「あっはっはっはっは!」 お茶会の会場にて、先程の騒動について説明したところ、バルク3世様は楽しそうに大笑いしていた。「カイルは相変わらずだなぁ」「相変わらず過ぎますよ……!」 とりあえず、あっさり誤解は解けたので安心した。カイル大佐とバルク3世様は幼馴染ということもあり、上半身の服が弾け飛んだ件についてもすぐに納得して貰えたのだ。 ……昔からこういう体質だったのだろうか。 大佐は王城で着替えの燕尾服も準備してもらえたようで、改めて正装した状態で着席している。「……」 会話する私たち二人を前にして、大佐は少しだけ目を逸らして無言でいる。珍しく居た堪れないような表情をしているのを、少し可愛いと思ってしまった。「さて、早速だけど本題に入ろうか! 先日の護衛任務、お疲れ様だったね。キンバリーがいなくなったときは心配したけど、コハルが付いていてくれて良かったよ」「いえいえっ、任務ですから! お役に立てて光栄です」「今日はそのお礼として、お茶会を用意したので楽しんでいって欲しい。あと、いくつか話したいこともあってね」「グルメシア国の状況についてですか?」「そう。キンバリーからも少し聞いたんだけど。改めて、君があの日に体験したことと、意見を聞きたいんだ、コハル」「承知しました。まずですね――、」 私はあの日の出来事を説明した。 グルメシア兵に囲まれたが、王女様が飴玉を差し出して敵の戦意が失われたこと。 その後、皆で料理を作って少し交流を持てたこと。 彼らの食糧難はやはり深刻であること。 グルメリアス王は美食信仰が深いが、国民からは慕われる存在であるらしいこと。「あの、変な言い方かもしれませんが、皆さん、良い人に見えました。グルメリアス王も、そんなに悪い人ではないような気がします。だから、穏便な解決策を見つけたいと思うのですが……」「なるほどね。美食に傾倒して、王族貴族だけ贅沢三昧――ということはなく、みんな平等に食糧を分配して、みんな平等に飢えていると」 頷きながら話をまとめるバルク3世様の言葉を聞いて、大佐が口を開く。「それは政治ではない。為政者が共に苦難を引き受けたとしても、国民を飢えさせているという事実は変わらないだろう」「ご、ごもっともです」「やはり筋肉だ! 彼らに足りないのは筋肉だろう!!」「ひえっ
Last Updated : 2025-12-08 Read more