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第十話

 バーでの告白がちらりと頭をよぎり、心臓がばくばく暴れ出す。(違う違う! あれはただ酔っ払って零しただけのなんてことない戯れ言だから! 勘違いするな、自分!)「……桜。話があるんだ」 波音は真剣な眼差しで、私を見下ろしている。 そして、言った。「俺に雇われる気、ない?」と。「雇われる……?」 話が見えず、眉を寄せる。すると、波音はにこっと笑ってリビングへ戻り、一冊の本を私に差し出した。 台本のようだ。 表紙には、『失恋カレシ』とある。「実は俺ね、次の舞台が決まってるんだ。失恋カレシっていう女性向け恋愛シミュレーションアプリを元にした舞台なんだけど」「失恋カレシ?」「知ってる?」 いや、聞いたことない。 首を横に振る。「とある会社に所属する男性が、失恋したヒロインを失恋カレシとして慰めて甘やかすの。それで、ヒロインを立ち直らせて新しい恋を見つけてあげるっていうアプリなんだけど」 随分と突飛な設定だけど、女心は掴んでいる気がする。 2次元カレシというものの類いだろうか。「でも、もし本当にそんなものがあったら、やってみたいかも」(この気持ちが少しでも楽になるなら) なんて、笑いながら冗談混じりに答えると、 すると波音は「なら、俺にやらせてよ。桜の失恋カレシ」と、言った。 思考が止まる。「……え?」(……波音が私の失恋カレシ? いや……いやいやいや!)「な、なに言ってるの! いきなり!」「だって失恋カレシだなんて言われても、非現実的すぎて全然セリフが身体に染み込んでいかないんだよね。実際にアプリをやってみたりもしたんだけど、やっぱりいまいち掴めなくて。だからお願い! 桜の失恋カレシ、させてよ。桜の反応とかときめき具合次第では役が掴める気がするんだ」 波音は顔の前でパンッと手を合わせた。「お
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-30
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第十一話

 高校時代の同級生で、現在は2.5次元俳優として活躍する波音の提案により、失恋カレシのヒロインに就職した私、柊木桜。 失恋カレシとは、失恋した私を架空のカレシが慰めてくれるというもの。 あの日、失恋の傷が癒えるまで、若しくは次の仕事が決まるまで恋人同士でいるという契約をした私と波音だけれど……。 私は今、とある建物の前で棒立ちになっている。 目の前にそびえ立つのは、超高級タワーマンション。 波音いわく、ここが社宅だというけれど。「えっと、社宅っていうのは……」 さっそく、嫌な予感がする。「もちろんここの最上階。さ、中へどうぞ」 波音は当たり前のように私から荷物をさっと奪うと、エントランスの中へ入っていく。(うそでしょ……) 私が荷物をまとめてやってきたのは、社宅という名の波音の部屋だった。「ここ、波音の部屋だよね!? わ、私、ヒロインの役をやるときと家事は代行サービスみたいな形で通いでやるものだと思ってたんだけど!?」「あー……でもさ、コンセプトがヒロインの失恋を癒すカレシなんだから、一緒に暮らさないとダメじゃない?」「そんな非常識な……い、いいよ。私会社の会議室にでも泊めてもらえれば」「残念。ここが俺の家兼会社だよ」「うそ!?」「本当。というわけだから、観念して入りなよ」 だらだらと冷や汗が流れる。(というか、俳優って演技のためにそこまでやるの!?) 唖然とする私を前にしても、波音はきょとんとしている。温度差がひどい。 おまけに「今どき同棲なんてふつうでしょ? そんな気にするとこだった?」なんて、平然と言う波音。「当たり前でしょ!! なに言ってんの!!」(どうしよう……アパートは解約してきちゃったし、帰る家なんてないし……)「とりあえず沙羅の家に泊まらせてもらおうかな&h
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-01
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第十二話

