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To...pulsation의 모든 챕터: 챕터 11 - 챕터 20

25 챕터

楽しい旅路 To...pulsation

 ◻︎楽しい旅路  よく旅行に行ってた。車で色々なところを走り、新鮮さを感じながら感性を磨いていた。 旅は心を磨く、そして感受性も豊になる。だからこの一瞬一瞬を大切にしない。  いつも同じ言葉を呟く彼を横目で見ながら、クスリと微笑んだ。 子供じゃないんだからさ、一度で分かるよ、子供扱いして、なんて思いながら、この空間を満喫している自分がいる。凄く温かくて、なんだか落ち着く。変なのよ、頬が緩んで『かわいい』なんて思いながら、笑っているあたし。 『そんな笑う事か?』 彼は少しふくれっつらをして、聞いてくる。 勿論あたしはいつもと同じ答えを言葉にするの。「かわいい」 かわいい、なんて言われて嬉しいのかというと、微妙みたい。 そんな毎回の旅行も楽しい時間、ひと時なの。 『飲み物買ってくる。お前いる?』「うん」 『待ってろよ』「はーい」 ちゃんと素直さをアピールして安心させると、あたしを車に残し、遠のいていく。 それを見ていたかのように、二人の人物があたしの前に現れ、窓をコンコンとノックする。 いつもと同じパターンだ、これ……。そう思いながらも、ついつい演じてしまう自分がいて、怖い。 『ねぇぼくどこから来たの?』 綺麗なロングヘアーが似合う、見た目大学生らしき女性二人組。 いっつも、そうだ。この繰り返し。もう慣れた。いつもの事だから。 そう思いながらも、内心は『またかよ……めんどくせ』なんて毒を吐きながら、暴走している。 まぁ、そんなあたしの心の言葉なんて興味がないだろうから、話の続きをしようか。  『ねぇ。シカトしないで。お姉さん悲しい』 車の窓が少し開いているので、自らの事をお姉さんと言う、この人の声が耳で木魂する。 どう説明しようかと
last update최신 업데이트 : 2025-06-03
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紡ぎ合う詩 約束

 ◻︎紡ぎ合う詩   彼女はいつもいつも詩を紡いで想いを乗せて僕へと送る。心に耳に、脳に体に。ふふふと悪戯っ子みたいに微笑む彼女を忘れる事なんて出来ない。 陰と陽。二つに分かれた彼女の姿を見たのは僕だけだろう。抱え込む傾向にあるから、滅多に人に出さないと思う。まるで鏡のようだ。『外』の彼女が鏡に手を触れる。悲しそうに、一言呟いて涙する。それに反応するように『中』の彼女が鏡の内側から手を伸ばし鏡に触れる。微笑みと闇に包まれて。 『両極端』そう言えば簡単なのかもしれない。他の説明の仕方が分からない。不思議なバランスの心で出来ている彼女。僕がすこし手を離すと、もう二度と戻らないと不安でいっぱいになってしまう程。「手放したくないのなら、探してごらん」 いつもの口癖で僕を試すんだ。そうやって微笑みながらも、言葉で翻弄させながら、確かめる。 それだけ彼女は用心深く、脆い、そして優しいのかもしれない。 優しさは複数の優しさがある。 包む優しさ 共に泣く優しさ 怒る優しさ そして『突き放す』優しさ 彼女は人の性格によって『やさしさ』を変えていく。 少しの疑問を漂わせて、相手が自分で考えて『成長』出来るように、誤魔化して空間を見つめている。「あたしの本当の姿は、見えないだろうね」 『僕も?』「難しいと思うよ」 『なんで?』「あたしの背負っているものにも気付けない。表面と内側のギャップにも気付けない」 『他の人よりは、気づけたよ?』「まだ足りない」 不思議な言葉を残す彼女は言葉を操る。 心理を少し学んだと聞いた事がある。 それは『あの人』の為だと……。 そして『経験』だと……。 抱え込むものの複雑さを理解しているのは『僕
last update최신 업데이트 : 2025-06-04
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逃げ場 足と電話

