All Chapters of 名探偵シュウと秘密の校舎: Chapter 41 - Chapter 50

50 Chapters

Ep40:春休みの冒険

学校は春休みに入り、校庭の桜が満開に咲き、春の陽気が星見市を包んでいた。 星見キッズは、修了式後の星見計画の終幕を経て、4人で新たなスタートを切っていた。ケンタがチームを辞めさせられた後、新学期で新しい5年生を入れる計画を立てていたが、今は春休みを楽しむことにした。 以前から計画していた動物園へのお出かけがついに実現する日がやってきた。 とある日曜日の朝、シュウたちは星見市動物園の入り口に集まっていた。 タクミが目を輝かせて言った。 「シュウ、動物園だ! やっと来れた! キリンやゾウ、見たいな!」 シュウがタクミの手を握り、頬に軽くキスをしながら微笑んだ。 「うん、タクミ…。僕も楽しみだよ。君と一緒なら最高だ」 カナエが地図を手に、計画を確認したが、顔に微妙な影が見えた。 「シュウ、まずはゾウ舎から回ろう。その後にキリンを見て、ランチにしよう」 リナが黙って頷きながら、シュウとタクミの様子を遠くから見つめていた。 そこへ、シュウの知り合いである波崎湊がやってきた。17歳の高校2年生で、全国に名を馳せる高校生探偵だ。某有名アニメの高校生探偵に憧れてこの道に進んだ湊は、鋭い観察力と論理的な推理で知られ、BL気質も持ち合わせていた。長身で眼鏡をかけた知的な雰囲気を持つ湊が、爽やかに挨拶した。 「シュウ、久しぶり! 星見キッズのみんな、よろしくね。波崎湊です。今日は付き添いで来たけど、事件があれば即対応するよ」 シュウが湊を紹介した。 「みんな、湊兄さんだよ。僕の知り合いで、高校生探偵なんだ。湊兄さん、星見キッズのみんなだ。タクミ、カナエ、リナ、よろしくね」
last updateLast Updated : 2025-07-19
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Ep41:新たな決意(別れと再出発)

春休みは穏やかな日々を迎えていた。桜の花びらが舞い散る中、星見キッズは、動物園での一件を経て2人だけになっていた。カナエとリナがシュウとタクミの親密さに耐えきれずチームを脱退し、星見キッズは大きな転換点を迎えていた。あの日から3日後、シュウの家にタクミがやってきた。 リビングのテーブルには、シュウが用意したお菓子とジュースが並び、2人は向かい合って座っていた。シュウがノートを開き、タクミに静かに話しかけた。「タクミ。星見キッズ、2人だけになっちゃった。これからどうしようか…」タクミがシュウの手を握り、目を潤ませながら言った。「シュウ…。僕、シュウと一緒なら何でもできる…。でも、カナエとリナが辞めたの、辛いよ…」シュウがタクミの手を握り返し、優しく微笑んだ。「うん、タクミ…。僕も辛い。僕たちのせいだ…。でも、星見キッズを続けるなら、新しい道を考えないと」タクミがシュウにもたれかかり、呟いた。「シュウ…。新しい道って…?」シュウがノートに目を落とし、決意を込めて提案した。「新学期になったら、新しい5年生を3人迎え入れよう。星見キッズを5人体制に戻して、新たなスタートを切るんだ。タクミ、君と一緒に新しい仲間と冒険したい…」タクミが目を輝かせ、シュウに抱きついた。「シュウ、いいね! 新しい仲間、楽しみだよ! 僕、シュウと一緒なら、どんな仲間でも頑張れる!」シュウがタクミの髪を撫で、微笑んだ。「ありがとう、タクミ。僕も君と一緒なら、何でもできる。新学期が楽しみだね」2人が未来について語っていると、シュウの携帯にメールが届いた。送信者は「星見探偵団」と名乗る知らないアドレスだった。シュウがメールを開き、驚きの内容に目を丸くした。「タクミ、見て。ケンタ、
last updateLast Updated : 2025-07-20
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Ep42:新学期の始まり

