満足したか、だって?セレーネは、一度として満たされなかったことなどない。他の男を思い浮かべたことも、一度もない。なぜなら――いつだって、ディリアンが彼女を支配してきたからだ。夫の欲を受け止めるだけで精一杯なのに、どこに「不満」などあるというのか。ディリアンの性欲は異常なほど強い。三度抱いても、決して満足しない。しかも、夜の営みには「決められた日」がある。毎日ではないからこそ、その夜が来れば――彼の淫らさは、抑えがきかなくなる。一度だけ、北方領へ赴いたことがある。そこは、ディリアンの領地であり、祖母と母、そして側近たちが管理する土地だった。あの一か月。毎晩、眠ることを許されなかった。抱かれ、抱かれ、抱かれ続けた。あれは、最初の妊娠だった。そして、そのせいで、流産した。彼は、身籠った彼女を休ませなかった。自分の子を宿した妻を、壊すほどに求め続けた。あまりにも、皮肉で、あまりにも、惨かった。……寝室へ戻り、ディリアンはセレーネを大きな寝台へ横たえた。しばらく、何もせず、ただ、蒼白ながらも艶を失わない妻の顔を見つめる。「俺、やりすぎたか?痛かったか?」珍しく、心配そうな声だった。流産したばかりだという事実が、脳裏をよぎっているのだろう。「大丈夫ですわ」セレーネはそう答え、そっと寝具を引き寄せ、身体を隠した。だが――ディリアンは容易くそれを引き剥がす。白い肌が闇の中で際立ち、まるで、そこだけが光を放っているかのようだった。「ディリアン」弱々しく呼ぶ。「なんだ?俺は、まだ終わってない」セレーネの目が、見開かれる。――まだ終わってない?浴室で、あれほど長く、身体が限界だと、そう思っていたのに。ディリアンは寝台へ上がり、再び彼女を押し倒す。逃げ場はない。唇が重なり、深く、貪るように。まるで、終わりを拒むかのように。「ゆっくり、してください……」「無理だな」そう言って、彼は彼女の両手を頭上へ押さえつける。まるで、囚人のように。「あなたは恋人にも、こうなのですか?」確信を込めた問いだった。愛している相手なら、きっと、もっと。「恋人?誰のことだ」「ヴィヴィエンヌです!」ディリアンは、即座
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