 ◻︎逃げ場   何処にも居場所のない僕は、暗闇に包まれた地獄に染まった家から飛び出し、自転車で夜の闇へと逃亡する。遠くから『カズ』と祖父母の声が聞こえるけど、心のバランスを崩し、耐えれなくなった僕は、現実からも逃亡したのだ。 感情的になると涙を流しながら自転車で走る。淡い電灯が僕の影を揺らしながら、色あせて真っ黒へと染まっていく。自分の心のように……。 そう感じるのは『まだ』人間としての優しさと心が残っている証拠だと思うんだよね。これは僕の価値観だからさ、皆が同じ感情に揺られる事はないと思うんだ。 てか、ないよね。うん……まずないよ。 言い切ってしまえば、簡単なもので心のドス黒い部分が安心して、灰色へと変わっていく。どんなこぎつけの理由でも自分に暗示をかければ、それは逃げ場となるから簡単なんだ。 朝は嫌い。大嫌い。夜も嫌い。でも……大好きでもある。 本当の孤独を感じる事が出来るから?人がいない時間を自分のものだと錯覚するから? それとも…… 本当の自分を夜の闇が隠してくれるから? 逃げても逃げても追いかけてくる『月』だけは、自由にしてくれない。 まるで孤独な心を包むように、微笑みを残すのだから。 一人になりたいのに、どこまでも付きまとう月に、問いかけてみるんだ。 いいね。闇の中でも光になれて、羨ましいよ、と……。 まるで『あの人』のようだ。僕を決して捨てなかった人。そして僕を追い詰め壊した張本人。 『人を憎むのは分かる。でも……お前を傷つける人ばかりじゃない。私が傍にいる』 言葉の鎖は厄介だ。心を浸食していき、少し夢を見てしまうじゃないか……。 逃げ込む場所に『あの人』はいないのに……。 涙なんて流さない、流したくない。 認めるのが怖いから。 ◻︎
last update최신 업데이트 : 2025-06-05
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ブレスレット 契れ雲のガラクタ 異質

 ◻︎ブレスレット   あたしはブレスレットなんか基本しない。そういうの興味がなくてうといって友人に言われてたっけ。女の子なんだから、可愛いものに興味持ちなよなんて……余計なお世話だ、と溜息を吐きながらも、興味津々に見つめているあたしがいたんだ。 女だからね。やはり可愛いもの好きに決まってるじゃん。だけどキャラ的にそういうのアウトな気がして『お姉さん』ぶってた部分あるのね。冷静、変わり者、旅人、色々二つ名がついてた。いつの間にか傍にいて、いつの間にかいなくなる『風来坊』とか、なんて失礼な言い方なんだ。そう思うけどさ、長年の友人達だし、言っている事間違いじゃないから、なんとも言えない。グーの音も出ない。 そんな時にアオがあたしに提案をしてきたの。凄く綺麗な提案をね…… 『ひかり、お揃いのブレスレット買おうよ』「……へ?」 唐突な彼の言葉に変な声で反応してしまう自分がいて、なんだか可笑しい。そう思っているのはあたしだけじゃなくて、アオも同じだったみたい。 ケラケラ笑いながら、何だよその声、なんて可愛い笑顔を見せてくれるの。アオとは付き合って二年になるあたしの大切な人。あたしも詩を綴り、彼も詩を綴る。変なカップルだったのを覚えている。 『あー腹いてぇ』 クスクス笑っている。そこまで笑わなくてもいいじゃない。どこかツボにはまったらしく、なかなか抜け出せない模様。そんな彼を見つめていると、微笑んでいる自分もいる。傍にいる、体温を感じながら、彼の温もりに包まれて、返答をするの。いいよ、って……「そんなに笑わなくても、アオらしくない事言うアオが悪い」 プクウと頬を膨らましながら、彼をギュッと抱きしめると、一瞬驚いた表情であたしを見つめ、そして微笑みながら抱きしめてくれる。 これが幸せ、あたし達の『愛』の形なの。「買うのはいいけど、金属アレルギーじゃないの?」 ブレスレットと言うと普通のブレスレットを想像しているあたし。勿論彼は微笑みながらあたしの耳に唇を近づけ息と共に言葉を綴る。
last update최신 업데이트 : 2025-06-06
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輝く景色 体と身体