4月上旬、星見小学校は新学期を迎え、6年生としての初めての登校日が始まった。桜の花びらが校庭に舞い、春の新鮮な空気が漂っていた。シュウとタクミは、春休み中の動揺を乗り越え、2人体制で新たなスタートを切っていた。シュウは新5年生を3人迎え入れる計画を立てており、タクミと共にその第一歩を踏み出そうとしていた。朝、シュウとタクミは同じ6年1組に配属され、教室で再会を喜び合った。タクミがシュウの手を握り、笑顔で言った。「シュウ、同じクラスだ! 6年生、僕たち一緒だね…」シュウがタクミの手を優しく握り返し、微笑んだ。「うん、タクミ…。僕も嬉しいよ。」しかし、カナエ、リナ、ケンタはそれぞれ6年2組、6年3組に分かれ、シュウとタクミとは別のクラスとなった。シュウは新5年生の候補者を探すため、5年生の教室を訪れる計画を立てていた。放課後、シュウはタクミと共に5年1組の教室を覗いた。「タクミ、5年生の中から3人選ばないと…。誰か活躍してくれそうな子がいないかな…」タクミが教室を見回し、提案した。「シュウ、あの子、活発そうだよ。もう一人、静かだけど賢そうな子もいる…。3人目、探してみよう!」シュウがノートにメモを取りながら頷いた。「うん、タクミ…。観察力いいね。少し様子を見て、話しかけてみよう」2人は5年生の様子を観察し、候補者探しを始めた。一方、星見探偵団は、新たな活動をスタートさせていた。春休みに結成した彼らは、4年生のクラスの依頼を受けていた。4年2組の女の子から、リコーダーが無くなったから探してと頼まれていた。4年2組の教室で、ケンタがリーダーとして指示を出した。「みんな、事件だ! リコーダーがなくなったって。手がかりを探そう!」カナエが冷静
last updateLast Updated : 2025-07-21
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Ep43:新星見キッズの始動

星見小学校は新学期の賑わいを見せていた。6年生になったシュウとタクミは、星見キッズを再編するため、新たなメンバーを探していた。いろんな生徒の中から目星をつけた5年生の3人を誘い、ようやく新しいチームが形になった。新メンバー1人目は、山下凛人(リント)。イケメンでメガネが似合う5年1組の生徒だ。身長はシュウより少し高く、某アイドルグループにいそうな整った顔立ちが印象的だった。2人目は、戸川晴(ハル)。クラスの人気者で、身長はかなり低いが、頭が良くひらめきが鋭い。いつもみんなの注目の的だ。3人目は、原優希(ユウキ)。見た目が大人っぽく、身長はシュウやタクミとほぼ同じ。父親が刑事で、以前から星見キッズの活躍を知っていた。放課後、シュウとタクミは新メンバー3人を校庭の桜の木の下に集めた。シュウがノートを手に、3人に語りかけた。「リント、ハル、ユウキ…。星見キッズにようこそ。僕たちは、星見小学校の謎を解くチームだ。君たちなら、活躍してくれると信じてる」リントがメガネを軽く押し上げ、爽やかに微笑んだ。「シュウ、タクミ、ありがとう。星見キッズのことは噂で聞いてた。僕でよければ、喜んで加入するよ」ハルが元気よく拳を突き上げ、目を輝かせた。「シュウ、タクミ、僕もだ! 星見キッズ、かっこいい! 謎解きなら任せてよ!」ユウキが落ち着いた口調で頷いた。「シュウ、タクミ、父から星見キッズの活躍を聞いてた。僕も力になれると思う。よろしく」タクミがシュウの手を握り、嬉しそうに言った。「シュウ、新しい仲間、最高だね! 僕、みんなと一緒に冒険するの、楽しみだよ…」シュウがタクミの髪を撫で、微笑んだ。「うん、タクミ…。僕もだ。星見キッズ、5人で再
last updateLast Updated : 2025-07-22
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Ep44:星見探偵団の挑戦