 そして、同棲一日目。 朝五時半に起きて、さっそく仕事を始める。 昨日仕事について尋ねた結果、しばらくは家事をしてくれればいいということだったので、朝ごはんを用意しよう。 無難に和食でいいだろうか。 わかめとお揚げの味噌汁、冷奴、玉子焼き、モロヘイヤがあるからお浸しと……焼き魚、白米、あたりか。 冷蔵庫を確認して献立を立て直しながらさっそく下ごしらえを始めていると、その物音で目が覚めてしまったのか、波音が起きてきた。「……桜、おはよ。早いね」 波音はぼうっとした顔のまま、キッチンに入ってくる。顔がまだぽやぽやしている。 そういえば、波音は寝起きがものすごく悪いって高校時代によくからかわれていたっけ。「おはよう、波音。ごめんね、起こしちゃった?」 時刻は六時前。波音が起きるにはかなり早い時間に思える。(今日はたしか、午前中は仕事ないって言ってたし……) 「ううん。物音がして、桜が起きてる気配がしたから、会いたくなって起きた」「ふぇ……」 不意打ちにもほどがある。 朝からなんてことを言うんだ。「……ときめいた?」 ……いてない、断じて。「演技ってもしかして、もう始まってるの?」「そりゃそうだよ」 さっきまで寝ぼけてる様子だったのに。「あーぁ。あんな男なんて早く忘れて、俺のことだけで頭がいっぱいになればいいのに。そうだ。毎朝ハグする? 物理的に距離を縮めれば……」「わ、わざとやってるでしょ?」「ははっ。だって、失恋したヒロインを甘やかすのが俺の仕事だからね。仕事はちゃんとやらないと」「あ、朝からはダメだよ……」 なにせ、心臓にものすごく悪い。「時間なんて関係ないよ。契約は二十四時間だから」(ぐ……)
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-02
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第十三話

 玄関の扉を閉めて、俺はそのまま扉に背中を預けてへなへなと座り込んだ。顔が熱すぎて死にそう。『行ってらっしゃい、波音』 あの破壊力は凄まじかった。「はぁ……幸せ」 よろよろと立ち上がって、仕事へ向かう。エントランスを出たところで、前を歩く男性の背中が見えた。見覚えがある。七木大雅だ。「おはよ、七木」「おぉ。はよ」 七木は俺と同じマンションに住んでいる。階が違うし、マンションでは住人同士の関わりも薄いため、共演するまで気が付かなかったけれど。「ん? お前、なんか今日顔赤くない?」「え、そ、そう?」 並んで歩きながら、七木は怪訝そうに俺を見る。そしてふと思い出したように背後のタワーマンションを見た。「……あぁ、そういえば愛しの桜ちゃんと同棲始めたんだっけ」「まぁな」 素直に頷く。「よくやるな。相手、好きな男いるんだろ? いくら心配だからって……写真撮られたらどうすんだよ」「一応社員にしたし、ふたりで歩いててもおかしくない関係にはした。それに……あのまま放っておいたら、なんかヤバそうだったから」 視線を感じる。その視線を無視していると、七木はため息を漏らした。「偶然を装ってそこまですんのかよ……相変わらず初恋拗らせてんな」「うるせ」 七木の視線を手で払いながら、俺は歩く。 七木の言う通り、桜と再会したのは偶然ではなかった。偶然だったのは、桜と仲の良かった沙羅と再会するまでの話。 沙羅と連絡を取り合うようになったら、否が応でも桜の近況が耳に入ってくる。 桜が真宙と付き合ってると聞いたときは正直ショックだった。 けれど桜の長年の片想いがようやく身を結んだのだ。桜の幸せが俺の幸せ。そう言い聞かせた。 でも、六年間こじらせた想いはそう簡単には断ち切れなくて。こっそり桜と真宙のSNSのアカウントを探して、私生活を覗いたりしていた。 桜の幸せ
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-03
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第十四話

「ま、頑張れよ」「え?」 顔を上げると、苦笑気味の七木と目が合った。七木の無表情以外の顔は、珍しい。「今がチャンスなんだろ」「チャンスって……俺はべつにそういうつもりじゃ」「は? じゃあどういうつもり?」 七木が不機嫌そうな顔で俺を見る。「俺はただ……桜が元気になってくれれば」「お前、バカなの? 今攻めないでいつ攻めるんだよ。せっかく協力してやったのに。沙羅に殴られるぞ」 ……たしかに。「沙羅、怒ると怖いからなぁ。というか、なに。お前らもう名前呼びなの?」 相変わらず手の早いやつだと呆れ気味に七木を見る。「あの後飲んで意気投合した。良い奴だわ、沙羅」「言っておくけど、女遊びならほかでしろよ。沙羅は俺と桜の大事な友達だから」 七木がふっと笑う。「しねぇよ。そんなことより、お前は人の心配より己の心配をしろ」(……耳が痛い)「分かってるよ……これまでも真宙にふられた桜を何度も慰めてきたけど、桜は全然俺を意識してなかったし。この前だって好きって言ったけど……なんかうやむやになっちゃうし、全然桜に響いてないっていうか……」「……鈍感そうだもんな、あの子」 七木の言うとおり、桜はものすごく鈍い。「だから、無理なんだよ」「だったら、強引に意識させればいいじゃん」「は?」 七木を見る。七木はにやっといたずらな笑みを浮かべた。「鈍い子には、ケモノになるしかねーだろ」 ぎょっとする。「いや、七木お前……」「もちろん、本人に嫌がられない程度にだぞ。下手したら犯罪になる。でも、鈍感な子を振り向かせたいなら、意識させるためにそれくらいはやらないと」「……強引に?」「そ。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-04
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第十五話

