謎の大爆発に吹き飛ばされた私とカイル大佐は、演習場から遠く離れた森の中に落下した。 ――ドサドサドサァッ!! 私はその衝撃に身構えたが、痛みを感じることは無かった。「あれ、痛く……ない!? ……はっ!!」 気が付けば、私は半裸のカイル大佐に抱きかかえられていた。いわゆるお姫様抱っこの状態である。 大佐に守って貰ったおかげで、無事に怪我無く着地できたのだろう。「大丈夫か、コハル!」「ひょえっ!? 無事ですっ! あ、あああ、ありがと、ございま……!?」 真面目な顔で訊ねてくる大佐に、私は真っ赤になって固まる。 感謝の気持ちでいっぱいではあるが、それ以上に今の状況は心臓に悪い。 好きだと自覚してしまった大佐に抱きかかえられているだけでも、ドキドキしてしまうのに。 密着している大佐の上半身の服は、当たり前のように弾け飛んでいた。いや、多分、先程の爆発で吹き飛んだんだと思うけれど。 「大胸筋が……腹筋が……まるで筋肉の宝石箱や……ぴぃ」 私の脳はオーバーフローを起こし、意味不明な言葉を呟きながらがくりと目を閉じる。「コハル、本当に無事なのか!? どうした、コハル、コハル――ッ!!」 大佐は慌てて、私の身体を揺さぶる。 そんなやりとりに割り込むように、聞き覚えのある声が響いた。「……なあ、そろそろ、俺たちに気づいて貰って良いか?」「むっ?」 「ふぇっ?」 その言葉に反応した私たちが顔をあげれば、そこにいたのは十数人の軍人達。 ただし、軍服はダンベリアではなく、グルメシアのものだ。 そしてその中心で腕を組みながら困惑顔なのは、赤髪の――「グルメシア精鋭軍の、リーダーさん!」「ハバネロだ。それに、今はもう精鋭軍じゃない」「えっ、どういうことですか?」「とりあえず、降りてきてくれ」「降りる、って、何から……」 私が不思議そうに首を傾げながら足元を見ると、そこには巨大なマッスルエレファントが倒れ伏していた。「ひえええっ!? なんですかこれは!?」「どうやら落下の衝撃で倒してしまったようだな」 カイル大佐は静かにそう言いながら、私を抱きかかえたまま地面へと降り立った。「わわっ、あ、あの、もう大丈夫です! 歩けますっ!」 私は慌てふためきながら大佐の腕から解放してもらい、ほっと一息つく。 そうして私たち
Last Updated : 2025-12-18 Read more