星見小学校で活動を始めた星見探偵団は、新たな道を歩み始めていた。星見キッズを辞めた3人は、4年生の女の子から依頼された無くなったリコーダーを解決できず断念してた。3人は放課後、校庭の片隅にあるベンチに集まり、話し合いをしていた。ケンタがノートを手に、ため息をついた。「リコーダー…。結局、解決できなかったな。シュウがいないと、僕たち、ダメだ…」カナエが冷静に頷き、目を伏せた。「ケンタ、そうだね…。シュウの推理力とリーダーシップがあってこそ、星見キッズは動けてた。私たち、素人だよ…」リナが小さく呟いた。「シュウ…。やっぱりすごかった…。タクミとのイチャイチャは嫌だったけど、シュウの力は認める…」ケンタが拳を握り、決意を込めて言った。「でも、僕たち、星見探偵団だろ? シュウに頼らなくても、いつか自分たちで解決できるようにならないと…」カナエが少し明るい声で提案した。「そうだね、ケンタ。もっと努力すれば、私たちも探偵として成長できる。次の依頼が来たら、絶対解決しよう」リナが頷き、静かに言った。「うん…。シュウみたいに、みんなを守れる探偵になりたい…」その時、3年生の男の子がベンチに近づいてきた。少し緊張した様子で、ケンタに話しかけた。「あの…。星見探偵団ですよね? 僕、3年1組の田中翔太です。お願いがあって…。僕の上履きが毎日汚されてるんです。やったのが誰か、解決してほしい…」ケンタが立ち上がり、翔太に優しく声をかけた。「翔太くん、よく来たね。星見探偵団、引き受けるよ。どんな状況か、詳しく教えてくれる?」翔太が目を潤ませながら説明した。「朝、教室に来ると、上履きが泥だらけになってる…。昨日
last updateLast Updated : 2025-07-23
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Ep45:星見探偵団の試練

放課後、星見探偵団は、昨日受けた3年生・田中翔太の上履き汚染事件の解決に挑んでいた。昨日の計画通り、朝早くから下駄箱と校庭を見張っていたが、犯人にたどり着けずにいた。3人は校庭のベンチに集まり、再び話し合っていた。ケンタがノートを手に、疲れた声で呟いた。「朝早く見張ったのに…。下駄箱の前で誰も怪しい動きは見えなかった。足跡も曖昧で…。やっぱりシュウがいないとダメなのか…」カナエが冷静に分析を試みた。「ケンタ、足跡は校庭から来てるのは確かだ。でも、朝一番に来る佐々木悠斗が怪しいって線、薄いかもしれない。もっと証拠が必要だね…」リナが周囲を見渡し、小さく言った。「ケンタ…。下駄箱の泥、量が増えてる…。誰かが昨日もやったみたい…。シュウなら、すぐ分かるのに…」ケンタが拳を握り、気を取り直した。「シュウに頼るのはやめる! 僕たちで解決するんだ。今日も見張りを続けて、犯人の行動を捉えるしかない…」その時、校庭の反対側からシュウとタクミが歩いてくるのが見えた。星見キッズの2人は、新チームの活動を終えて帰る途中だった。ケンタが驚き、声を上げた。「シュウ! タクミ! ここで何してるの?」シュウがタクミの手を握り、穏やかに答えた。「ケンタ、カナエ、リナ…。ただ帰る途中だよ。星見キッズ、新しいメンバーと初仕事を終えたんだ」タクミがシュウに寄りかかり、笑顔で言った。「今日も楽しかったね…。ケンタたち、元気そうだね!」カナエが冷ややかにシュウを見た。「星見キッズ、うまくやってるみたいね。私たちは…上履きが汚される事件で苦労してるのよ」リナが目を伏せ、呟いた。「シュウ…。私たちなんか事件解決できない…」シュウとタクミは、翔太の上履き事件を知っていた。実は、
last updateLast Updated : 2025-07-24
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Ep46:桜の木の謎

