神様というのは、時に本当に茶目っ気たっぷりな冗談を言うものだ。 若葉は白夜に凡人の心を与えた。かくして、本来七情六欲を持たなかった仏子である彼に、欲望と私心が芽生えた。その私心と欲望に駆り立てられ、彼は玲奈の運命を変えた。玲奈を若葉の身代わりとして、次代のダンマ女神に据えたのだ。そして、その罪悪感から、玲奈を百方にも慈しみ、果ては共に各国を旅し、仏法を体得させた。 しかし玲奈は、それによって白夜を愛するようになった。私心から、彼女は若葉と白夜の間の感情を故意に破壊しようとした。だが、それが皮肉にも、若葉の仏心を成就させる結果となった。 おそらく、すべてはとうに定められていたのだろう。 彼ら三人は、互いに互いの因果を成就させたのだ。 「白夜お兄さん、本当に私を責めないの?」玲奈は涙を拭いながら言った。「もし私がいなければ、若葉お姉さんは出家しなかったかもしれないのに」 しかし白夜は淡然と微笑んだ。彼は地面に跪いた玲奈を立ち上がらせ、そして笑って言った。「彼女は元々、宿命のダンマ女神なのだ。たとえ君がいなくても、彼女は仏になっただろう」 仏法を修め直した後、白夜も多くのことを見通せるようになった。 ある種のことは、やはり宿命なのだろう。 かつての彼は知恵を絞り、若葉の仏縁を断ち切り、彼女がダンマ女神になるのを阻止しようと奔走した。だが結局、彼の行いは、一歩一歩若葉を仏門へと押しやったのだ。 因果応報、輪廻転生。時にそれは、かくも玄妙なものなのだ。 彼は玲奈の運命を変え、玲奈もまた彼の姻縁を断ち切った。仏はとうにすべてを見通していたが、ただ微笑み、何も語らず、ただ世人が苦海で藻掻くのを憐れむばかり。 人とは! 運命とは! 「若葉お姉さん、あなたも私を責めないの?」玲奈は振り返り、涙を流しながらロサンタンジュの方を見た。 ロサンタンジュは微笑んで首を振った。「玲奈、あなたは自分を責める必要などない。もし私の心が、本当に白夜を堅く選んでいたのなら、たとえあなたが邪魔をしたところで、私の選択はそう簡単には変わらなかったでしょう。変わったのは、この愛がまだ十分に確固たるものではなかったからだ」 「私がまだ若葉だった頃、私は『石橋禅』に記されたあの恋の詩が大好きでした――【私は石橋に生まれ変わり、五百年の風に吹かれ、
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