LOGIN主人公須藤正巳はぼんやりと教室で授業を受けていた。その時、突然教室中に物凄い量の光が…。 正巳が属する2-C全員が異世界転移することとなってしまった。 その世界では今まで正巳が陰キャとして読み漁ったラノベともゲームとも異なり、レベルがカウントダウン制。つまりレベル999よりレベル1の方が強い。という世界だった。 そんな中、クラスのリーダー的陽キャである神谷により全員で教室の外に出ることに。 いきなりドラゴンに出会い、クラスの全員がとった行動が『正巳を囮にして逃げること』だった。 なんとか生き延びた正巳は、まず逃げた連中へ復讐を誓う。
View Moreその日、俺は授業中にぼんやりと授業中に教室の窓から空を眺めていた。「あ、飛行機雲だなぁ。飛行機雲が見える時って天気がどうなんだっけ?」などと、取り留めもないことをぼんやりと考えていた。
と、その時、教室中が物凄い量の光に攫われた。
瞬間、2-C組の全員が異世界転移したようだ。この場合、聖女とか職業とかあるのか?と俺のような陰キャは思うのだが、陽キャたちは考えないようで……。
「なんだよ?ココ。とりあえず写メじゃね?あれ?圏外なんだけど?」
クラスのリーダー的陽キャである神谷ジンが説明する。
「俺達全員が異世界転移というやつらしい。証拠はえーとステータスと願うとステータスボードに各々ステータスが出てくるはずだけど……。俺はLv.36だ」
おいおい、異世界に転移したらまずはそこチェックだろう?内心せせら笑ってしまう。ちなみに俺のLV.999だ。俺最強?産まれてからずっとイジメられ続け、はや17年。下剋上の時代がきたのだ!クラスの皆の者、俺
俺のステータスは何々?他の体力知力なんかも全部1?そんなのわかってるって。前プレイヤーの中で一位ってことだろう?いやぁ。参ったなぁ!ハッハッハッ‼
『プレイヤーの皆様にお知らせです。この世界ではレベルはカウントダウン制となっています』
はぁ?これまでのRPGなんかはだいたいカウントアップだったが、カウントダウン?
「やっぱりなぁ。俺が神谷よりもレベル高いのはおかしいと思ったんだよなぁ」
という声があちらこちらから。
これじゃあ、俺のレベルなんか公表できない……。レベル999は絶対に馬鹿にされる。
「私は担任だもの。レベルは35よ」
「担任だもんな~。年上だし?そのわりに1個だけしかレベルが上じゃないのかよ?」
担任すらもバカにされてるもんな。俺のレベルを知った日には……。考えただけで恐ろしい。
「ずっとここにいるわけにいかないし、どうにか元に戻る方法を探すためにも外に出ないか?」
鶴の一声ならぬ、神谷の一声でクラスは団結して外に出た。
「へぇ、異世界の外ってなんかもっと乾燥して肌に悪いのかと思った。そういえば!化粧道具とかないけど、この先どうしよ~!」
「私も~!」
女子どもは大方神谷とか、スポーツ万能の港の目が気になるだけだろう?
「大丈夫よ。みんなすっぴんも可愛くて私は好きよ?」
皆のアイドル袴田緑に言われたんじゃなぁ。そりゃあ、袴田はすっぴんでも美人だろうけど、そいつらはどうだろう?
そんな和やかな時間もあった。
しかし、今目の前にいるのは高層マンション?東京タワー?なんかとにかくデカいドラゴン!
「RPGの序盤ってもっと弱いモンスター出て来るもんじゃないのか?」
それは俺も思うが、LV.999の俺に出来る事なんかない。皆無だ!