星見小学校の放課後、星見キッズは、新たな体制で活動を続けていた。星見探偵団が上履き事件を解決したことを知り、互いにライバル意識を高めていたが、今はそれぞれの道を歩む準備をしていた。その日、6年1組の担任がシュウを呼び出し、1通の手紙を手渡した。封筒には「星見キッズへ」と手書きで書かれ、中にはタイプライターで打たれた不気味なメッセージが収められていた。シュウが手紙を開き、読み上げた。「校庭に咲く桜の木の謎を解け。解けないのなら貴様の大事なヤツを消す」タクミがシュウの手を握り、目を丸くした。「シュウ、これって脅し文書だね! 大事なヤツって僕のこと?」シュウがタクミの手を握り返し、眉を寄せた。「タクミ、そうかもしれない。誰かが僕たちを狙ってるんだ」リントがメガネを押し上げ、冷静に言った。「シュウ、このタイプライターの文字は機械的だ。個人で所有するのは稀だ。計画的な犯行だ」ハルが拳を握り、目を輝かせた。「シュウ、桜の木の謎って校庭のあの木だろ? 何か隠れてるかも」ユウキが腕を組み、補足した。「シュウ、脅迫文は本気かもしれない。父が言ってたが、こういう手紙は実行に移す場合もある」シュウがノートを取り出し、チームに指示を出した。「みんな、焦らずに校庭の桜の木を調べよう。毎日少しずつヒントを探す。タクミ、君は僕と一緒に来て」タクミがシュウに寄りかかり、頷いた。「シュウ、了解だよ。君と一緒なら怖くない」星見キッズは校庭へ向かい、校庭の真ん中にポツンとそびえ立つ桜の木の周囲を調査し始めた。この木は毎年美しい花を咲かせ、生徒たちに愛されていたが、今はそんなことも知る由もない。木の下には大量の爆弾が張り巡らされているが、それはまだ誰も気づいていない。シュウが木の
last updateLast Updated : 2025-07-25
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Ep47:湊の提案

とある休日、シュウとタクミは、前回の桜の木の調査で手詰まりを感じていた。チームの他のメンバー(リント、ハル、ユウキ)はそれぞれの予定で不在だったが、シュウとタクミは解決の糸口を求めて動き出していた。その日、2人はシュウの知り合いである高校生探偵・波崎湊(ナミサキミナト)の自宅を訪ねた。17歳の湊は全国に名を馳せる探偵で、BL気質を持ち、シュウとタクミの関係にいつも興味津々だった。湊の家に着くと、シュウがドアをノックし、湊が眼鏡を光らせて迎え入れた。「シュウ、タクミ! 休日に来るなんて珍しいね。何か用?」シュウが手紙を取り出し、湊に差し出した。「湊兄さん、これは学校で受け取った脅迫文だ。校庭の桜の木の謎を解けって。解けないと大事なヤツを消すって書いてある」タクミが湊に近づき、目を潤ませて体を寄せた。「お兄さん、大事なヤツって僕のことだよ。シュウと一緒に解決したいけど、ヒントが全然見つからない。お願い、助けて」湊が手紙を受け取り、タイプライターの文字をじっくり観察しながらニヤリとした。「これは面白いね。タイプライターの印字は古いモデルだ。犯人はクラシックを好むか、隠してる可能性がある。でも、君たちのピンチは僕にはたまらない展開だ」シュウが湊の手を握り、切実に頼み込んだ。「湊兄さん、助けて欲しい。僕たちだけで解くのは無理かもしれない。湊兄さんの推理力が必要だ。頼むよ」タクミが湊の隣に座り、胸に手を置いて懇願した。「お兄さん、お願い! シュウを危険から守りたい。力を貸して」湊が眼鏡を直し、意味深な笑みを浮かべた。「シュウ、タクミ、君たちの熱い絆、最高だ。協力には条件があるよ。星見キッズと僕の間で特別な約束だ。具体的には、君たちの体を僕に預けること。BL好きの僕には、君たちの絡みを間近で見て、触れて、味わいたい」タクミが驚き、シュウにしがみついて震えた。
last updateLast Updated : 2025-08-01
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Ep48:桜の木の調査