 ◻︎輝く景色  君は今何をしているんだい?僕から離れてどこを彷徨いながら歩いているの?いつもの場所に行けば君に会えると信じ続ける僕は、馬鹿で、のろまなのかもしれない。信じたくない、信じようとも思わない。それでも離れていった君の背を景色の中で見つけてしまう自分がいるんだ。 ――勿論、幻想なんだけどね。 何度追いかけても、僕の手は君へと届かない。スルリスルリと抜けていく肌の温もりと、君の微笑み。忘れたくないと思う自分と、もう消してしまいたいと悩む自分が、半々で生きてる。 曖昧で不透明で綺麗で儚く切ない。 僕の心の住処にいつづける感情と言う名の悪魔は、ずっと同じ言葉を繰り返し囁きながら、過去から抜け出せる事が出来ずにいるんだ。 このままでいい。忘れられない僕が一生生き続けても、後悔しないと思うけどさ、君はきっと今の僕を見ると納得もしないだろうし、怒ると思う。 ――あなたの幸せはあたしの幸せ そう呟いていた昔の君を見つめながら、この景色に溺れているんだ。 朝方、昼間、夜中。 全て別の表情を持つ『この場所』は僕達の『秘密基地』だったね。そして唯一素直になれる場所だった。僕はそう感じていたけど、君はどうだったんだろう。あの時は口では幸せだと言っていたけど、それは本心なのかと聞かれたら、分からないとしか言いようがないんだ。「君には僕の想いと声が届いているかい?」 あの時の君はここにはいない。風と緑に包まれた『大草原』 僕は微笑みながら過去の記憶をゆっくりと見つめている。 瞳で現実の景色を見て、脳内で過去の景色を見つめ続ける。 そんな事しか出来ない僕は『弱者』なのかもしれない。 思い出の場所 想い出の場所 君の手が僕に触れ 僕の呼吸が君を包み込む 不安な時は君が僕を抱きしめ 君が涙する時は、僕が変わりに涙する
last update최신 업데이트 : 2025-06-09
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イエスマンと花束 ハッピーバースデー

 ◻︎イエスマンと花束   人に嫌われたくない僕はいつも『はい』しか言えない。断る勇気なんて持ち合わせていなくて、毎日人の顔色ばかり見つめて生活をしている。周りの人達には優しいね、なんて言われるけど、本当は臆病者なだけ。ニコニコしながらそうですかね?なんて照れ隠しのようにすると、周りは微笑みながらクスクスと笑っている。勿論いい意味でだ。そんなこんなな毎日を過ごして、繰り返しつつも、自分が少しずつ変わっていくなんて考えもしなかった。 ふう、と溜息を吐きながら、靴を履く。そして雨が止んだのを確認して、傘を置いて、外へと出かける。見上げるとまだ雲がかった曇り空が広がり、もう一度雨が降りそうな予感を漂わしている。(降りそうだけど、大丈夫だろ) 単純に考えるこの性格を治したいと思いながらも、まぁいいかと考える事を止める。一分前の事を忘れて能天気になる性格はよくも悪くもマイペースなのかもしれない。 ずらっと並んでいる街並みが雨に埋もれて、シンシンと音を発している。スッと吹く風が僕の瞼を刺激し、眠りへと誘う。そんな心地よさの中で散歩をしている。いつもと違う感覚、視界、感情。僕はフフッと一人で微笑みながら、水たまりの中へと足を入れる。 子供の頃、よく水たまりで遊んでいた事を思い出して、年甲斐もなく、はしゃいでしまった事は内緒だ。こんな事知り合いや職場の誰かに見られたら強烈に恥ずかしいし、僕のキャラが崩壊してしまう恐れがある。 ――それは大問題。 僕はイエスしか言えない。否定する勇気がないから。それでも本当の僕は違うのかもしれない。一人でいる空間の中で背伸びをしながら、再び歩き出す。 僕を見送るかのように、水たまりが微笑みながら、手を振る。背中に熱い視線が注がれながらも歩いていくしか方法はない。「早く帰んないと雨降るだろーな。コレ」 独り言。傍には誰もいない。それなのに不思議な現象が起きた。 『もう少ししたら晴れるよ。きっとね』 誰かの声が聞こえた気がした。僕は我に返りながら、振り向くと誰の姿もなかった
last update최신 업데이트 : 2025-06-10
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幸せの形 妖艶な君

