あぁー。夜目ってやつか……ネコの獣人族だもんな。暗闇でも、見えるって便利だよな。「魔獣には、気を付けろよー」 ユウヤが念を押すと、アリアもミーシャに注意を促した。「ミーシャちゃん、危ないよー」 家から離れると、段々と薄暗くなってきた。視界が暗闇に包まれ、足元さえも見えなくなってきた。危ないので、ユウヤはライトの魔法に自動追尾を付けて上空に浮かばせた。まるで小さな月のように、光の玉が彼らの頭上を追いかけてくる。「えぇ……!?その魔法は何?えぇ??」 アリアは、ユウヤの魔法に驚きに声を上げた。その瞳は、信じられないものを見たかのように大きく見開かれている。「ん?ライトの魔法でしょ?見たこと無い?」 ユウヤが首を傾げて尋ねると、アリアは力なく首を振った。「あるけど……。それは、ライトの魔法じゃないよ?ライトの魔法は……これだよ?」 アリアが杖に埋め込まれた魔石の上部の部分が、ふわりと光りだした。その光は、ユウヤの放った光玉に比べると、明らかに小さい。「ユウくんの、それ、フローライティングライトの魔法の“上級魔法だよ。でもね……それを移動させながら制御するってなると、“最上級魔法の範囲になっちゃうの。移動のコントロールは集中力がいるし……夜の討伐には不向きなんだ。魔獣の不意打ちに反応できなくなっちゃうし、それに、浮かせるだけで魔力を消費するから滅多に使われないよ?」 アリアは、真面目な口調で魔法の構造や実用面を説明してくれる。 けれど、ユウヤにはいまいちピンとこない。(……いや、出来ちゃってるし。ラクで明るくて、何も困ってないんだけど? 自動追尾してるから、集中なんかしてないし。不意打ち? バリアあるし大丈夫だろ)「そうなんだ……まあ、ラクで良いじゃん」 ユウヤは肩をすくめて、あっさりと
ปรับปรุงล่าสุด : 2025-09-03 อ่านเพิ่มเติม