 その日の夜。午後九時前。 玄関で物音がした。波音が帰ってきたようだ。 私はご主人様を待っていた忠犬のようにパタパタと足音を立てて玄関へ向かう。「おかえり! 波音」「……ただいま、桜」 私を見るなり柔らかな微笑みを浮かべる波音に、私はひどくホッとする。(やっぱりいいなぁ……誰かの帰りを待つのって)「桜、マカロン好き?」「え?」 波音は手に持っていた高級そうな紙袋をチラつかせながら、にこやかに尋ねる。「今日、帰りに買ってきたんだ。食後に一緒に食べないかなって思って」 そう言って、私に紙袋を差し出した。反射的に受け取り、中を見る。「わっ! これって、今銀座のデパートに期間限定でお店出してる有名なやつだ!」 波音が買ってきたのは、フランスの有名なショコラティエの期間限定マカロン。「一度食べてみたかったんだ。付き合ってくれる?」「いいの!? いくらでも付き合う!!」 私は、さっそく波音の甘やかしに陥落する。「じゃあ、着替えてくるね」「うんっ!」 私はルンルンしながらキッチンに戻り、今日の晩御飯である油淋鶏の準備を進めた。 しばらくして、着替えを終えた波音が戻ってくる。波音はテーブルに並んだ料理を見て、再び瞳を輝かせた。「中華だね!」 今日の献立は油淋鶏とエビチリ、それから豆腐のサラダだ。「美味しそう……」「どうぞ、召し上がれ」「……と、その前に、ねぇ桜。お願いがあるんだけど、いいかな」 波音は突然神妙な面持ちで姿勢を正した。「お願い? なに?」「実はさ、失恋カレシで少し練習したいシーンがあるんだけど、付き合ってくれない?」「それはもちろん」 私は契約の恋人。波音の舞台の糧になるために雇われたのだから、もちろん協力するつもりだ。「ありがとう」 波音がにっこりと笑う。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-05
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第十六話

 お風呂から上がると、私はリビングのソファに座り、波音の台本をぱらぱらとめくっていた。 それにしても。(まさかあーんさせてなんて言われるとは思わなかった……) まだ胸がどきどきしている。「心臓に悪い……」 マカロンはとりあえず遠慮して、あーんを逃れたけれど。(俳優さんってあんなに恥じらいがないものなの……?) ドラマや映画でキスシーンやラブシーンがあるのはもちろん知っていたけれど……。まさか、波音があんな大胆なことをするなんて思わなかった。(高校時代の波音は、女子と手を繋ぐのすら恥ずかしそうにしてたのに……) あれから六年。今や日常的に演技をする波音にとってはふつうのことなのかもしれない。(お芝居を仕事にするってすごいことなんだなぁ……) ここに書かれているセリフや立ち位置や動きを全部覚えて、観客の前で歌って踊って。 その役として、観客に夢を見せる。(ただ読むだけでもこんなに難しいのに……) 高校時代から俳優になりたいと言っていた波音。スカウトされてから本気で芸能界で生きていく覚悟を持って努力してきた沙羅。今やどちらも第一線で活躍している。(それに比べて、私は……) 失恋して、失職して、家もなくて……。 ふと、とあるセリフが目に入り、手が止まる。『私には彼しかいないの』 ヒロインが、失恋カレシに叫ぶセリフだ。「…………」 テーブルの上に置いておいたスマホを手に取る。画面には、しばらく開いていないSNSアプリ。思い切ってタップした。 アプリを開くと、溜まっていた通知がばばばと届く。しかし、そのほとんどは公式アカウントからのもので、望んだ人からの通知は一件もなかった。(&hell
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-07
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第十七話

