修と綾は二人揃って病院の婦人科を訪れた。 医師はすぐに綾が修に伝えたのだと理解し笑顔で迎えた。 「主人です」 「妻がお世話になっております。よろしくお願いします」 「担当医の中村です。こちらこそよろしくお願いします。ご一緒にお見えになって良かったです」 修と綾は目を合わせて恥ずかしそうに照れている。 そして……綾のお腹の中がモニターに映し出された。 修は──初めて見る赤ちゃんの超音波画像に釘付けになっている。 「12週に入ったばかりなので、6cmほどです。これが頭、手足……」 「うんうん、動いてる」 修は心臓の音や赤ちゃんが動いていることに感動しているようだ。 綾は修の反応を見て思わずニッコリ、とても嬉しく思っている。 「性別はいつ頃分かりますか?」 修が医師に訊ねると、 「14週から18週頃ですね、時々隠れていて見えにくいこともあるのですが……」 「もうすぐだな」 修は綾に楽しみだと笑顔で伝える。 「性別はお聞きになられますか?」 医師にそう聞かれると、 「「はい」」 「あ〜でも……生まれるまでの楽しみにもしていたいが……」 修は迷っているようだが、綾は出産の準備があるので、早く知りたい! と譲らない。 修は──綾、ちょっと会わない間に、何だか気が強くなってないか? 母になったからか? と一瞬怯む。
Read more