シャイン皇帝の衝撃的な言葉にリリシアはただただ固まる。シャイン皇帝はそんなリリシアをよそに、ルファルの肩をぽんっと叩いて微笑むと部屋から出て行った。その後、少しの時間部屋で待機し、準備が整ったとのことで副メイドが呼びに来て、リリシアとルファルはそれぞれ衣類保管室で着替える。が、着替えを済ませた自分の姿をルファルに見られることの恥ずかしさだけに留まらず、髪を下ろしたルファルがあまりにも美しすぎて目のやり場に困った。髪を下ろすルファルを見るのは初めてではないというのに、宮殿という場所は恐ろしい……。副メイドが互いの服装をチェックし頷くと、廊下を歩き出す。リリシアはルファルと共にその後に続き、静かな秘密の部屋へと案内された。だが、その部屋を見るなり、リリシアは固まる。キャンドルが柔らかに灯る落ち着いた部屋だけれど、(ベッドが、一つしかないわ…………)やっぱりシャイン皇帝の言葉を聞き間違えたのではないかと廊下を歩いている間、ぐるぐると思いもしたが、どうやら、合っていたらしい……。シャイン皇帝に呪いを解く為に力を貸してもらえることになったのは良かったとはいえ、ルファルと一緒に寝るだなんて。そんなこと、花嫁候補とは言えど、あってはならない。「あの、ルファル様、わたしは別の部屋に……」「シャイン皇帝の命に背く気か?」「し、しかし……」「さっさと儀式を済ませ、出て行く。だから少しの間、我慢しろ」そんなふうに言われてしまっては、別の部屋に行くことを諦めざるを得ない。「はい……」唇を微かに震わせて答え、意を決して、ルファルと共にベッドまで歩き、ルファルが布団に入り横になると、リリシアもまた横になり同じ布団に入る。けれどそれだけで、緊張してしまう。「月の光は大丈夫か?」そう言えば、月の光が窓から入っているのに平気だ。宝石の効果は継
Last Updated : 2026-01-29 Read more