか?」 爽太さんからそう言われて、私はお箸を置いて爽太さんを見つめる。……話とはなんだろうか。「すまない、紅音。先に謝らせてくれ」 そして爽太さんは、たった一言だけそう答えた。「え? なにが、ですか……?」 私たちが本当の家族になるには、まだ時間がかかることに間違いはない。 私たちは、普通の夫婦じゃないから。「紅音、離婚届について……後で俺から改めて話をさせてほしい」 「……はい。わかりました」 子供のために頑張るなんて言ったけど、本当は私は、自信なんてない。 一人で頑張れるか、不安を抱えている。 でも爽太さんにその不安は見せたくないから、つい強がりそうになってしまう。「紅音には、苦労ばかりかけてすまない」 爽太さんから突然
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-21
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【エピソード32〜離婚する必要なんてない〜】

 それからというもの、徐々にカウントダウンだけが進んでいった。 確実にその日は、やって来ようとしている。 以前よりもお腹は大きくなっていき、本当に妊娠しているのだという自覚が出てきた。 最近はよく、赤ちゃんがちょっとだけど、お腹の中で動くようになってきた。 その度に赤ちゃんがちゃんと生きてるんだって感じて、なんだか嬉しくなる。私たちの赤ちゃんは、こんなにも元気なんだって感じる。「紅音、お腹……触ってていいか?」「いいですよ」  最近の爽太さんは、よくこうして大きくなってきたお腹を触るのが日課になっている。 そして赤ちゃんに話しかけながら、嬉しそうな表情をしているんだ。「お、赤ちゃん今、動いたな」「動きました?」「ああ、動いた。……すげえ、嬉しいもんだな」 爽太さんは幸せそうに笑みを浮かべながら、そう言っていた。「爽太さんもすっかり、父親の顔になってきましたね」 と言うと、爽太さんは「だって俺、この子の父親だからな」と言っていた。「確かに、そうですね」 爽太さんが父親というだけで、この子はきっと幸せだ。……爽太さんは離れていても、私しとこの子のことを一番に思ってる。 そう言ってくれたから、信じることが出来る。「俺はこの子のために、いい父親になりたいって思ってる」 爽太さんは突然、そんなことを言ってきた。「……大丈夫ですよ、爽太さんならなれます」 私は爽太さんの言葉に、そう返した。「そう思うか?」「はい。……だってこの子の父親に相応しいのは、あなたしかいないんですよ?」 あなただけが私の夫であり、家族になる人なんだから……。 この子の父親として、爽太さんはきっと私たちを幸せにしてくれると信じてる。「そうだな……。俺はこの子の父親、だもんな」「そうですよ。この子もパパが爽太さんだと分かって、きっと喜んでくれてると思いますよ?」 あなたの父親は、とても優しくて心の温かい人なんだって……ちゃんと伝えたい。「そうだといいな。……俺もたくさん、愛してやりたい。紅音のことも、この子のことも。世界一幸せにしてやりたい」「それは嬉しいです。 きっとこの子も、嬉しいと思います」 お腹に手を当て優しく撫でながら、こうやって微笑み合うのももう少しか……。 この一瞬を、この瞬間を、大切にしていかなきゃって思う。爽太さんとは一年間、
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-22
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【エピソード33〜カウントダウン〜】

