「こんにちは」 「……」 シャルロットに客だと呼ばれて来てみれば、相変わらず胡散臭い笑顔を振り撒くシャオがいた。「何の用?」 ゴミを見るような目を向けながら、冷えきった態度で問いかければ「君も相変わらず」そう言われた。「僕の贈ったプレゼントは気に入らなかった?」 「……」 「いやぁ、初めてだよ、プレゼントを送り返されたのは」 その表情は送り返された事に対する怒りなどなく、むしろ不気味なほど嬉々ととしてる。 実際のところ、シャルロット自身は勿体ない精神で受け取るつもりだった。それを送り返したのはクライヴなのだが…(もう、黙ってよう) いちいち否定するのが面倒臭い。「そんな事はどうでもいいのよ。何しに来たのって話」 「ん?そりゃぁ、君に会いに」 「お客様のおかえりよ!」 間髪入れずに、使用人らに見送りをお願いすると、慌てたシャオが止めてきた。「うそうそうそうそ!めっちゃ用事ある!ちょっとしたお茶目じゃん。そんな簡単に追い返さないでよ」 シャルロットは呆れながらも、向かい合うように座った。「君だって、僕に聞きたいことあるんじゃない?」 ニヤッと含みのある笑みを浮かべてる。 こういう言い方する奴は大概、何を聞きたいか分かった上で言ってる。素直に教えてくれる相手なら、こっちだって素直に聞いている。 こんな恩着せがましい言い方する奴が、素直に教えてくれるはずがない。「…聞いたところで教えてくれるの?」 「顧客に関する情報は守秘義務があるからねぇ」 回りくどい言ってるけど、要は教える事は出来ないってこと。最初から素直にそう言えばいいのに…本当、ムカつく奴。「けど、ヒントは出すこと出来るよ?」 「ヒント~?」 シャルロットは不快そうに眉間に皺を
Terakhir Diperbarui : 2025-07-31 Baca selengkapnya