 しかし、言ってしまった手前やらないわけにもいかない。私は部屋からドライヤーを持ってきて、波音の後ろに立った。 スイッチを入れる。電気的な風が波音の髪を揺らす。 波音はされるがまま、大人しくしていた。髪を乾かしながら、こっそりと波音を盗み見る。(顔ちっちゃ……というか髪サラサラ。本当に波音って芸能人なんだなぁ……) 優しく丁寧に梳かしながら髪を乾かす。「あ〜気持ちイイ」 ドライヤーの音に紛れて、小さく波音の唸る声が聞こえた。 いつの間にか、波音は私が眺めていた台本を手に取っていた。真剣にセリフを呟くその横顔に、思わずどきりとする。私はパッと目を逸らし、無心で波音の髪を乾かした。 髪が乾いたところでドライヤーのスイッチを切る。急に静寂が落ちて、落ち着かない。 ドライヤーを部屋に置きに行こうとしていると、「桜」と呼び止められた。 振り向くと、波音がソファに座ったまま、くるりとこちらを向いていた。「俺がいるよ」 目が合う。波音は柔らかく微笑んでいた。「大丈夫。桜には俺がいるよ」「え……」 戸惑いながら波音を見つめる。波音はすっと台本に視線を戻して、再びセリフを呟き始めた。(聞かれてた……!!) じわじわと顔が熱くなってくる。 今のは、失恋カレシのセリフだ。ヒロインの『私には彼しかいないの』という言葉に、失恋カレシが返す言葉。 私はドライヤーを部屋に置くと、そろそろとリビングに戻った。波音の隣に座り、膝を抱える。 さっきの音の余韻が、まだ耳に残っている。「ね……波音」「ん?」「やっぱりマカロン……食べたいかも」 台本を見ていた波音は、一瞬驚いたような顔をして私を見る。そして、嬉しそうに笑った。「あーんさせてくれる?」「……うん」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-08
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第十八話

 ――波音と失恋カレシの契約が成立して、早二週間が経った。 初日からどうなることかと思っていたこの再就職。 既に私の心臓は破裂寸前です。「桜~、今夜の晩御飯はなにかな?」「えっと今日は揚げ出し豆腐とセロリとツナの和え物……って、わっ……!?」 波音は後ろから私のお腹に手を回しながら、料理中の私の手元を覗いてくる。 くすぐったいし、相変わらず距離が近い。「それからメインがビーフシチューなんだけど……それより波音、近……」「美味そう。俺も手伝うよ。なにか切る? サラダでも作る?」「だ、大丈夫だよ。大丈夫だから、波音は座って待ってて」(この間その言葉に甘えたら、人参とキャベツがひどいことになったし、このままじゃどきどきして全然料理に集中できない) お仕事同棲一週間が経って、波音が劇的に家事が下手だということが発覚した。「でも、カレシなんだし」と波音は口を尖らせる。「それなら、美味しく食べてくれればいいよ」 それに、波音には住む場所とお給料までもらっちゃっている。これ以上甘えるわけにはいかないから、せめて家事くらいはしっかりやらないと。「そう……? じゃあまたあーんさせてね?」 波音はまだ不満そうにしながらも、ちゃっかり高難易度な交換条件を出してきた。「うぇ、う、うん……」「やった。それじゃあ大人しく待ってるね!」「……うん」(……なにこの状況) ただの恋人同士より甘い気がする。 私はビーフシチューを掻き混ぜながら、自身の置かれた状況をふっと振り返る。 私と波音は今、恋人同士として同じ家で過ごしている。とはいっても、これはあくまでお仕事だからキス以上のことはない。……たまに唇以外の場所にイタズラでされたりするけれど。 そしてそ
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-09
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第十九話

「わっ! 美味そ~!」 すかさず波音がビーフシチューに飛びつく。 私はカトラリーを渡しながら、付けていたエプロンを脱いだ。「桜、おいで?」 甘い声で呼ばれる。 仕方なく、仕事だから仕方なく、波音の膝の上に座る……。(うぅ、恥ずかしい……)「はい、あーん」 約束通り、あーんされる。 恥ずかしいけど、素直に応じる。 これは、失恋カレシの舞台で実際にある場面らしいから仕事のうち。 だけど……恥ずかし過ぎる!「どう? 美味しい?」「う、うん」 頷くけれど、ぶっちゃけ……。(味なんて分からないよ……!!) 目が回りそう。「桜、今日も一日お疲れ様。頑張ったね」「う、うん」 まるで子供にしてあげるように優しく頭を撫でられる。(落ち着け、私。私は今、失恋して落ち込んでいるヒロイン……!) 言い訳のように頭の中で唱えては、必死に自分自身に言い聞かせる。 朝起きたらおはようのハグをされるし(そのまましばらく動けない)、仕事に行く前にも行ってきますのハグ(そのまましばらく以下略)。 帰ってきたら目が合った瞬間にハグだし(……)、夕飯はいつも波音の膝の上で甘やかされ、あーんで食べる。 正直、失恋どころじゃない。 最初ハグしたいって言われたときしっかり断ったはずなのに、いつの間にか波音のペースに完全に巻き込まれている自分がいる。 それもこれも、波音は案外頑固で、こちらが素直に応じるまで引いてくれないと分かったからだ。 高校時代は明るくて無邪気だった波音。そんな、波音が。今はとにかく甘い。甘過ぎて、困る。 この仕事に定時とかそういうものはないし、ついこの間まで住んでいたアパートを引き払って、今は波音と同じ家に住んでいるため、逃げ場もない。 社宅と言われて
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-10
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