 爽太さんがイギリスに発つまで気が付けば残り一週間となっていた。 あと一週間後、私たちは離れてしまう。「爽太さん、もうすぐですね」「ああ。そうだな」 こうしてニ年間一緒に生活してみて、すごく思い出がたくさんあった。楽しいこと、面白かったこと、色々と思い出が蘇ってくる。 泣いたこともあった。辛かったこともたくさんあった。「私、爽太さんのことずっと大好きですから。……離れても、ずっと」「ああ、俺もだよ」 私たちのお互いを思うその気持ちは、これからもずっと変わらない。 私は爽太さんのことを愛している。この子の父親として、爽太さんは必ず帰ってきてくれると言ってくれたから。 待ってる、この子と二人で……。「そろそろ、向こうに行く準備しないとですね」「そうだな。もうそろそろ、やらないとな」「はい」 爽太さんと離れるのは、正直寂しい。本当のことを言うと、離れたくない。 ずっとずっと、一緒にいたい。「もしかしたら紅音のことを、もう少し待たせてしまうかもしれない。……けど、必ず迎えに行くから」 爽太さんからそう言われた私は「約束ですよ?……必ず、迎えに来てください」と言って爽太さんの手を握った。「ああ。 だって俺には、守らなきゃいけないものがもう一つあるからな」 それは私だけでなく、赤ちゃんもという意味だ。「だって私たちの赤ちゃん、ですからね」 大切な大切な、私たちの宝物。この子を守るためにも、私は爽太さんの分まで頑張らないといけない。   この子の成長を見届けて、爽太さんとまた再会した時、笑顔でまた会いたいから……。「帰ってきたら、二人を思いっきり抱きしめたいよ」「……はい。抱きしめて、あげてください」 私たちは、またさらに家族になるんだから。またこうして再会した日から、みんなで家族になるんだから……。「紅音、俺はこれからも、君のことを……。いや、君たちのことを大事にする。今度はこんな風に離れたりしないと約束する」 爽太さんの言葉は、私を強くしてくれる。心の奥まで、温かくしてくれる。「……約束、ですからね」 今度もし離れるようなことがあった時には、私はどうしようもなく、泣いてしまうかもしれないな。「紅音、俺の結婚指輪……持っててくれないか?」「え? でも、いいんですか?」「ああ。持っててほしいんだ、紅音に」 爽太さん
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-22
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【エピソード34〜再会を誓い合って〜】

 それから数日間、私たちは二人での時間を過ごしていた。 明後日になったら、ついに爽太さんはイギリスへと旅立ってしまう。 寂しいし、本当は行ってほしくない。ずっと一緒にいたい。 だけど爽太さんとは、これからもずっと一緒にいれるんだ。 愛してる人とずっと一緒にいられる。 それって素晴らしいことだって思ってる。 だから爽太さんのことを信じて、これから私は生きていくの。後はこの子を産むために、一生懸命頑張るだけだ。 赤ちゃんが産まれる瞬間を、一緒に見たかったけど……仕方ない。「……爽太さん、明日、見送りに行ってもいいですか?」「え、来てくれるのか?」「はい。爽太さんを笑顔で、見送りたくて」 私は爽太さんにそう告げると、爽太さんは「ありがとう、紅音」と微笑んでいた。「俺はイギリスに行っても、紅音のことを絶対に忘れないからな。 毎日紅音のことを思いながら、向こうで頑張るよ。後、子供のこともな」「はい。そうしてください」 私は爽太さんから預かった結婚指輪を、ネックレスにして首にかけていた。 爽太さんからの愛の証を、常に身に着けていたいから。「紅音、愛してるよ。これからもずっと」「はい」「一年間、待たせてしまうし、色々と大変な思いをさせてしまうけど……待っててくれるか?」 その問いかけに、私は「当たり前です。だってこの子は、私たちの子供なんですよ?……大切に大切に、育てていきますから」と答えた。「ああ。……帰ってきたら、お前たちをギュッと抱き締めていいか?」「はい、もちろんです。 ギュッと抱き締めてくださいね」 だけど離れてもしまっても、私たちはまた必ず会える。 こうしてお互いを思い合う気持ちがあれば、私は頑張れる。この子と一緒に、爽太さんのことを待つ。「日本に帰ってきたら、赤ちゃんのこと、抱いてあげてくださいね」「いいのか?」「当たり前じゃないですか。 この子の父親は、爽太さんだけなんですよ?」 そう話した私は、爽太さんに抱きついて、爽太さんの温もりを感じた。  「……大好き、爽太さん。愛してる」 明後日になったら、爽太さんはイギリスに行ってしまう。 とても寂しい。 それまで爽太さんの温もりを感じることが出来なくなるから、いっぱい温もりを感じたい。 しばらく抱き締めてもらえないし、キスもしてもらえないから。✱ ✱ ✱
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-23
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