All Chapters of 妻の行動に絶句する、俺の人生なんだと思ってんだ!: Chapter 21 - Chapter 28

28 Chapters

第21話 萌と…

「あっ! だから高橋さんに私たちが付き合ってるの? って聞いたの?」と言う。 「うん。違うって分かって、ホッとして……。あっ、だからアイツわざと俺に萌を送って行ってって言ったんだな」 「でしょうね」と笑っている。 「え? 分かってたの?」と聞くと、 「うん、チャンスを与えてもらったと思ってた」 「そうなんだ〜ハハッ。でも俺は、こんな時だったから、なんだか恋なんてしちゃいけないんじゃないかって抑えようとしてた。そう思えば思うほど、萌の事が気になってた」と言うと、 「私も」と言った。 俺たちは、お互いに一目惚れしてたんだ。 そして、1日中一緒に居て、少しずつお互いの事を知ることが出来て、たった1日かもしれないけど、濃い内容の案件だったから、ドッと疲れて……。 それが終わった後、やっぱり気になってたんだ。 萌の笑顔を見て、キスしたくなって、既に抱きたくなってしまっていた。 こんな気持ち、初めてだったから驚いた。 蓮斗と別れて、やっぱり萌に会いたくなった。 他の誰でもない、萌に今すぐ会いたいと思った。 「堪らなく萌に会いたくなった」 と言うと、 「私も」と言う。 「こうして、抱きしめたいと思ってた」 「私も」 抱きしめた腕を緩めて、 「キスしたいと思った」と言うと、 「うん、私も」と言ったので、また優しく唇を重ねた。 そして…… 「萌、抱きたい」と言うと、
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第22話 同棲

もうあの部屋では、気持ち悪くて住めない。 俺は、すぐにでも引っ越すつもりだ。 新居で、萌と新しく始めたい! そう話すと、萌は、喜んでいる。 その為には、お互いの事を正直に話さなければならない。 もう他に隠し事は、ないかという確認だ。 「萌の事は、信用している。でも、今までの事がトラウマになりそうで……申し訳ないが、お互いの事を確認し合いたい」 俺がそう言うと、 「もちろんよ!」と、笑顔で応えてくれたので良かった。 現在29歳。以前は、歯科助手だったが結婚して辞めた。一昨年離婚して、高橋の調査会社で働いている。 結婚したのは一度だけ、本当に子どもが居ないということ、実家は練馬区。 ここまでが分かっている情報。 俺の情報は、既に調査員の萌が把握している事が全てだ。 萌は、マッチングアプリを利用した事はないようだ。俺は、美衣子と出会った時に利用したが、今は退会してアプリも消している事を確認してもらった。 「うん、OK」と笑っている。 スマホの中身も見られて困るような物は何もないので、スケジュールも共有できるし、位置情報だって共有できる。ただ蓮斗との写真は残っている。 やっぱり、まだ消せない…… 「うん」と、にっこり微笑んでくれる。 かと言って束縛するつもりはないので、実際には共有はしない。ただ、いつ見られても何も困らないということだ。 ここまで話していて、俺は気づいた。 「コレって、やっぱり結婚前提の話し合いだよな?」と言うと、
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第23話 再婚

俺は、すぐにマンションを売りに出した。 そして、部屋に残されていた美衣子と蓮斗の荷物を全て送りつけた。 もう辛くて見ていられない。 同時に、新居を探してマンションを購入することにした。あくまで俺が1人で購入する! やっぱり、もしも萌と別れてしまったら……という思いが拭えないからだ。トラウマになっている。 萌もそれは、了承してくれている。 萌のマンションは、賃貸だったので、すぐに解約して一緒に住むことにした。 もちろん離婚届を提出してからだったが、両親には何と説明しようかと又頭を悩ませながらも正直に報告した。 実家に近くなったので、新しいマンションに両親を招待したのだ。 萌を見て、驚いた顔をしていたが、 「良かった」と言われた。 もう2度と結婚しないんじゃないかと思われていたからだ。 まだ、すぐには結婚しないが、お互いの為にとりあえずの結婚前提だからと話した。 それでも、俺の精神状態を考えると、良かったと言って萌にも感謝してくれた。 そして、『きちんと萌さんのご両親にもご挨拶に行きなさい!』と言われたので、挨拶に行った。 とても厳格そうなお父様に、優しそうなお母様。 内心ドキドキしていたが、こちらも、 「もう2度と結婚はしない! って言ってたので……」と、厳格そうなお父様に突然手を握られて握手されたので、驚いたし、同時にもう逃げられない! と思った。
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第24話 再会

