文化祭終了直後に発覚した爆弾事件は、星見キッズを新たな危機に巻き込んだ。図書室で見つかった偽物の爆弾と「S.M.」のイニシャル、背の高い人影の映像が手がかりとなり、警察のDNA鑑定でS.M.が松本翔の兄、松本誠司であることが判明した。林間学校での田村悠斗殺害事件の犯人、松本翔の逮捕に対する逆恨みが動機と推測されたが、詳細はまだ不明だった。夜の警察署で話を聞いた星見キッズは、誠司の行方を追う決意を固めた。 「松本誠司…。弟の逮捕を僕たちのせいにしてるなら、危険だ。次の行動に出る前に見つけなきゃ」シュウがノートに書き込みながら言った。「でも、どうやって探すの? 警察が追ってるけど…」カナエが不安そうに尋ねた。「ジャケットが体育館裏で見つかった。近くにいる可能性がある。誠司がまだ学校周辺に潜んでるかも」シュウが考え込んだ。佐藤刑事が提案した。「誠司の自宅はすでに確認したが不在だ。学校周辺に潜伏してる可能性は高い。君たちの視点が役立つ。協力してくれ」「分かりました。僕たちで学校周辺を調べます」シュウが頷いた。星見キッズは学校周辺を捜索することに。タクミがタブレットで周辺の地図を表示し、「体育館裏から近い場所…。校庭の裏にある倉庫とか怪しいかも」と指摘した。「倉庫か…。文化祭で使った道具が残ってる。隠れるにはいい場所だね」リナがスケッチブックに倉庫の位置を書き込んだ。「よし、倉庫へ行こう。気をつけて動くよ」シュウが懐中電灯を手に指示した。夜の校庭は静まり返り、倉庫の鉄扉が風で軋む音が響いた。シュウが懐中電灯で照らすと、扉が少し開いていた。「誰かいる…!」ケンタが小声で叫んだ。倉庫の中には、背の高い男が文化祭の装飾道具の陰に隠れていた。黒いフードを脱ぎ、疲れ切った表情の男
Last Updated : 2025-06-29 Read more