一見森の中に佇む古城にも見える伝統ある魔法大学院は、長い歴史があるのを建物の築年数が物語っていた。 重厚な門を潜ると円状に設計された学舎がある。 それを囲むように五つの寮が建てられていて、人族、精霊族、獣人族、人魚族、魔族とに分けられ、各種族の生徒が生活を送っていた。 校舎内は、箒で自由に空を飛び回れるように、四階の高さまで全てが吹き抜けになっていて、室温から外壁に至る迄、常に魔法で快適な温度に保たれている。 その内の一つの教室内では、二つの影が揺れていた。 夕刻の時間帯に、二人以外の人物はいない。 青い髪を乱しながら甘い吐息をついたレオン・ミリアーツは、背後にいるランベルト・イルサルの逞しい腕でしっかりと支えられていた。 ランベルトのホワイトグレーベージュの髪の毛は毛先にいくにつれて、パライバトルマリンと呼ばれる青緑色になっている。長めの毛先が首や肩にかかるたびに、レオンは擽ったくて首を竦めた。 秘所を暴かれて内側を突かれながら、レオンは艶めかしい声音でランベルトに声をかける。 「あ、あっ、んぁ、ランベルト」 もうこれで連続三回目だ。そろそろツラい。 達した筈なのに、埋められたままのランベルトの陰茎は未だに硬度を保ち続けていて、抜かずの連チャンだろうと萎える気配もない。 これでは行為後に自力で歩けなくなってしまう。せめて体勢だけでも変えて欲しかった。 「レオン、もうこの体勢キツイ?」 とても性行為真っ最中とは思えない程に緩やかな声を聞きながら、レオンは必死に縦に頭を振った。 まず身長が違い過ぎるのも難なのだ。 足が浮くどころか体ごと宙に浮く。 自分で小さいと言ってしまうのは嫌なものだが、二メートル十センチはあるランベルトに比べて、レオンは百六十八センチしかない。 身長差が四十センチ以上はある上、体格も違い過ぎる。腰から上を全て抱え上げられた状態になっているので、立ちバックと呼んでいいのかも怪しい。 「じゃあ、こっち向いて? 代わりに、奥……挿れていい?」 耳元で囁かれた声音に心臓が跳ねた。首筋に唇を落とされて、肩を竦める。ソコに挿れられるといつも気持ち良くなりすぎて訳が分からなくなるから怖い。ゾクリとした悪寒めいた快感が背筋を駆け抜けていく。 いくらランベルトが教室内に視覚誤認識魔
Last Updated : 2025-11-09 Read more