 ◻︎幸せの形   逃げ場のないあたしは今日も彼に電話をかけていた。プルルルと呼び出し音が鼓膜を刺激しながら、電話に出るのを待ち続けている。もう無理なのに、あたしは彼から離れると決めていたの。この関係性にピリオドを打つ為にね。昔から大人びた性格で、色々な遊びを知った。普通の遊びも、大人の遊びも、勿論ね。 当時の彼は29歳であたしは……内緒。 建設会社の社長をしてたケイジ。初めは友人だったけど、徐々に惹かれていって恋人と友人の狭間に揺れてるような、そんな曖昧な関係だったの。 大分と香川。離れてないけど、少し遠く感じたのは関係性が原因なのかもしれないね。 ケイジは基本夜中一人で仕事をしながら、電話でお互いの近況を話してた。仕事しながら電話なんてよく出来るよなぁ……そう思いながら、彼の話を聞いていると『サヤカ?聞いてる?』と口を酸っぱくしてた。いつもの事だから脳内トリップは。ケイジにもバレバレな訳。 『まーた考え事してたろ。すぐ分かる』「ばれた……」 あははと笑う声が聞こえてくる。彼は素を隠そうとするあたしを言葉で止め、会話を続ける。 『いつもの事だからしゃーないよ。話の内容、どーせ忘れたんだろ?』「え……(そんな事ないよなんて言えば、じゃなんて言うたの?とか聞いてくる。コレ)」 『あはは。隠さなくていいよ。大体分かる』「むう」 そんな他愛もない会話が嬉しくて、心地よくて、美しくて、これが幸せなんだなって感じながら時間を満喫してたの。お互い幸せとか無頓着でさ、よく分からないのが現状だと思ってる。あたしもそうだし、きっと彼も同じ。 環境が原因もあるけど、こうやって会話しながらコロコロ表情を変えてくれる彼の本当の姿を見れて確信してるの。皆に、誰にでも見せる訳じゃないって事を……。 あたしも人を選ぶように、彼も人を選ぶ。それって普通なのかもしれないけど、自分の意思を持つって事だから凄く難しいし、自分を持っていないとすぐに流されてしまうから要注意。
last update최신 업데이트 : 2025-06-11
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車椅子と電話①  車椅子と電話②

 ◻︎車椅子と電話①   青空が広がっている。あたしはサッカー観戦が好きだけど一人で行く勇気がないの。誰かこんなあたしと一緒に行ってくれる人いないかな?って思ってたんだけど、少女が王子様を求めるのと同じ感覚で、期待なんてしてなかった。自分には無理なんだって決めつけて、付き合うとか恋とか結婚とか諦めてた自分がいたの。 彼に出会ったのはバス停でいる時、いつも母があたしの付き添いで来てくれてたんだけど。足怪我しちゃって付き添い無理だからまた今度にしようと言われたんだけど『一人で出来る』なんて意地はって、無理矢理遠出しちゃったの。車椅子だからさ、色々な人が親切にしてくれるんだけど、一部の人は嫌そうな表情であたしを見てて、ヒソヒソ何か言ってる。 一人でいるとこんなに心細いなんて考えもしなかった。いつも母に守られていただけなんだって思い知りながら、吐き場所のない感情を握り拳に注ぎ、異様に力と熱が入っていくのが分かる。早くここからいなくなりたい、立ち去りたい、そんな気持ち。憂鬱な中でいたから余計に。自分で操作する車椅子にも限界があるの。あたしの感情と同じ速度では走ってくれなくて、不安と悲しみに塗れながら、俯いていた。涙を隠すように。 摩擦で両手がいたい。でもそれ以上にあたしの心が痛いんだ。 そんな時『大丈夫ですか?』と声をかけてくれた人がいたの。それがあたしの心の支えの存在になる人なんて想像もしなかった。 ――あの時はね 時は流れる。色々な想いと思い出と悲しみ、そして喜び、楽しみをのせて。移り変わっていく季節と同じように変化していったあたしの心の音。あなたには聞こえるのかな?ニコリと微笑みながら、内心、そんな聞ける訳ないでしょ、と自分でツッコミを入れてしまう位に、穏やかで自由なの。 『何か楽しい事でもあったの?』 不思議そうに問いかけるタケルの表情を見つめながら、吹き出すあたし。出会う前のあたしはそこにいない。明るいあたし、希望しか見えていないあたし。そんな幸せな自分を体感できるなんて夢みたい、と涙が毀れる。 微笑みながら、泣いているあたしを見て、ギョッとした瞳で見つ
last update최신 업데이트 : 2025-06-12
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車椅子と電話③ 彼方

