All Chapters of 【完結】婚活アプリで始まる危険な恋 ~シンデレラは謎深き王に溺愛される~: Chapter 81 - Chapter 84

84 Chapters

第10話・向き合う その10

 待ちわびていた雄々しい欲望が秘所に当てこまれた。早速愛液が絡みつき、ぬめりのある洞窟の奥底へ沈んでゆく。 「ぁあっ、玄介さっ…ぁあぁっ、んあ、ふっ、やあぁっ――…!」  待ち焦がれていた雄槍の侵入に思わず歓喜の声を上げてしまう。体の一番奥の部分が熱を帯びて震える。膣壁はうねって欲を包み込み、締めつける。 「眞子っ…」 やがて律動が始まった。切なげに眉根を寄せ、玄介さんは激しく腰を打ち付けてくる。奥まで突き入れられる度、広い室内に卑猥な水音が響く。 「はぁんっ・・・・・んんっ・・・・・」  抽送のたびに感じる快感がどんどん膨らんでいく。腰が動く度に汗が散り、私の胸が弾む。その様子を見つめる彼の瞳は獣のような熱を持ち始めていた。 「あっ・・・・・んっ・・・・・・玄介さっ・・・・・・・ああっ!」  最奥を突かれるたびに喘ぎ声が止まらない。その声を抑えることすらできないほど感じてしまう。体の深いところが溶けてしまいそうなほどに気持ち良い。 「眞子っ・・・・・愛してる・・・・・」  彼の声は熱い吐息混じりになっていて、脳内から全身へとゾクッとした快感が広がっていく。最中に愛の言葉を囁かれるなんて、ほんとうに夢みたい。 「あっ・・・・・んんっ・・・・・・」  結合部からは愛液が溢れ出し。ぐちゅぐちゅと淫靡な音が響き渡る。 「ぁああっ・・・・玄介さんっ、は、んぁっ、あぁあぁ―ーっ」  甲高く叫ぶと、より一層激しさが増した。中が激しくかき回され、快楽の波に押し流される。彼から必死に求められることが、なによりも嬉しい。言葉からも、体からも、彼の愛を感じた。  いつもはもっとゆったりとした攻めで、こんなに激しいことは無い。じっくり堪能してくれるのに、性急に昇りつめようとしている。  離れていた時間を急いで埋めるかのように、玄介さんからの余裕が一切感じられなかった。  まるで飢えた獣のように、私の体を貪り尽くそうと暴れまわる。  交わすキスさえも激しく、胸のふくらみに及ぶ攻撃も、普段のも
last updateLast Updated : 2025-05-23
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エピローグ その1

 「パパー! はやくぅ――!」  茉莉恵ちゃんが玄介さんを呼んでいる。入園して一番にパンダの見える場所まで走っていき、目を輝かせながら。 玄介さんと想いを通じ合ってから翌日。茉莉恵ちゃんと一緒に動物園に行きたいねと提案したら、あっという間に実現してしまった。彼は私と動物園に行った話を茉莉恵ちゃんにしていたらしく、それを聞いていたものだから、小さな彼女はずっと動物園に来たい、来たい、と言っていたそうだ。「まこちゃんも、はやく、はやくぅ――!」 茉莉恵ちゃんに私のことを紹介してくれたら、『シンデレラのおねえちゃんだ!』と再会を喜ばれた。お互いに顔見知りだったから早急に仲良くなり、茉莉恵ちゃんが『まこちゃん』と呼んでくれるようになった。出会ったときは三歳だった茉莉恵ちゃんは、今では四歳になっていて、おしゃべりもあの頃よりも上手になっていて、元気いっぱいだ。「茉莉恵…早いって」 玄介さんはやや息を切らせながら、一番最後にやって来た。私は毎日園児を追いかけまわしているので、全く平気だけど。「玄介さんが体力無いのよ」「仕事ばかりで運動不足になっているな。よし、また眞子と一緒に運動しようか」 私たちに追いついた玄介さんが、私の腰をぐい、と引き寄せた。「今夜どう?」と耳元で囁いてくる。「もう、玄介さん! 茉莉恵ちゃん見てるよっ」 昨日散々愛されたから、そっちの体力は残ってないよっ。 玄介さんは含み笑いをしている。うっ…そんな顔しても、明日仕事だから無理だってっ。  ひと悶着している間にパンダを見る順番が回って来た。 「うわぁ――、おおきぃ――! ぱんださん、かわいい――ぃ!」  玄介さんに抱き上げられ、茉莉恵ちゃんは大興奮でパンダを見つめる。「そうだ、茉莉恵。眞子先生がクイズを出してくれるぞ」「えっ、クイズ? やるやる――!」 突然ムチャぶりされたけれど、幼稚園で園児たちと毎日のように繰り広げられる『なぞなぞバトル』で鍛えた私。クイズなら任せて!
last updateLast Updated : 2025-05-23
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エピローグ その2

