広場へ戻ってみると、想像以上の地獄絵図が広がっていた。「……な、なんですかこれ」 聖バーベル教会の筋肉軍が、ことごとくスライムに絡め取られて地面に転がっている。筋肉とぷるぷるの融合は思った以上にむさ苦しい。『ぷるっ! ぷるっ!』 「よーし、こっちに全部集めてくれ。まとめて縛っておくぞー!!」 そして、転がっている筋肉軍を、村人たちがずるずる引き摺りながら一か所に集めていた。スライムたちはお利口にその手伝いをしている。「た、大佐。どういうことでしょうか」「ふむ。どうやら、大事には至らなかったようだな……」 私と大佐があぜんとして佇んでいると、村の子供たちが気づいて声をかけてくれた。「あっ、筋肉大佐とお姉ちゃん!! 無事だったんだね。こっちは大変だったんだよ!」「みんな! 怪我は無さそうですね。良かった! あの、何が起こったんですか?」「それがね、急にあの変な人たちが、空から降って来て……」「空から降って来たんですか?? 筋肉が!?」「この村を筋トレの聖地にする、って襲い掛かってきたの!!」「本当に何しに来たんですか、あの人たち!?」「折角の炊き出しも滅茶苦茶になってしまって、もう駄目かと思った時……、あのスライムたちが森から飛び出してきて助けてくれたのよ!」「「……!!」」 子供たちの説明に、私と大佐はおもわず互いに顔を見合わせた。「最初は怖かったの。スライムって、いつも畑の野菜をとっていくし、危ないから近づいちゃ駄目って言われていたし……。でも、みんなを守りに来てくれたんだって、すぐに分かった! だって、スライムはあの変な人たちにしか攻撃しなかったもの」「よく見ると、可愛いし!」 「筋肉に何度も潰されても、立ち向かってくれたんだよ!」 「私もスクワットを無理やりさせられていたけど、助けて貰ったの!」 口々に話す子供たちは、きらきらとした表情をしていた。スライムたちが奮闘したであろう光景を想像して、私は胸が熱くなる。(頑張ったのね……、スライムちゃんたち!)「お父さんたちも、最初はスライムなんて信用できないって言っていたんだ。でも、一緒に戦う内に、だんだん仲良くなっていったの!」「それで、みんなで協力して、変な人たちをやっつけたの!!」「ぼくも頑張ったんだよ!」 「私もマッスルポーズで応戦したよ!!」 改めて
Last Updated : 2025-11-28 Read more