LOGIN魔法大学院に通うレオンは、精霊族の第二皇子であるランベルトと〝恋人ごっこ契約〟を結んでいる。 軽薄な男だと思っていたが、恋人になったランベルトは思いの外優しかった。 両片思いからのすれ違いや、大きな勘違いからのすれ違いで、レオンはランベルトに無理やり孕まされてしまう。 だが、精霊族の国王が暗殺される事件が起こりランベルトは国へ帰ってしまい……? ※魔法大学院〜3年か4年後辺りまで。ドラゴン属。魔法師。体格差。身分差。異世界ファンタジー。男体妊娠。執着&溺愛。 物語の性質上ラブシーン多めだけどエロはテーマじゃありません。 ※わりと甘めでイチャイチャしている。一部に無理やりの場面もある。
View More*** 教室内にある自分の席に座っていると突然背後から抱きつかれた。 移動してきたランベルトが隣に座って、持ち上げられるなり右側の太ももの上に乗せかえられる。 「ねえレオン。次の合同選択科目何にするか決めた? また一緒のやつ選ぼう?」 合同選択科目とは、クラスが違っていても授業や研究内容さえ合わせれば一緒に受ける事が出来る授業の事で、ランベルトは毎回合わせたがる。 ——たまには自分が好きなのを選んだらいいのに。 授業でもそれ以外でもランベルトは常に側に居たがった。体は大きいのに寂しがり屋で甘えたなドラゴンは今日も健在だ。 少し体を倒されて横向きにされる。いわゆるお姫様抱っこだ。人前でこれはさすがに恥ずかしい。無い腹筋を駆使してランベルトの逞しい胸板を押し返そうとしたが涼しい顔で微笑まれた。 「おい、降ろせ。何で態々上に乗せた?」 「レオンちょうど良い大きさと重さだから俺の腕の中にスッポリはまるしさ。こうしてると落ち着くんだよね……俺が」 ——お前かよ。 周囲からの目が痛い。純粋に応援してくれる輩も居れば僻む輩もいる。それらを何も気にしないという風に装ってはいるが、レオンはそこまで強靭な精神力を持ち合わせているわけではない。悪意を向けられればそれなりに凹む。 「お願い…………降ろしてくれランベルト」 「えーやだよ。レオンと引っ付いていたいもん」 「初めて会った時、俺言わなかったか? 分かっててこういう事をするのは迷惑だって」 「あれシビれたよね。レオンに会えて良かったって思ったから。好き、レオン」 はぁ、とため息をついた。 ——ダメだ。言葉が通じない。 微妙に噛み合わない会話にイラっとしながら、ランベルトの上から無理やり逃れる。不服そうにされたが無視した。 「魔法薬を調合する授業は?」 「いいね。それにする~。ふふ、レオンと一緒にやるの楽しみにしてるね」 ——いや、そうでなくてもいつも一緒にいるだろう……。 それも濃密な時間を共有している。 ランベルトと交わした契約にはセックスも含まれているから当然と言えば当然の事だけれど、一カ月前から一晩で交わる回数がえげつない。 休みの前日は十回を超すし、平日でも最低三回は求められるようになった。 小首を傾げてお願いと言われると、断りきれなくて
一見森の中に佇む古城にも見える伝統ある魔法大学院は、長い歴史があるのを建物の築年数が物語っていた。 重厚な門を潜ると円状に設計された学舎がある。 それを囲むように五つの寮が建てられていて、人族、精霊族、獣人族、人魚族、魔族とに分けられ、各種族の生徒が生活を送っていた。 校舎内は、箒で自由に空を飛び回れるように、四階の高さまで全てが吹き抜けになっていて、室温から外壁に至る迄、常に魔法で快適な温度に保たれている。 その内の一つの教室内では、二つの影が揺れていた。 夕刻の時間帯に、二人以外の人物はいない。 青い髪を乱しながら甘い吐息をついたレオン・ミリアーツは、背後にいるランベルト・イルサルの逞しい腕でしっかりと支えられていた。 ランベルトのホワイトグレーベージュの髪の毛は毛先にいくにつれて、パライバトルマリンと呼ばれる青緑色になっている。長めの毛先が首や肩にかかるたびに、レオンは擽ったくて首を竦めた。 秘所を暴かれて内側を突かれながら、レオンは艶めかしい声音でランベルトに声をかける。 「あ、あっ、んぁ、ランベルト」 もうこれで連続三回目だ。そろそろツラい。 達した筈なのに、埋められたままのランベルトの陰茎は未だに硬度を保ち続けていて、抜かずの連チャンだろうと萎える気配もない。 これでは行為後に自力で歩けなくなってしまう。せめて体勢だけでも変えて欲しかった。 「レオン、もうこの体勢キツイ?」 とても性行為真っ最中とは思えない程に緩やかな声を聞きながら、レオンは必死に縦に頭を振った。 まず身長が違い過ぎるのも難なのだ。 足が浮くどころか体ごと宙に浮く。 自分で小さいと言ってしまうのは嫌なものだが、二メートル十センチはあるランベルトに比べて、レオンは百六十八センチしかない。 身長差が四十センチ以上はある上、体格も違い過ぎる。腰から上を全て抱え上げられた状態になっているので、立ちバックと呼んでいいのかも怪しい。 「じゃあ、こっち向いて? 代わりに、奥……挿れていい?」 耳元で囁かれた声音に心臓が跳ねた。首筋に唇を落とされて、肩を竦める。ソコに挿れられるといつも気持ち良くなりすぎて訳が分からなくなるから怖い。ゾクリとした悪寒めいた快感が背筋を駆け抜けていく。 いくらランベルトが教室内に視覚誤認識魔
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