ゴールデンウィーク前、日中の暖かさが徐々に増えてきた。休日明けの朝、星見キッズは、前回の休日に湊と会ったことをきっかけに、脅迫文の謎解きに本格的に取り組もうとしていた。シュウとタクミは湊から協力を得ており、その話をチームに共有する時間となった。教室で、シュウがノートを手にメンバーに話しかけた。「みんな、昨日、タクミと一緒に湊兄さんに会ってきた。脅迫文を見せて、桜の木の謎を一緒に解いてもらうことにしたよ」タクミがシュウに寄りかかり、愛らしい笑顔を見せた。「うん、お兄さん、すごい探偵だよ。手紙のタイプライターから何か分かるって。助けてくれるんだ」リントがメガネを押し上げ、静かに尋ねた。「お兄さんが協力してくれるなら心強いね」ハルが目を輝かせ、小さく呟いた。「推理楽しみだな」ユウキが腕を組み、短く言った。「お兄さんの情報、役立つかも」シュウがノートを広げ、提案した。「湊兄さんが言ってた。まず桜の木がいつ植えられたかを調べるのが第一歩だ。学校の記録や古い生徒に聞いてみよう」タクミがシュウの手を握り、幼い声で言った。「シュウ、僕も手伝うよ。湊兄さんのアイデア、いいね」シュウがタクミの小さな手を優しく撫で、微笑んだ。「タクミ、頼りにしてるよ。一緒に頑張ろう」その頃、学校では運動会の練習が始まっており、校庭は幼い生徒たちの掛け声と笑い声で賑わっていた。星見キッズは運動会の練習の合間に、校舎内で動き始めた。シュウが校長室に向かい、古い記録を調べる許可を得た。タクミがシュウにぴったりくっつき、2人で埃をかぶったファイルを手に取った。シュウがファイルをめくり、言った。「タクミ、1950年代の記録だ。桜の木の植樹について何かあるか見てみよう」タクミがシュウの肩に
last updateLast Updated : 2025-08-02
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Ep49:隠された絆の始まり

星見小学校の放課後、星見キッズの5年生メンバーは、各々の時間を過ごしていた。この日はシュウとタクミが不在で、3人は桜の木の謎解きから一時離れ、自分たちの世界に浸っていた。彼らの間には、シュウとタクミには決して明かせない秘密の絆が存在していた。その始まりは、1年前に遡る。1年前、5年生の初め、リント、ハル、ユウキは同じクラスになった。 偶然にも家が近所であることが分かり、毎日の登下校を共にすることになった。 最初はただのクラスメイトだった3人だが、登下校を重ねるうちに自然と会話が増え、笑顔が交わされるようになった。放課後には一緒に宿題をしたり、休日には近所の公園で遊んだりする日々が続き、3人の間に特別な絆が芽生え始めた。 リントはメガネをかけた知的な少年で、ハルは活発で愛らしい笑顔が特徴的、ユウキは落ち着いた大人の雰囲気を持っていた。 この違いが互いを引きつけ、友情を超えた何かを感じさせる瞬間が増えていった。 ある休日の午後、ハルの家に遊びに来たリントとユウキは、ハルの部屋で衝撃的な発見をした。それは、ハルの高校生のお兄さんが所有していたエ〇DVDだった。3人は最初、好奇心から再生ボタンを押すと、画面に映し出される大人たちの行為に、目を丸くしながらも見入ってしまった。幼い心には刺激が強すぎ、戸惑いと興奮が混ざり合い、顔が熱くなるのを感じた。リントがメガネを外し、震える声で言った。 「ハル、ユウキ…。これ、すごいね。見ちゃダメかもしれないけど…。」 ハルは顔を赤らめ、目を逸らしながら答えた。「うん…。でも、なんかドキドキするよ。リント、ユウキ、どう思う?」ユウキは静かに頷き、呟いた。「僕もだ。変な感じだけど、気になって仕方ない。」3人は画面を見つめ続け、少年らしい好奇心が抑えきれなくなった。映像の中で絡み合う大人たちの姿に、3人の心は乱れ、互いを見詰める視線が熱を帯びた。その夜、ハ
last updateLast Updated : 2025-08-03
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