Semua Bab 転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。: Bab 61 - Bab 70

「……悲鳴が聞こえたら心配で見るだろ……べ、別に……変なパンツじゃなかったし、可愛かったから問題ないだろ？」　ユウヤは、少しどもりながら答えた。「ある！　恥ずかしい！　ユウくんのえっちっ」　アリアはフンッと鼻を鳴らし、プイッと横を向いた。その仕草は、まさに拗ねている子どものようだった。　それをじっと見ていたミーシャが、植物の触手にわざと近づき、捕まっているのが見えた。（はぁ……ミーシャは何がしたいんだ？　食べられてみたいとかか？　面白そうに見えたとか？）「ミーシャ。置いていくぞ〜」　ユウヤが言うと、ミーシャは慌てた。その猫耳がピクッと反応し、大きな瞳が見開かれる。「え？　わっ、わぁぁぁ〜。ちょ、ちょっと待って〜えぇぇ〜♪」　足に絡んだツルが、ミーシャを逆さ吊りにして大きく揺らす。その度にミーシャからは、楽しそうな表情と無邪気な笑い声が溢れ、洞窟に響いた。（絶対に遊んでいるよな……しかもパンツ丸見えでも全く気にしていない。それを見ているアリアの方が慌ててあわあわしているし）「アリアちゃん、パンツ見えてるよっ！」　ミーシャがアリアをからかうように言うと、アリアはさらに慌てた。顔を真っ赤にして、ミーシャを睨みつける。「え〜だって、逆さまなんだもんっ」　ミーシャは、きゃっきゃと楽しそうに笑いながら、ユウヤに助けを求めた。「ユウくん、助けて上げて、可哀想だよ」（ん？　可哀想？　誰が？？　自分から捕まりに行って楽しそうにしているのに？）　ユウヤは、ミーシャの言葉に心の中でツッコミを入れた。だが、そろそろ本当に食われそうだから、助けるか。　ユウヤは同じようにバリアで覆い、転移で近くに移動させると、ミーシャはガッカリした表情で戻ってきた。ユウヤの腕に抱きつき、上目遣いでしょんぼりとした表情を見せる。「ミーシャ、次は助けないからなぁ&hell

「じゃあ、最後に試して終わりにしようか」　ユウヤがアリアに声をかけた。「うん。付き合ってくれてありがとっ」　アリアは、感謝の言葉を述べた。当然、最後のも成功し、ベチャと木に張り付いた。朝食を食べ終わり、午前中は家の掃除と洗濯物の山を片付けた。と言っても洗濯は魔法で一瞬でキレイになるが……その後はノータッチで触ると怒られる気がする。後ろからそういう圧を感じる……。「ユウくん、終わった？」　アリアが尋ねると、ユウヤは答えた。「終わったよ」「畳み終わったら、仕舞っておくね」　アリアは、ミーシャに声をかけた。下着を見られるのが恥ずかしいらしく、ミーシャと二人でアリアの部屋で洗濯物を畳に入った。　（さて～やることがなくなったし、外に出て畑仕事でもするかな……こういう生活がしたかったんだよな）　家の外に出ると、敷地内にある畑まで移動した。畑で元気に育つ緑色の薬草から視線を上げると、青空が高く広がり、涼しいそよ風が吹いて木々の葉がキラキラと輝きながら揺れていた。気持ちの良い朝で、久しぶりに休日を感じた。　畑に立ち大きく伸びをして、朝の新鮮な空気を吸い込み、揚げた両腕を下ろすと同時に息を吐き出した。「さぁ、働きますか」　土作りからかな。この拠点に来た頃に落ち葉とか雑草を一箇所に集めて置いたんだよな……野菜くずとかも混ぜ込んであるし。たまに……ズルをして転移で、天地返しもしてたし。　新しく野菜畑を作る場所に、いい感じに出来上がっている腐葉土を、森から持ってきたのを魔法と収納を使い混ぜ込んだ。鶏糞や牛糞も欲しいけど……売ってないしな。臭いもきついし止めておくか。畑仕事中の提案と過去の思い出「ユウくん、お昼は外で食べる？」　アリアが尋ねると、ユウヤは少し驚いた。（ん？外で？この世界には外でご飯を食べる習慣はないと思ったけど？ピクニックとかハイキングは魔物

「あぁ……えっと、その……俺はアリアと結婚するつもりで……」　ユウヤが言いかけると、アリアはみるみるうちに顔を真っ赤に染めた。その熱は首まで広がり、まるで火照っているようだ。慌てて言葉を遮るように、アシアは小さな悲鳴を上げた。「わっ、わわわぁっ。なに？え？わ、わたしと結婚？あ、は、はい……するっ。します。お、お願いします……」　二人で顔を真っ赤にして視線を逸らし、しばらくの間、気まずい沈黙が流れた。時折聞こえるのは、互いの高鳴る鼓動だけだった。　やがてユウヤは、深呼吸をして少し落ち着きを取り戻し、説明を続けた。「それで、ミーシャが甘えてくるのを注意したんだよ。結婚は、無理だぞって……」　ユウヤの言葉に、アリアは納得したように頷いた。その表情は、先ほどの戸惑いから一転して、穏やかなものになっている。「それで……怒っちゃったのね。……でも、ミーシャちゃん良い子だし、わたしは好きよ？一緒に暮らしても、良いと思うし。ユウくんが良ければ、結婚してあげれば良いと思うよ」　アリアの意外な提案に、ユウヤは混乱した。　（ん？何を言ってるんだ？二人と結婚？それとも……アリアが気を遣って、自分はいいからミーシャと結婚しろって言ってるのか？）　ユウヤは恐る恐る尋ねた。「それって……どういう意味なんだ？」　アリアはにこやかに、まるで当たり前のように答えた。「今まで通りに、三人で暮らそうって意味だけど？」「二人と結婚できるのか？？」　ユウヤが再度確認すると、アリアは迷いなく答えた。「普通は、一人としか結婚できないけど……。養える財力があれば、問題ないよ？ユウくんは、財力あるし大丈夫だと思うよ」　アリアの言う通り、財力は

