祐介が、愛のために結婚式に乱入したというニュースは、瞬く間にトップ記事になった。誰もが祐介と愛奈の関係について、興味津々で噂をしていた。愛奈は、自分を乗せて車を走らせようとする祐介を見て、最高にロマンチックだと思った。やっぱり、祐介は自分のことをこんなに愛してくれているんだ。他の男と結婚させるなんて、できるはずがなかったんだ。「祐介先輩、私のためにこんなことして……若葉はどうするの?」祐介の運転する手が一瞬止まった。そして、淡々と言った。「若葉は物分かりがいいから大丈夫だ。それに、明日俺と結婚するんだ。騒いだりしないよ。若葉は成績がいいから、君の論文も彼女に頼んでおいた」「ほんと?」愛奈は嬉しそうに祐介の首に抱きつき、キスをした。「祐介先輩、ありがとう」その言葉が終わらないうちに、ゼミの先生から電話がかかってきた。愛奈は喜んで電話に出た。しかし、電話の向こうの先生から、いきなり怒鳴りつけられた。「平野!論文、一体何を提出したんだ?」先生の声はかすれていて、心底がっかりしたような怒りがこもっていた。「佐藤にしっかり指導してもらうように言ったはずだぞ。どうやら、私の理解とはずいぶん違う形で指導してもらったようだな!?恥知らずめ!どうして君みたいなのが私のゼミにいるんだ!」愛奈はわけもわからず怒鳴られ、完全に混乱してしまった。おそるおそる大学のウェブサイトを開いた。すると、課題ページに表示された内容を見て、悲鳴をあげた。「きゃっ!」愛奈の顔は、恥ずかしさと怒り、そして驚きで染まっていた。「祐介先輩、これって全部……あなたが撮ったものなの?私たちが前にどこでしたか……全部書き留めておいたの?」祐介は嫌な予感がして、愛奈からスマホを奪い取って画面を見た。そこには、自分が撮った愛奈のプライベートな動画と、30万字にもなる長文の日記が、課題ページに表示されていた。論文のタイトルは『先輩との恋愛日記』で、署名は愛奈の名前になっていた。祐介は目を見開き、急ブレーキをかけて車を停めた。まるで雷に打たれたかのように固まって、目の前の光景が信じられなかった。どうして、若葉が知ってるんだ?自分の最も隠していた秘密が白日の下に晒され、祐介は全身の血が凍りつくような感覚に襲われた。気づいたとき
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