行く先々で俺は歓待を受けた。…がしかしこの子だ――――‼という子には巡り合っていないんだよなぁ。 向こうの親御さん(特に男親)に、「うちの娘は嫁にどうでしょう?」みたいなことをよく言われたけど、男親ってアレだ。「うちの娘は嫁にやらん!」っていうのが定番じゃないのか?その辺がよくわからん。 俺の身分は平民だし、職業は無職、現金は持ってないなぁ。って男に何故嫁がせようとする?俺を歓待してくれるのは有難い。食事は美味いし(媚薬が持ってあるかもだから、事前に解毒済み)、布団もフカフカ。の貴族様が何故平民の俺?不思議でならない。 俺の強さをもってすれば、すぐにでも一国の騎士団の団長くらいになれるかもしれないけど、書類仕事は嫌だ。 うーん、医者とかできるかもなぁ? 魔法で解決できるし。医者って国家資格なんだろうか?その勉強はしなきゃなんないんだろうか?どこの国家だろう? そこら辺は結婚してから考えよう。 この俺みたいな男と結婚したいと思うような奇特な嫁さんに巡り合うための旅だし。 そしてとうとうやって来た大陸の果て! うおぉぉ、海だ!ここからは船旅だろうか?「すいませーん、この海から船って出ます?」「兄ちゃん、漁師かい?それにしちゃあ、細っこい腕してるなぁ。日焼けもしてないし」 モヤシっ子なんです。「今日の漁は終わったよ」「いや、漁じゃなくてですね。俺は東に旅をしているので、ここからさらに東へと行けないものかと……」「兄ちゃん、地図をちゃんとご覧。ここが東の果てだよ。これ以上東には何にもない」 そうかなぁ? この国(なのかな?)の人達が着てるのは中国っぽい服だから、この先には日本っぽい島国があるんじゃないかなぁ? 俺は郊外に行って、角笛を吹いた。「どうした?」「いや、東はこれで終わりっていうけどさぁ。島国がこの先にあると思うんだよねぇ」「元の世界知識か?」「元の世界がその島国だからさぁ」 そういうことで、龍己に乗せてもらって、海の上をひとっ飛び。「あー、やっぱり島国あんじゃん。あの人達はまだ知らないんだなぁ」「おお、我らが知識を先取りか?」「そういう事になるね」 龍己が喜んでいる。先取りって事がいいのか?「あ、そうそう。あの国、ドラゴンの事を嫌ってたり、崇めていたり、いろいろだから、注意した方がいいよ」 郊外で龍己か
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