（この状況は、ただ増えただけとかのレベルの数じゃないよな？気配も、この森以外からも来ているし。今まではこんな事は無かったぞ。確実に何かが起きてるだろ）　今回は、初めて三人で冒険者ギルドのある村へやってきた。村は……魔獣に襲われていて大騒ぎになっていた。村人たちの悲鳴が木霊し、煙が立ち上っている。「ユウくん！討伐するよ」　アリアが言うと、ミーシャも続いた。「わたしも、アリアちゃんに協力するー」「分かった。でも、俺から離れるなよ！パーティなんだから一緒に行動が鉄則だぞ」　ユウヤが二人に注意すると、二人は真剣な表情で頷いた。「うん」「はぁい♪」　（アリアとミーシャは、実力的に単独でも問題はないと思うけど心配だったので目の届く範囲に居てほしかった）　（さ、とりあえずは……村を結界で覆い、魔物、魔獣の侵入を防ぎ討伐をするか）　ここにもオオカミ型の魔獣が多く、デカい体で家を破壊し村人を襲い丸呑みにしていた。その姿は、まるで地獄の餓鬼が具現化したかのようだ。冒険者たちも応戦しているが、前衛が抑えられる大きさ、力の差が違い過ぎて抑えられないので、魔術師が詠唱できずに隠れて魔法を放っていた。　（これじゃ魔獣の方が連携が取れてる感じだなぁ……。冒険者パーティは連携が取れてないじゃん。他の優秀な上級ランクの冒険者は、何してるんだろ？）　ユウヤ、アリア、ミーシャの三人が連携をとり村を回る。道すがら負傷者を治癒しながら魔獣を討伐していく。アリアが魔力弾で遠距離攻撃をし、近距離はミーシャが魔獣の首を切り裂き、ユウヤが二人の援護、防御担当と攻撃もして指示を出した。「ミーシャ、家の陰に潜んでる魔獣を頼む。アリア、向こうの物陰に隠れてる怪我人の治療を頼んだ」　ユウヤが指示を出すと、二人はすぐに返事をした。その声には迷いがなく、信頼が感じられた。「うん。分かったっ」「はぁーい。行ってくるー」アリアの自宅とユウヤの自宅の安全確保

　ユウヤたちに助けてもらった人々が興奮気味に話し始めたらしく、ギルド内は騒がしくなっていた。ルークはその様子をニコニコと笑顔で頷きながら眺めている。　（なんでルークがニコニコして自慢気にしているんだ？）　そして、ルークは突拍子もないことを言い放った。その声は、ギルド中に響き渡るほど大きかった。「俺たちのパーティは、ユウヤ様のパーティの傘下に入ることにした！この危機に対応しようと思う！賛同するものは俺が受け入れるぞ！」　その言葉に、他の冒険者たちからも歓声が上がる。彼らの瞳は、希望に満ちて輝いていた。「おぉー！！俺たちも賛同するぞ！ルーク様っ」　（は？え？傘下ってなに？ルークのパーティの方がランクが上だろ！しかも何も相談なしでかよ。動きづらくなるっての！何を目をキラキラさせて俺の指示待ちみたいな顔をしてるんだよ！）　ユウヤは困惑し、後ろにいたアリアとミーシャに相談しようと振り返った。すると、二人は同じようにニコニコと笑顔でユウヤと目線を合わせ、嬉しそうに微笑みかけてきた。その無邪気な笑顔に、ユウヤはさらに困惑を深めた。「えっと……勝手に傘下に入ると宣言されても困るんですが？」　ユウヤが戸惑いを隠せないまま言うと、ルークは一瞬驚いた表情をした後、横にいた女性が控えめに話しかけてきた。「ご迷惑でしょうか！？お役に立てるよう頑張ります！……あ、その……わたしは、フィーナと言います」　ルークは、サラサラの青い髪を後ろで束ねた大人しそうな魔術士の女性、フィーナを驚いた表情で見つめていた。フィーナに続いて、もう一人の女性も笑顔で言葉を重ねる。「そうですよ！フィーの言う通りで、お役に立てるように頑張ります！」　さらに、可愛らしい声で明るそうな女性が訴えかける。「そうそう！役に立てるように頑張るよっ！うん。がんばるっ！」　見た目も明るくピンク色の髪の毛でポニーテールが窓から入った光でキラキラと輝き、まぶしいほどの可愛い笑顔で、健気にアピールしてくる。