 ◻︎車椅子と電話③  「へ?結婚するんですか?」 『ええ。タケルも乗り気で。来月結婚式を挙げるの』「おぉ。なんという事だ。大事なご報告なのに、寝起きですみませんでした」 『いいのよ。サキはお寝坊さんだもんね。よく知ってるから』「ええ。そんなあ。家でいる時はだらけているかもしれませんが、ビジネスでは出来る女ですよ~」 『それは皆同じだと思うけど……』「いやいや、私は特別な存在なので。ミチコさんからしても私の存在ってある意味特別でしょう?」 『そうね。特別と言えば特別かな』「なんか含みのある言い方だなー。ストレートでいいのに。その方がミチコさんらしくていいですよ」 『クスクス。本当サキ、あなたは楽しく面白い子。いつもありがとうね』「いえいえ。好きでミチコさんとタケルさんに絡んでますから。ありがとうはこちらの台詞ですよ」 『ふふふ』 ミチコは微笑みながら、電話越しに声を届ける。今までありがとうと感謝をするように、サキに気付かれぬように……。「でもよかったですね。今までの事色々聞いてきましたが。私の言った通りになりましたね」 『驚いたわ。サキ、あなたはエスパー?』「はは。まさか。そんないいもんじゃないですよ。まぁ言うなればミチコさんの救世主つーとこですかね」 『救世主ねぇ……』「なんですか?何か言いたげですねぇ」 『ふふふ』 サキは知っている。ミチコが返答に困る時にいつも『ふふふ』と微笑んで誤魔化している事に。そうは問屋がおろさないと言ったように、表にしゃしゃり出てくるのはサキしかいない。「ミチコさん分かりやすい。でもまぁ幸せみたいで安心しました」 『サキ。あなたの言った通り諦めなくてよかった』「でしょう?ミチコさんの運命の相手はミチコさんを大切にしてくれると信じていましたし」 『本当
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オセロ 逃亡① 逃亡②

 ◻︎オセロ   彼女を見つめていると眩しくて悲しくなる 僕には届かない 僕に届く訳がないと思うから 思い込みかもしれないけれど それが僕の中の真実であり『答え』そのもの  あなたを見つめていると嬉しくなる 私を理解してくれるんだって…… 愛してくれるんだって…… 私を独りにしないんだって…… まるで正反対 オセロみたい 黒と白 二つが交わりながら 新しく生まれ変わる感情 見つめて見つけて 漂いながらも夢を見る。 光と闇の夢を。 回転するのはオセロ 表裏一体な二人のように…… ◻︎逃亡①   楽しい人が好きだ。何故かって?一緒にいて笑いが絶えないからだ。 厳しい人が好きだ。どうしてかな?自分の意見を持っているから。 喜怒哀楽を大切にする人が好きだ。何故だか安心する。詩人みたいだから。 あたしはあたしが嫌いだ。聞きたい?逃亡するから。 好きとかよく分からなかった。だけどいつも目で追っていたのは事実なんだ。気付かない振りをしていた。気付きたくないと思いながらでも、少しだけ、少しだけでいいからと夢を見ていた。手を伸ばせば届くはずなのに、伸ばす勇気がないあたしは、微睡んでいるだけ。それしか出来ないの。どうしていいのか分からないから。動き方をしらないから。何も行動を起こす事が出来ない。 そう思ってた。それはあくまで思い込みに近いものの形。 心はいびつな形をしている。人は完璧じゃないからこそ、少しずついびつな形を滑らかにしていく。人生の中で何も
last update최신 업데이트 : 2025-06-16
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