翌朝早く、真依が病院に着いた途端、敏昭から電話がかかってきた。真依はやはり応答ボタンを押し、冷たく口を開いた。「何?」「私も戻ってきました。躍動側が私の要求を呑まないんです。本当にフェアリーフラワーがスキャンダルを暴露されるのを見ているつもりですか?」敏昭の声には疲労が滲んでおり、明らかに昨夜は一晩中眠れなかったようだった。「お前はこの件が俺と関係あると思うのか?私が山本社長を陥れさせたわけじゃない。本当にスキャンダルが公になったら、お前が罵られるだけだ。私はせいぜい山本社長を切り捨てる選択を迫られるだけだ。もちろん、私たちの契約ではあなたがフェアリーフラワーを離れることは不可能だけど、
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