「せんせー、担任だしレベルだってそれなりにあるんだから何とかして」
「そんな事言ったって、素手で何とかできません。先生が空手の達人だったら違うでしょうけど、ただの凡人です!」
それを言いきる。なかなかだなぁ。
と、達観していたら、クラスの全員で逃げるという事にしたらしい。……俺を囮にして。
担任の俺を見る憐みの目が忘れられない。
こうして、俺はドラゴンの胃袋に収まる事となった。
はからずも俺はフリックに頭を下げることとなった。「フリックすまん!王女がなんか大きくなったらうちの息子と結婚するとか言ってるみたいで…。そっちの都合だってあるだろう?ほら国だし、王女は他国と政略結婚させるとか」「いや、そのつもりは全くなかったから、むしろカツミが王女と結婚してくれる方が有難い」 王家が平民のうちとの繋がりを大事にしている??「政略結婚の駒にするつもりはないんだ。あの子が恋愛結婚してくれれば…と思ってたから朗報だ。マサミのところなら安心して嫁に出せる」 そうか?「まだ子供が口にすることだからどこまで本気かわかりませんよ?」「そうだな~。でもマサミの家ならいいなぁ。貴族家とかだと変に柵を作りそうで嫌なんだよなぁ」 それはわかる気がする。嫁に行った家だけ突出して権力が強くなりそう。それは国王として嫌だろうな。「うちはド平民です。知識も教養もありません。料理も自分たちでするし、着替えも自分たちで、使用人なんかいませんよ?」「それなんだよな。もし、本気で王女が嫁に行ったら屋敷を与えよう。あと、使用人。専属のコック」 俺は思う。太りそうだな…。俺達は俺達の生き方があるからなぁ。王女はついてこれるかな?「あ、屋敷とか要らないよ。王女が努力でうちのルールについてこれるかがカギだから。ワガママ姫なら返却する」 言い過ぎたかなぁ?「ワガママに育てるつもりはない。本当にカツミと結婚したいなら努力くらいするだろう」 この数年で男の御子も産まれてランゲル王国は安泰。フリックの欲を言えばもう一人くらい男の子が欲しいらしいけど。お家騒動にならなきゃいいね。そんなのばっかり見てきたから思ってしまうんだろうか? この数年後に本当に王女がカツミと結婚をした。 俺は舅、リンは姑などという立場となった。王城と全く違う環境となったが、王女はマリにいろいろと教えてもらいながらも平民の暮らしを覚えていった。 子供達は独立した方がいいのかなぁ?などと考えているようだ。克己が結婚したというのに、成己もマリも独身だから、焦っているように思える。見える?「マリさんがいなくなったら、私どうしたらいいの?」「母さんに指導されればいいわよ」 マリはなかなか辛辣だった。マリは小姑だし、発言のそれは所謂嫁姑のカタチでは?「俺は嫁さん探しの旅に出ようかな~」
リンの産室も確保してくれたので、安心して俺はリヴィアの街で医者の仕事ができた。リンになかなか会えないのは寂しかったけど、リンを王女の乳母にしたいとかフリックから申し出があった。 リンは私でいいのかな?とか戸惑っていた。普通の反応だろう。俺もだけど平民だし。この国の人間じゃないからな。リンの母乳で髪が黒くなるってわけでもないだろう?なんかランゲル王国の貴族様から声があったらしい。フリックが一蹴したみたいだけど。 今度産まれる子が王女と仲良しになればいいなぁと俺は思っていた。俺とフリックみたいな関係になればいいなぁくらいに思っていた。 リンに当たり前のように悪阻の期間があり、陣痛が訪れた。 俺と成己とマリはのん気にリヴィアの街から龍己の背中に乗ってランゲルの王城を目指した。「リンのことだからさぁ、着いた頃にはすでに産まれたあとかもしれないぞ。お前達二人も超安産だったからな」「流石母さん」「え?出産って数時間かかるんじゃないの?」 二人の反応が面白い。 俺達が王城に到着したら、本当に産まれたあとだった。「母さん、すごい!」「やっぱりレベル高いと安産なのかな?私も鍛えようかな?」「リン、お疲れ~」「うん、お休み~」 なんだか、このやりとりにも慣れた。わかってたよ。眠いんだろう?「えーと、マサミ様?お子様は男の子ですよ。母子ともに健康です」 そうだろうな。俺達を見てすぐ寝るあたり。「へぇ、弟かぁ。一緒にダンジョンに潜ったりできていいかも」「えー?私仲間外れ?」「だって、お前弱いもん」「鍛えるわよ!」 子供達の会話を楽しんでる場合じゃないな。名前を考えなきゃならないのか…。 苦手なんだよな~。とはいえ、克己(かつみ)がいいと思う。 リンが起きたら相談だなぁ。なかなか合わないんだよなぁ、タイミング。初乳の時間だったり。「リン起きたのか?ご苦労様」「母さん、スゲーな一体どんな力業?」「痛いのが嫌だから、本気でイキんだのがよかったのかなぁ?」 そうだよな。子供だってさっさと生まれて来たいんだから、そのほうがいいよな。「やっぱり力業なんだ。鍛えた方が良さそう。私も鍛える!」「リン様、初乳の時間となります」「またね、皆」 相談するタイミングも行ってしまった。 その後、リンと相談することができて名前は克己に決まった。 数
