Semua Bab ふんわりした後輩とお堅い同級生: Bab 1

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1話 栗色の髪とアルバイト

 大学2年でバイトで小遣い稼ぎをして暮らしていた。バイトのシフトに入ったある日のこと、新人として入ってきたのは、ふわりとした栗色の髪が肩にかかる可愛らしい女の子だった。ハーフアップにした髪は、彼女の柔らかな雰囲気をいっそう引き立てている。接客業のピークタイムは、お互いに客の対応に追われ、まともに話す暇もなかった。しかし、客足が落ち着いた休憩時間、彼女と話す機会が訪れる。 彼女は見た目通りの優しい声で、俺と同じ大学の一年生だと自己紹介をした。「わたしミナです。〇〇大学の一年なんですよ」「え? 俺と同じ大学だ。俺は二年のユウヤ。よろしくな」 ミナは、大きな瞳をぱちくりと瞬かせてから、ふにゃりと愛らしい笑顔を浮かべた。その表情は、まるで咲きかけの花のようで、俺は思わず胸の奥が温かくなるのを感じた。「ユウヤ先輩、同じ大学だったんですね! なんだか心強いです。よろしくお願いします!」 ぺこりと深々と頭を下げ、白い肌にほんのりと赤みが差した彼女の姿は、ひどく初々しく、まるで小動物のようだ。そのあどけない仕草に、俺は知らず知らずのうちに、彼女を守ってあげたいという気持ちが芽生えるのを感じた。 この日から、俺たちは暇な時間を見つけては、大学のことや趣味の話をするようになった。ミナが少しでも困っていると、俺はすぐに駆け寄り、声をかけた。そうして、次第に俺たちの距離は縮まっていった。 ミナと話すようになってから、何度か遊びに誘おうと試みた。しかし、いざ言葉にしようとすると、胸の奥がざわついて、声が出ない。俺はただ、ミナの隣にいるだけで満足している自分に甘えていた。 そんなある日の休憩中、ふと彼女がスマホの画面を見つめながら、ぽつりと呟いた。「あー、明日の講義が休校になっちゃいましたよ。明日ヒマになっちゃいました……なにしようかなぁ……」 その瞬間、俺の心臓は激しく高鳴った。休憩は交代制で、今は二人きりだ。こんなチャンスは二度とないかもしれない。心臓がドクドクと鼓動を打つのを感じながら、口から言葉を絞り出した。「俺も明日は暇なんだけど、一緒に遊びに行かない?」 俺の声は、少し震えていたかもしれない。ミナに断られてしまうかもしれない、という不安が胸を締めつける。しかし、それ以上に、ミナと二人きりで過ごしたいという強い思いが、俺を突き動かしていた。明日の予定は把握
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-14
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