  「玄介さん、腐ったパンから離れよう? そういうのじゃないから」「ううむ。眞子の出すクイズはやはり難しいな…」 超初級なんですが!  王様はやっぱりクイズが苦手な模様。  完璧に見える蓮見リゾートホテルの社長も、苦手なものがあったのね。「まこちゃんのクイズ、すごーくむずかしいよぉぉ…」茉莉恵ちゃんが眉毛をはの字にして訴えた。「じゃあ、ヒントを出すね。ヒントは、お料理する時に使うもの。もしくは、茉莉恵ちゃんの目の前にいる動物でも正解。たくさんあるんだよ」「あっ」茉莉恵ちゃんが目を輝かせた。「パンダさんだ――!」「はい、よくできました。正解」「やったあ! パパより先に答えられたよ!」「ふふ。ほんとうだ。茉莉恵ちゃん天才!」 玄介さんは私たちのやり取りを見て、とても悔しそうにしている。  負けず嫌いの男児そのもの。本当に子どもみたい。「こうなったら、眞子にとっておきのクイズを出してやる。まあ、ここでは何だから、帰り際にでも」「そうなんだ。難しいクイズ?」 「それは――」玄介さんは私を見て、不敵な笑いを見せた。「眞子次第だ」    ※   あれからクイズバトルを楽しみ、たくさん動物たちを見て閉園時間までたっぷり楽しんだ。  そろそろ帰らなきゃいけない時間。なんか、名残惜しいな。  今日一日、二人と一緒に過ごして本当に楽しかった。茉莉恵ちゃんはかわいいし、玄介さんは素敵だし。  茉莉恵ちゃんを真ん中にして、玄介さんと一緒に彼女の小さな手を握り、はしゃぎ合った。まるで本当の親子と錯覚してしまうほど濃密な時間を三人で過ごした。私の作ったお弁当を残らず食べてくれて、美味しいってかわいいほっぺにご飯粒付けて言ってくれたのは、とても嬉しかった。「まこちゃん、たのしかったねー!」「ええ。茉莉恵ちゃんのお陰ね。とーっても楽しかった!」「ほんと? よかったあ」
last updateLast Updated : 2025-05-24
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エピローグ その3

「わかったわ、玄介さん! 中身は『シンデレラのガラスの靴』ね!」「きゃー。まこちゃん、せいかーい!」 パチパチと茉莉恵ちゃんが拍手をしてくれた。「さすが、クイズに強いだけあるな。その通りだ」 玄介さんが鋭い瞳を解き、微笑んでくれた。「では正解者の眞子、ガラスの靴を受け取ってくれないか」「あ、ありがとう。じゃあ、遠慮なく」 私は玄介さんがプレゼントしてくれた紙袋を受け取った。これは恐らく、茉莉恵ちゃんにプレゼントしたシンデレラのガラスの靴のお礼にと、大きなものを用意してくれたのだろう。こんなに大きなものでなくても良かったのに。でも、玄さんの気持ちが嬉しかった。「気に入らないかもしれないから、この場で開けて見て欲しい」「え? ここで?」「うん。あけて、あけてー!」 茉莉恵ちゃんは尚も期待の視線を向けてくる。あ、そうか。茉莉恵ちゃんを助けたお礼にプレゼントしてくれたものだから、きっと茉莉恵ちゃんも一緒に選んでくれたんだ。子供って、自分があげたプレゼントへの喜びの感想を期待するから、貰ったプレゼントはその場で開ける事を切望する子が多い。「ありがとう。じゃあ、遠慮なく開けるね」 綺麗な黒いマットな紙袋の中に丁寧にラッピングされたボックスがひとつ入っている。リボンを解き、ボックスの中を開けると、更に透明のボックスに収められた、婦人用のSサイズくらいの大きさのガラスの靴が見えた。ガラスのハイヒールパンプスだ。 そのガラスの靴の先端部分はブリザーブドフラワーになっていて、ピンクの大きな薔薇が複数収められていて、雫に見立てた小さな宝石と共に輝いていた。 そしてその薔薇の中央に、ひときわ輝くものがあった。  これは―― 「うそ…」  中央の薔薇の上で輝いているもの――それは、プラチナリングにラウンドブリリアントカットされたものが幾重にも散りばめられた、ダイヤモンドの指輪だった。「それは俺の気持ちだ。君が交際をオーケーしてくれたら、渡そうと思
last updateLast Updated : 2025-05-24
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