散々俺の時に揶揄ったから今まさに天罰のように気になって仕方ないんだろうなぁ。でもまぁ俺の用件。「で、リンの産室を用意…」「あとにしてくれ!」 なんて面倒な男なんだ。「俺がいるんだからなんかあっても処置なんかチョロいもんだ」「ああ、そうだな。リンさんの産室?いいよ。部屋余ってるし」 王城って無駄に部屋があるよなぁ。 侍従さんの説明によると、王妃様は産室に入ってもう数時間経っているらしい。リンみたいにウロウロしてたら、はやくね?みたいに産まれたわけじゃなくて、結構頑張っていらっしゃるという話だ。 リンですら、産後は疲れて眠ってばかりだったほど疲れるというのに、王妃様はもう数時間も戦っているということになる。もう中ボスだね。 フリックも拳を握っちゃってるけど、爪が食い込み過ぎて血が出てるよ。あとで治療だね。「侍従さん、その間の陛下の仕事は?」「手を付ける者がいません」 フリック、仕事も放棄しちゃうか~。いや、わかるんだけどさぁ。 その時小さな子供の泣き声が聞こえた。「産まれたんだ。部屋に入ってもいいだろうか?」「向こうから開けてくるまでの我慢ですよ」 嬰児交換もこうして成立するんだな。出てきた女に速攻で嘘発見魔法かけてやる。「陛下、慎ましやかな女の陛下の御子ですよ」 この女の頭の上に嘘と出た。はぁ、嬰児交換かぁ。「で、本物の御子はどこにいるんだ?中に入るぞ」 またしても窓から捨てようとしている女が……。王城に女の子の死体とかあったら嫌だろう?もっと建設的に考えろよ。「ちょっと待ったーーーー!」 侍女は動きを止めたので女児を確保。この女にも嘘を発見する魔法をかけさせてもらった。「あなたは陛下の御子を窓から捨てようとしましたね?」「まさか?その子は私の子です」 それにしたって、窓から捨てる?あり得ないだろ?嘘の文字が頭の上で燦然と輝く。「もう一度聞きます。この子は陛下の御子ですね?」「違うって言ってるじゃない!」 ‘嘘’という文字が頭で上で燦然と輝いている。「はぁ、マサミがいて良かった。産室にいる女たちを全員嬰児交換の罪でとらえろ!」「「「はっ!」」」 嬰児交換流行ってるのか?「陛下、申し訳ありません。女の子、王女でした…。このままでは側妃を望む声が…」「私はそんなものは望んでいない。疲れただろう。ゆっくり
「なんだ?この子は俺の背に乗りたいのか?」「治癒魔法を学びたいんだって」「3年くらいかかるが?」「そんなの余裕よ!」「谷に連れて行っていいか?3年くらい」 3年もかかるのか?俺、そんなにかかったか?「うーん、女の子だし」「ダメよ~。まだ子供だもの」 リンは結構過保護気味。「俺がマリに治癒魔法を教えていいか?」 だったらと思ったんだけど…。「それはなぁ……」 だよなぁ。龍己に通いでココに来てもらうのも忍びないし。「龍己さんもここで暮らせばいいじゃない?」 ドラゴンの生態を知らないから言えるよなぁ。「龍己……今繁殖期とかじゃないよな?ここ3年は大丈夫か?」「丁度大丈夫だ。ただ、向こうに子供がいるんだよなぁ」「たまに帰るんじゃダメだろうか?」 結局マリが谷に行けるようになるまでNGということになった。 成己はというと、リンと冒険者としてダンジョンに行ったりして結構稼いできている。「いやぁ、成己君もマサミの血を引いてるだけのことはあってなかなかに強い。今のところは63レベルだけどドンドンレベルは上がるでしょうね。何しろリンさんと一緒にダンジョンに潜ってるし」 と言うのはライさん。正直羨ましい。俺もリンと一緒にダンジョンに潜りたい! 俺はそんなことを考えているからか、久しく遠ざかっていた煩悩さんが戻ってきた感じで体がリンを求めて仕方なかった。仕方ないじゃないか!煩悩さんが帰ってきたんだから。「オバサンだからもう相手にされないのかと思った」「何を言うか!俺のリンは永遠に不滅だ‼」 言ってることはわけがわからない。とにかく煩悩さんが帰ってきたのだから、双子は夫婦の寝室に入るべからず。 煩悩さんが帰ってくると、リンは妊娠をした。「この歳になって妊娠するなんて思わなかった」「「この歳で弟妹が出来ると思わなかった」」 成己とマリのジト目が痛い。 成己よ、覚えておけよ。お前だって煩悩さんと仲良くしないとエライことになるんだからな。 成己もそこそこ強いし、王城に産室を作ってもらうほどじゃないだろう。作ってもらおうかな?産後のケアがいいし。「成己、ちょっとフリックのところに行ってくるから、母さんのことは頼んだ!」 王城の門番さんは相変わらず俺のことを覚えてくれない。悲しい。 リンの助言の通りステータスボードを見せると慌てて