────更に1年後 結婚翌年には、女の子を授かった。 お互いの両親は、とても喜んでくれて、皆んなで大事に育てられている。 そして、 ────更に2年後、 第2子は、男の子を授かった。とても嬉しかった。 そして、やっぱり蓮斗のことを思い出してしまった。 ──元気にしてるのかなあ? 幸せだろうか? 俺は、心配だったので、高橋に確認をした。 慰謝料は、滞ることなく振り込まれていたので、 相手方の状況を聞いた。 離婚条件に、蓮斗には今後会わない代わりに、代理人弁護士には、元気だという確認をしてもらいたい! と。 母親があんな感じだったし、途中から父親として同居したM男に、虐待などされることなく元気に育って欲しい! せめてもの『3年間の育ての親』としての気持ちだった。 高橋から、 「元気に過ごしているようだ。俺も見て来たが、母親も心を入れ替えたのか、怪しい動きはない。父親も結婚願望がなかった割には、子煩悩で蓮斗くんを可愛がって育てているようだ」と聞いてホッとした。 「そうか、なら良かった。ありがとう」 安心した。 ────更に15年後 俺は、課長から次長を経て部長に昇進していた。 教える立場から皆んなをまとめる立場になっている。 「野島部長、今日からこの部署に配属される新入社員です」と、課長に紹介された。 「部長の野島です。ようこそ」と言うと、 「井上
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【番外編】蓮斗の人生

ある日、3歳まで育てられた家を離れ、突然、 マーくんの家で暮らすことになったようだ。 時々公園で遊んでくれるお兄さんという認識だったのに、突然毎日遊んでくれるようになったマーくん。 ママがそう呼んでいた。 ママも居る。 だから、何も怖くなかったが、パパと呼んでいた人が居なくなった。 俺は、「パパは?」と聞いたようだ。 「今日から俺がパパだよ」と言うマーくん。 意味が分からないまま、目の前にいる人がパパなんだと教えられた。 日々過ごしていると、幼い俺は、以前パパと呼んでいた人が誰だったのかなんて、分からなくなっていた。 小学生になり、中学生、高校生、そして、大学生になった。 社会人になる前に、どのジャンルが良いのかを考え始めていた。 20歳になった時、突然、父と母から、大事な話があると言われた。 ──なんだろう? まさか離婚とか言い出さないよな〜 どうみても、父と母は、仲良しだ。 だから、そんなことは微塵も感じさせなかった。 すると、父から、 「蓮斗に話しておきたいことがある」と言われた。 父と母は、俺が生まれた時、最初から一緒に居たわけじゃないんだと言う。 「え?」 ──どういう事? と、とても驚いた。 最初、父は結婚願望がなく、誰とも結婚などするつもりがなかったのだと言った。 だから、母と別れることになり、母は違う人と結婚したのだと…… その後、お腹に俺を妊娠していたことが分かり、 俺がパパと呼んでいた人と母が俺の事を育ててくれたのだと言う。
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【番外編】蓮斗への告白①

〈再会〉 突然、目の前に現れた青年が、まさかの蓮斗だと気づいた翔太は、とても驚いた! 「私を3歳まで育ててくれた父がIT業界の方だったようで、幼い頃にその父がずっとパソコン作業をしていたのをよく覚えています」と言う蓮斗。 翔太は、突然の再会に驚き、しかも、自分の事を覚えていて父だと言ってくれている。 危うく溢れそうになる涙を堪えながら、 「そうですか……」とだけ言って凌いだ翔太。 「なので、単純にカッコ良かったので、どこか影響を受けました」と笑顔で微笑む姿は、幼い頃の蓮斗そのもので、何も変わっていないように見えたようだ。 ──この笑顔を守ってくれたんだ そう思いながら、翔太は、ホッとしていた。 「そうですか……なら、きっとその方も喜んでおられるでしょうね」と蓮斗に、自分がその父だということを告げずに答えた。 「そうだと良いです。疎遠になってしまって、今は、もう会えないので」と、寂しそうな表情を浮かべ囁くように言っている姿を見て、翔太は思わず…… 「また、いつかきっと会えますよ」と笑顔で言った。 「そうですね。ありがとうございます」と蓮斗は、お礼を言っていた。 翔太は、ぎゅっと両手の拳に力を入れ、握りしめていた。 『大きくなったな、こんなに立派になって』と蓮斗を抱きしめたいのを我慢していたのだ。 美衣子に、黙って勝手に告げることは、出来ないと思っていたからだ。 それに、今告げてしまうと、この場で絶対に涙を流してしまうと思っていたのだ。 「頑張ってください!」 と言って、上司として優しく微笑み、固い握手を交わすのがやっとだった。 ギリギリのところで、自分の元を離れてくれたので、ようやくホッとして椅子に腰を下ろした。くるりと
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【番外編】蓮斗への告白②

──19年前 『蓮斗が俺の子じゃない!』 あまりにもショックが大きく、泣き崩れた翔太だった。 しかし、本当の父親が分かっていることを知り、 妻である美衣子と離婚し、実の父親であるM男、井上昌浩の元へ、蓮斗を返すことになり離れ離れになってしまった。 ──いっそのこと父親が分からなければ、良かったのに…… とさえ思ってしまっていた翔太は、自分が蓮斗を育てたい! と思っていたのだ。 それほどまでに、3年間、我が子として愛を注ぎ、大事に育てていたのだから、2人の絆は固く結ばれていたのだ。 だから、その寂しさと落胆は、言葉では言い表せないほど辛かった翔太だった。 その時の翔太は、目の前にいる萌しか目に入らず、縋るように萌の優しさにフライングしてまで甘えてしまった。まだ、離婚届も出していないのに……それだけは、反省しているが、それほどまでに辛くて誰かに側に居て欲しかったのだろう。 でも、 『すぐには、結婚しない!』 そう心に決め、もし萌と良い関係が1年続けば……と勝手に決めていたのだ。 萌も辛い思いをしたのだから、翔太は、自分を利用してもらっても良いとさえ思っていた。 しかし、お互いがお互いを思いやる気持ちは、嘘ではなかった。その気持ちは、今でも変わらない。 だから、翔太は、萌と結婚して良かったと思っているようだ。 萌も同じく、翔太との結婚生活に満足しているようで、常に、 『私、幸せよ』とニコニコしている。 結婚した1年後には、女の子を授かった2人。 野島結月
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【番外編】蓮斗への告白③

数ヶ月経った頃、翔太は、たまたま残業して頑張っている蓮斗に、 「飯でも行くか?」と声を掛けた。 「はい!」 しばらく様子を見ていたのは、やはり新入社員が、いきなり部長から飯に誘われて行くとは思えなかったからだ。 指導者、課長、次長を通り越して、部長と2人で飯に行くなんて考えられないだろうと思っていたのだ。 しかし、翔太は、フランクな関係で居られる部署を目指していたので、とにかく働き易く分からないことがあれば、何でも質問し易い状況を心掛けていた。 ミーティングの場を多くし、意見交換をする。 もちろん繁忙期は、難しいのだが、そんな時こそコミュニケーションを大切にしたかったのだ。 今年は、この部署には、蓮斗しか新入社員を取らなかった。 翔太は、蓮斗と会話し易いかと思って、贔屓にしている料亭の一室を選んだ。 少し畏まり過ぎたかと思ったが、さすがに居酒屋で話すような話ではないかと思ったようだ。 「素敵なお店ですね」と、驚いている蓮斗。 「ああ、たまにはこういうお店も良いだろう」と笑顔で言う翔太に、 「はい! 嬉しいです! ありがとうございます」と、同じように笑顔で喜んでいるように見えた。 おまかせ料理を頼んで、まずはビールで乾杯する。 22歳になった蓮斗、新入社員歓迎会で、ビールを飲めることはリサーチ済みだ。 とりあえず乾杯する。 「お疲れ〜」 「お疲れ様です! いただきます」 「あ〜美味い!」 「はい、美味いっすね」 息子だと思っていた蓮斗と一緒に酒を呑める日が来るとは……ととても感慨深く嬉しそうな翔太だった。 最初は、そろそろ慣れて来たかとか、上司はどうだとか、仕事の話をしている2人。 その時は、あくま
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